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佐々木翔悟の鋭いCKからメンデスが頭で合わせるダイナミックなゴール

 同点で後半を迎えた鹿児島戦。
 後半に入ってからも、相手ゴールに迫っていったのは鹿児島の方でした。

 しかし、前半から主導権を握っていた鹿児島ですが、2点目がなかなか奪えず。
 すると、60分過ぎから、徐々に鹿児島の運動量が落ちていきました。
 そして、67分、ジェフが勝ち越し点を上げます。

 ジェフが得た左サイドからのCK。
 佐々木が蹴ると、ゴール前でメンデスが頭で合わせてゴール。

 今回は高木などの不在もあって、CKを蹴っていた佐々木でしたが、ここでも見事なプレースキックを見せてくれました。
 スピード・パワーがあるだけでなく、精度も高くピンポイント。
 さらに、斜めに落ちていくボールということで、相手は対応しづらくメンデスは合わせやすいボールだったと思います。


 キックの質に関しては、若い頃の阿部勇樹を思い出すようなCKだったと思います。
 阿部もヘディングが強いので、徐々にプレースキックを担当することがなくなってしまいましたが、佐々木も183cmと高さもあるということで他に任せることが多いのでしょう。
 ただ、あのキックを見てしまうと、今後もプレースキッカーとして期待してしまうところがありますね。

 佐々木は前々節徳島戦でも、意表を突いた鋭いロングシュートを放ちバー直撃。
 これを小森が詰めて貴重な1点をあげ、1-0の勝利に貢献しています。
 CBではありますが、個人能力で違いを作れてしまう選手だと思います。


 ゴールを決めたメンデスも、しっかりとゴール前に入っていき、相手に競り勝ってゴールを決めています。
 目の前に小森が入っていったことと佐々木の鋭いボールによって、メンデスとしては合わせやすい状況だったのではないでしょうか。
 これが今季初ゴールとなりますが、この直後にももう一度惜しいヘディングシュートがありましたし、高さだけでなくしっかりと抑えたヘディングシュートが得意な印象があります。

 対して鹿児島は以下のデータによると、前節終了時点でセットプレーからの失点が10でJ2最多となっています。

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 監督が変わって改善した部分もあるかもしれませんが、このシーンでもメンデスにはしっかりと寄せきれておらず。
 鹿児島の守備の甘さも出てしまった場面と言えるのかもしれません。


 ただ、ジェフも16分の失点シーンでは、守備の課題が出てしまいました。

 鈴木のポストプレーに釣られて、佐々木が外方向に出ながら対応したところ、入れ替わった福田が完全に抜け出してシュート。
 これは決まらなかったですが、ころころとゴール前を転がって、逆サイドの圓道が拾ってクロスを上げ福田がゴールを決めています。

 ゴール前でボールを横断させてはいけないというのは、守備においてご法度なはず。
 メンデスはスルーしてしまいましたが、今回のように拾われるとサイドチェンジを受けたような状態になり、守備陣の視点が逆になる。
 そうなると、一歩反応が遅れて足が止まってしまい、やられる可能性が高くなります。


 佐々木も釣り出された後の戻りが少し遅かったですし、CB二人の課題が出たシーンだったと思います。
 攻撃面においては活躍を見せてくれた佐々木とメンデスですが、守備面においてはもう1つな印象もあります。
 ここまでの総失点25は上位チームでは最多となっていますし、守備の引き締めが必要となってきますね。

 特に現在のジェフは、怪我で鈴木大輔の長期離脱が決まったばかり。
 佐々木とメンデスには守備陣を引っ張る活躍を期待したいところですが、山越も加入することになりポジション争いが生まれる可能性もあるでしょう。
 攻撃面も重要ではありますが、守備がDFの本分ではあると思いますので、今後はそちらの部分でも注目ではないでしょうか。