1月13日(土)に、ジェフの新体制発表会が行われました。
それに合わせて今季のメンバーも発表になり、いよいよ開幕に向けて本格的な準備が始まりますね。
ここでは各ポジションごとに、移籍の動向と選手の構成を見ていきたいと思います。
システムに関しては、昨年終盤のものを継続すると見ていいでしょう。
小林監督は頻繁にシステムを変更していきましたが、最終的には守備時に4‐4‐2、攻撃時に4‐3‐3になる可変システムで固まり、そこから成績を伸ばしていきました。
今季も途中でシステムが変わる可能性はありますが、その時はどこかで壁にぶつかった場合ではないかと思いますので、まずは昨年終盤のシステムに照らし合わせていきたいと思います。
FWに関しては、ともかく小森の残留がビックニュースでしたね。
シーズン終盤は呉屋がスタメンを張っていましたし、小森なしでも補強があれば戦えないことはないとも思ってはいましたが、将来性などを考えるとやはり残留は大きい。
また、小森に似たタイプともいえる決定力の高い林も加入し、層も厚くなりました。
2トップも不可能ではなくなりましたが、その場合は中盤の逆三角形を諦めるか、3バックにするかといった大きな変更が必要になりますから、現時点では考えにくい。
ただ、試合途中からの2トップへの変更はあり得るでしょうし、選手交代の幅が広がるかもしれません。
また、小森は怪我が多かったため、3人のFW候補が必要と判断したのではないでしょうか。
守備時は前線、攻撃時は右IHに入るトップ下は、福満が移籍して横山が加入。
横山はポジション取りがうまく、間で受けて決定的なプレーが出来る選手として、風間のライバルになるのではないでしょうか。
ボランチ経験もありますが線は細い印象ですし、パートナー最有力の田口もフィジカルタイプではないことを考えるとトップ下が濃厚でしょう
その他のFWとしては、新明、佐久間など若い候補がいます。
新明は昨年SHでもプレーしていますが、シーズン後半のジェフは左右SHがワイドに張ることが多く、新明はより開けたポジションの方があっているのかなと思います。
とはいえ、状況によってはSH起用もあるのでしょうし、途中投入での2トップ変更時などにも期待したいところです。
FWに比べて、SHは補強もなく層が薄くなった印象です。
退団となった西堂は目立った活躍はなかったとはいえ、シーズン終盤は途中出場の常連でした。
昨年のプレーオフ争いの中で攻撃陣におけるスーパーサブの重要性を感じたところがありますし、左SHに守備固めが出来そう選手がいないことなども含めて、物足りなさも感じるポジションではないでしょうか。
さらに、今年36歳の米倉、34歳のドゥドゥ、33歳の高木と、年齢層が非常に高くなってしまっています。
将来性への不安はもちろんですが、怪我やスタミナ面などコンディショニングも心配で、フル稼働という点で懸念が残ります。
高木の復活などにも期待したいところですが、これだけ層が薄い状況も考えると、先週も話した通り、本職は右SBである岡庭のSH起用もあり得るのではないかと予想します。
ボランチに関しては見木が抜けましたが、磐田のドゥドゥこと、エドゥアルドが加入となりました。
小林監督が愛用した見木が退団した影響が懸念されましたが、エドゥアルドはよりフィジカルを期待できる選手。
見木と田口では中盤の重さといった点での弱点もありましたが、エドゥアルドならパワーを補填してくれるかもしれないですし、ミドルシュートなどでの得点力も期待できるタイプだと思います。
パスワークを構成する上での細かな動きに関しては見木の方が適していたのかもしれませんが、また違った良さを出してくれるのではないかと思いますから、そこでプラス面を期待したいところ。
身長はないですが、守備もできる選手ですから、左SHの守備固め候補がいなければ、最悪の場合は試合途中からエドゥアルドを左SHに回して、別のボランチを投入するパターンもありえるでしょうか。
本来ボランチはあまり動かしたくないと思いますが、それくらいSHの控えが薄い印象をうけます。
控えボランチに関しては、高橋がSBに移ったこともあり小林しかおらず、残留した熊谷が再起できるかが、大きなポイントでしょう。
田口も怪我が少なくない選手ですし、熊谷も状態が戻れば重要な戦力になると思います。
ただ、チーム全体でいうと、熊谷にせよ、高木にせよ、控え選手は復活に賭けるパターンが多く、若干選手層という点で不安材料があるのではないかとも思います。