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新井一耀が長崎へ西久保駿介が磐田へ移籍 岡庭愁人は右SHか左SBも?

 状況からして、今年の補強はそろそろ打ち止めでしょうか。
 昨日のGKに続いて、DFの去就をまとめて取り上げていきます。

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 西久保は、2022年に三菱養和ユースから加入。
 コロナ禍による影響もあって、1年目から右サイドで27試合に出場します。

 走力のあるタイプで縦にスプリントを仕掛けられる上、空中戦にめっぽう強い。
 サイドでは高さ勝負でほとんど負けていなかった印象で、単純に来たボールを跳ね返すだけではなく、相手陣地でも武器になっていたほどですから、素直に跳躍力がある選手なのだと思います。
 また、伸びのあるロングスローも話題になり、総じて身体能力が高いのだろうといった印象です。


 ただ、1年目は若干話題先行だった印象もあって、クロスも含めて足元の技術には課題がある。
 守備においても、ポジショニングや相手との間合いの詰め方で苦労する部分がありました。
 いずれも2年間で徐々に成長していきましたが、まだ発展途上だと思います。

 小林監督体制となった2023年は、右SBが遅攻時に引いてビルドアップに関与する形でスタート。
 その後、高橋が右SBに入ってからはいわゆる偽SBにも近い形で、SBが絞ってボランチにも近いタスクをこなしていきました。
 西久保はどちらかと言えば、フィジカルタイプのクラシックなSBと言えるでしょうし、スタイルにフィットしないところがありました。


 結局、2023年の西久保は、12試合の出場に減少。
 スタイルが継続されることを考えると、2024年は移籍の可能性もあると思っていましたし、残留してもCBなどへのコンバートも考えられるのかなと思っていました。
 一方で高さがあって走力もあるSBを求めるチームもあると思いますし、そういったチームへ移籍した方が西久保の将来のためには良いのかもしれない。

 とはいえ、まだ20歳のホープですから、レンタル移籍などが濃厚なのではないかと思ったのですが、まさかの完全移籍。
 ただ、相手がJ1チームであることを考えると、仕方がないのかもしれませんね。
 ここは自分たちが昨年J1に上がれなかったことを悔やみつつ、磐田での飛躍を見守るべきなのかなと思います。

 磐田の右サイドと言えば、鈴木雄斗がいるわけですが、今オフに湘南へ移籍。
 沼津から川崎を補強し、小川大貴なども残留したとはいえ、手薄になっているようですから、西久保にもチャンスはあるかもしれない。
 タイミングも良い移籍だったのかなと思いますし、J1で活躍する西久保を楽しみにしたいと思います。

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 続いて、FC東京からレンタルで岡庭愁人が加入となりました。
 自身のコメントにもあるように、岡庭愁人はジェフアカデミー出身で沼津でもプレーした岡庭和輝の弟にあたります。

 FC東京アカデミーから明治大に進学した岡庭は、特別指定も経て2022年にFC東京でプロ入り。
 しかし、その夏には大宮へとレンタル移籍となり、右SBの主力として14試合出場。
 そして、昨年も大宮でレンタル延長となって、42試合に出場しています。


 大宮は昨年J3降格が決まるなど、戦力的に厳しい状況になっていたとはいえ、1年半主力としてプレーしてきた選手。
 ジェフとしても戦力として、期待したいところだと思います。
 本職は右SBということで、西久保との入れ替わりということにもなります。

 ただ、プレースタイルとしてはクラシックなSBで、アップダウンをしてクロスを上げるのが得意なイメージ。
 大宮でもフラットな4‐4‐2で戦う相馬監督時代に、右SBとして評価された選手だったと思います。
 しかし、現在のジェフは、上記の通り右SBにボランチ的な要素を求めるスタイルとなっているだけに、どこで起用するのか読めないところがあります。


 クロスの精度は期待できる出来る選手ですし、田中の代わりが薄い状況もありますから、右SHでの起用もあり得るのか。
 あるいは、昨年原崎監督が就任してから一時は左WBでもプレーしていましたし、こちらも層の薄い左SB日高のサポートとなるのか。
 昨年のジェフを思い返すと、右SBよりも左SBの方がアップダウンして、縦に飛び出す動きを求められるところがあると思います。

 それでも複数ポジションが出来る控えの選手は、それだけで価値が高いところもある。
 何よりクロスの精度というのは、昨年のジェフにとって大きな課題でしたから、そこを補う補強となるのかもしれません。
 問題はそれをどこで活かすのか、というところになるのかもしれませんね。

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 新井一耀が長崎へ、完全移籍することになりました。
 2019年からジェフでプレーしてた古株でしたから、寂しいニュースですね。

 186cmと高さもあり安定感もあるCB新井は、加入1年目から29試合出場と主力として活躍。 
 2年目の2020年は怪我などもあったのか、若干パフォーマンスが落ちて22試合出場に留まりましたが、2021年には29試合出場に戻すと、2022年には39試合に出場し8ゴールとCBながらクラブ得点王になります。
 それだけその年のジェフがセットプレーに攻撃を依存していたとも言えるのですが、新井のゴール感覚にも光るものがありました。


 2023年も主力CBとしてスタートしますが、怪我もあって一時離脱すると、その間に23歳の佐々木が台頭。
 佐々木は守備面では不安もありましたが、矢のようなロングフィードを前線に供給できる選手だった上、左利きのCBということで新体制のスタイルにフィット。
 さらにシーズン終盤にはレフティのメンデスが第3CBとして計算されていき、新井の立場は厳しくなっていってしまいました。

 それだけに、もしかしたら新井も移籍の可能性があるのかなとは覚悟していました。
 新井のような選手が第3、第4のCBとして控えていてくれれば安心できるのですが、まだ30歳ですし主力として十分戦える選手。
 ジェフの予算問題もあったのかもしれません。


 確かにメンデスは左利きである程度ボールも捌けて、より高さもあるのでセットプレーやパワープレー対策でも計算できる選手。
 しかし、スピードやラインに合わせる動きなどには不安があり、深く守る傾向も感じました。
 並走した相手に寄せきれずにクロスを上げられてしまうシーンなどもあって、守備面での不安も大きい印象を受けていました。

 これが単純な第3CBとしてならまだいいのでしょうが、左SBの補強も少ない状況。
 昨年終盤のままだと、左SB日高に何かがあれば、左CB佐々木を移してメンデスを投入するパターンも多いことになります。
 そうなるとより第3CBの仕事は増えるわけで、より安心感のあるレフティCBか、左SBの控えを補強したいところではないかと思っていたのですが、今のところ動きはないですね。


 単純にDFに関していえば、新井、西久保が抜けて、岡庭が加入したことになります。
 大卒の久保庭、U-18から昇格した谷田も加入するとはいえ、2人は昨年も2種登録されており出番があったのは久保庭の1分だけ。
 2人のいずれかに高い期待を寄せているのであれば良いのですが、このままいくとDFに関しては層が薄くなりかねない状況ですね。

 主力候補の佐々木に加え、岡庭、久保、谷田と若い選手の成長に、期待する形となるのでしょうか。
 昨年も主力選手のフル稼働は難しかったわけで、何かあった時にうまく対応できるのかが少し心配なポジションですね。