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オーストリアGP トップを争うフェルスタッペンとノリスがまさかの接触

 ヨーロッパ3連戦の2戦目に当たるオーストリアGP。
 スプリントも行われましたが、それが忘れられてしまうほどの大きなドラマが決勝で待ち受けていました。

 先週金曜日に行われたスプリント予選では、レッドブルのフェルスタッペンがポールポジション。
 しかし、2位に付けたマクラーレンのノリスは約0.1秒差に付けており、僅差での勝利でした。
 決勝でもレース序盤は混戦となりますが、フェルスタッペンが優勝で、2位にはマクラーレンのピアストリ、3位にノリスが付けました。


 明らかに2位以下のチームが迫っているフェルスタッペンですが、本予選では2位ノリスの0.4秒も差をつけるスーパーラップを見せます。
 これでまた少し差が広がったのかと思いきや、決勝では接戦に。
 レース中盤まではしっかりと後続との差を広げていきますが、徐々に2位ノリスとの差が迫っていきました。

 そして、数周のバトルが繰り広げられた後、64周目に両者が接触。
 フェルスタッペンには、10秒ペナルティが科されます。

 過去の例でも見られましたが、失速し始めて追われた王者は、自身のプライドもあるので、強引にディフェンスしてしまう傾向にある。
 そこでこういった接触が起こるというのは、珍しくないと思います。
 特にフェルスタッペンはもともと激しいドライビングが有名なドライバーですし、久々の接戦となって強引な走りが見えてしまったところもあるのでしょう。

 この接触でノリスは残念ながらリタイア、フェルスタッペンも5位となってしまいました。
 優勝はメルセデスのラッセルで、2位にピアストリ、3位にはフェラーリのサインツが付けました。
 ラッセルは棚ぼたの優勝とはいえ、そこにいることが大事ですね。


 一方、RBの角田はここでも苦戦。
 スプリント予選では辛うじて同僚リカルドの前に立つ14位でしたが、スプリントではレースペースがなく13位に終わり、リカルドも14位。
 予選でも14位で、決勝もタイムが上がらず14位に終わっています。

 リカルドはポイント圏内の9位だったとはいえ、ノリスやフェラーリのルクレールの失速もあってこの順位ですから、決してそこまで良い状態ではなかったと思います。
 前戦スペインよりはよかったとも言えるかもしれませんが、それがアップデートパーツを投入した中でまだまともに走れたというレベルなのか、それも旧パーツの状態と比べてしっかりと改善したと言えるのか。
 大きなアップデートがないハースやアルピーヌ相手にも苦戦しているだけに、まだ迷走している可能性もあるように思います。

 特に角田はここ数戦レースペースが上がってこないことが、やはり心配。
 アプデパーツがリカルド向きな可能性もあるのでしょうか。
 今週末にはイギリスGPが待っていますが、角田にとって踏ん張りどころとなるかもしれませんね。