チームの苦戦もあって、レッドブルのシートを巡る報道が話題となっているF1界隈。
しかし、メキシコGPはレッドブルの全ドライバーが、苦戦する展開となってしまいました。
角田は前週のアメリカでローソンが活躍しただけにアピールしたい展開で、金曜のFP1とFP2では3位と素晴らしいスタートでした。
しかし、予選Q2のラストアタックでまさかの大クラッシュ。
上位進出が見込まれましたが、11位に終わってしまいます。
それでもメカニックの懸命な作業でピットスタートは免れましたが、決勝でもスタート直後にクラッシュしてしまいリタイアに。
このクラッシュに関してはスタート直後によくある、3台が横並びになってコーナーに入り接触してしまうパターンで、角田に非はなかったと思います。
ただ、流れは悪かっただけに、払拭できなかったことが残念でした。
角田以上に問題となっているのが、母国レースとなったペレスで予選ではまさかの18位に低迷。
スタートでもポジションをミスってペナルティを受けるなど、精彩を欠いたレースとなってしまいました。
結局決勝ではファステストラップを狙うも取り切れず、17位で終わっています。
ローソンも大きなミスこそなく、予選も角田のクラッシュの影響を受けて12位となりましたが、決勝ではペレスと激しいバトルをしてペレスがダメージを負ってしまいます。
これはどちらが悪いとも言い難いバトルだった気もしますが、ここまでのレースを見てもローソンは意外と強引なレースをするタイプなのかなとも感じてしまいました。
さらに、レース終盤にもコラピントと接触し、16位で終わってしまいました。
さらにレッドブルのエース・フェルスタッペンも予選では2位と良い位置に付けましたが、決勝では今回もノリス相手に強引なパッシングをして合計20秒の大きなペナルティを受けてしまいます。
それでも追い上げて6位まで戻したのはさすがでしたが、フェルスタッペンの強引なドライビングは、大きな騒動に。
これまでもバトルになると荒さを感じたフェルスタッペンですが、今後のレースに向けても気になるところとなってくるように思います。
レースはフェラーリのサインツがポールトゥウイン。
来季の移籍が決まっているサインツですが、安定した見事なレースでした。
2位にはフェラーリのルクレールを抜いたマクラーレンのノリスが付け、チャンピオンシップでフェルスタッペンとの差を埋めたことになります。
今回のレースで、いよいよペレスの首が怪しくなってきたと一部で言われています。
ただ、角田もここ数戦はちょうどバタバタしたレースを続けてしまい、ローソンもまだ経験が浅くレッドブルとの関係も危うい。
ローソンはアメリカでアロンソともやり合っていますし、メキシコでもペレスのバトルの後に、ペレス相手に中指を立てたことが問題視されています。
角田としては速さは見せていただけに、今度こそ挽回出来るように、今週末のブラジルでの結果が必須となってくるのではないでしょうか。