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第8節 ジェフ対栃木 プレビュー 田中誠監督率いる5-3-2の11位栃木と16位ジェフ

 今回から試合前のエントリーに関して、「プレビュー」とつけることにしました。
 プレビューというほど大それたものではないしと躊躇っていたのですが、わかりやすさを重視することにします。
 よろしくお願いします。


 さて、ここ4戦勝ちなしの16位と、厳しい状況にあるジェフ。
 一度落ち着いて立て直したいところではないかと思うのですが、今週も連戦で明日には次の試合が待っています。
 個人的には2-3で敗れた第1節山形戦から、若干嫌な予感は漂っていたように思います。

 2インサイドにチャレンジしたのはいいものの、攻撃であまり変化を生み出せず、軽い失点も多い試合で、何よりも昨年からの成長が感じられなかった。
 遅攻に至っては、むしろ昨年の方が工夫が見られていた印象すらありました。
 しかし、開幕戦後の小林監督はカウンターがうまくいかなかったことに言及しており、遅攻など細かな攻撃に関しては興味が薄いように感じてしまいました。

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 具体的な狙いがあってそれをやろうとしているのにもかかわらず、うまく実現出来ていないというのであればまだ救いもあると思うのですが、そもそもやろうとしていないのであれば成長・発展も期待出来ないということになります。
 もちろん、小林監督もハーフカウンター以外の狙いはあることは示唆していますが、優先順位としては低いのではないかといった印象を感じますね。


 昨年小林監督が就任し開幕直後に、もう少し落ち着きが欲しいところではないかという話もしてきましたが、最初に感じたチームの特徴というのは意外と変わらない印象があります。
 球際の激しさやハードワーク、前への勢いなどは確かに大事ではありますが、それらあくまでもベースの部分ではないかと思います。
 そこから先の細部をいかに作れるのかが大事で、例に出すのも申し訳ないですが、前への勢いだけではエスナイデル監督時代と同じような状況になりかねないでしょう。

 勢い頼りな部分もあった昨年のチームから、いかに発展し進歩させることが出来るのか。
 いわばチーム・監督としての幅というか、深みというようなものを作り出せるかが、ただの「良いチーム」と「強いチーム」の差なのかもしれません。
 オシム監督も当初は「走る」ことに重点を置いていましたが、徐々に「考えて走れ」とチームに工夫や変化を求めていったわけですし、現チームもただ前へ走るだけでは壁にぶち当たってしまうのではないでしょうか。


 一方、明日対戦する栃木は、今年から磐田などで選手として活躍した田中誠監督が就任。
 第1節岡山戦、第2節山形戦と2連敗でスタートし、苦しい立ち上がりでした。
 しかし、第3節で甲府に勝利すると、そこからは3勝1分1敗と素晴らしい成績を上げています。

 新体制となった栃木は守備時は5-3-2、攻撃時は3-1-4-2になるシステムで戦っています。
 攻撃時は長いボールも多く2つのターゲットを使い、落としを受けた2インサイドが縦に飛び出していく。
 そこへWBなども絡むカウンターが基本となっており、うまく2トップと2インサイドの関係を活用している印象です。


 守備時は2トップが前方で相手のビルドアップを睨み、プレスにいけると判断したら、左右インサイドも2トップの外から前へ出ていく。
 後方の5枚もマンマークで粘り強く対応する守備が、基本となっている印象です。
 あまりWBは前に出ていかない、という発想ではないでしょうか。

 開幕時は全体的な動きも重く、前からの守備も甘かったので、中盤のスペースを突かれ、ずるずると下がってしまう課題を感じました。
 変化が感じられたのは第2節からベテランFW矢野貴章が前線に入って、前からの守備にも行けるようになり、ロングボールの起点にもなったころからではないでしょうか。
 5バックなのでどうしても守備位置が低くなりがちな傾向は変わりませんが、前に行ける回数が増えて攻守に戦えるようになっていった印象です。


 矢野、小堀、奥田、大島、南野など、2トップと2インサイドにフィジカルの強い選手が多く並んでいる印象です。
 ジェフとしては、ロングボールでプレスを回避される展開も予想されるでしょう。
 その時にどう対処するのか、後方での跳ね返す能力も問われそうですね。

 一方でボールを持てば、相手を押し込むことも出来るかもしれません。
 群馬戦では守備的な相手を押し込んで、そのままの圧力で3-1で勝利しています。
 あの時のような試合展開が、目標の1つとなるのかもしれませんね。

 怪我人も多い中での連戦ということで、ジェフがどのようなメンバーを組むのかも注目で、古巣対決となるGK藤田の存在にも注目ですね。
 ただ、個人的には個々の活躍以上に、今はチームとしてどう戦っていくのかが、特に気になる状況なのではないかと思います。
 苦しい状況下ではありますが、勝利はもちろんのこと、次につながる試合を期待したいですね。