藤枝戦では2-0から、3ゴールを上げて逆転勝利を上げたジェフ。
今節もライバルは全チーム勝利を上げていますので、負けはもちろん引き分けでもプレーオフ圏外に落ちる危ないところでした。
その3ゴールすべてで攻撃の起点となったのが、CB松田陸でした。
まず1点目の松田のプレーが見事で、相手のパスワークが乱れてジェフの最終ラインに流れたところから、松田が素晴らしいダイレクトパス。
これが中盤の間に位置していた横山に入り、左サイドの椿が仕掛けて、最後は横山が合わせてゴールといった展開でした。
#10月26日 #第36節#藤枝MYFC
— ジェフユナイテッド市原・千葉【公式X】 (@jef_united) 2024年10月26日
ゴールシーンをPLAYBACK🎥
41分#横山暁之 選手のゴール✨⚽️
DAZNの視聴はこちらhttps://t.co/JtKiOqCnM1#jefunited #ジェフ千葉 #jleague #WINBYALL pic.twitter.com/GQlaFcnkFl
このゴールが生まれたのは41分。
ジェフは前半のうちに2点をリードされていましたから、このまま0-2で前半を終えては、絶望的な状況になるのではと不安になる展開でした。
時間帯も含めて、チームを救ったゴールだったと思います。
さらに、65分。
この前のシーンでジェフはCKを得ていたため、松田は前に残って少しずつ下がっていたところでした。
結果的にボランチのようなポジション取りになったわけですが、ボランチのような縦パスを見せています。
高橋からの横パスを中で受けた松田は、ワンタッチで田中を走らせるスルーパスを供給。
これは中央寄りに入ったこともあって届かないかとも思われましたが、田中がスピードで相手DF2人を上回り、前に立ってラストパス。
これを小森が合わせて2-2となります。
#10月26日 #第36節#藤枝MYFC
— ジェフユナイテッド市原・千葉【公式X】 (@jef_united) 2024年10月26日
ゴールシーンをPLAYBACK🎥
65分#小森飛絢 選手のゴール⚽️✨
DAZNの視聴はこちらhttps://t.co/JtKiOqCnM1#jefunited #ジェフ千葉 #jleague #WINBYALL pic.twitter.com/JzZrQUnAGf
このシーンではともかく田中の快足が目立った展開で、それで生まれたゴールといっても過言ではないかもしれません。
また、相手DFの対応も悪く、藤枝の守備面での課題が出た展開とも言えるでしょうし、疲れもあったのかなとも思います。
ただ、松田もこのダイレクトスルーパスを蹴る前に、田中をちらっと確認してパスを出しています。
相手DFラインにスペースがあると理解してそこに送っているのだと思いますし、ある程度イメージ通りの縦パスだったのでしょう。
そこを見逃さないところにサッカーセンスの高さを感じますし、相手の守備が来る前に送った、ダイレクトという判断もお見事だったと思います。
さらに、逆転の3点目となる78分。
ここでは松田が守備で見せていて、矢村へのパスに反応して、前に出てボールをカット。
そこから高橋、田中と繋いで、アーリークロスを上げて、最後は椿がゴールを決めています。
#10月26日 #第36節#藤枝MYFC
— ジェフユナイテッド市原・千葉【公式X】 (@jef_united) 2024年10月26日
ゴールシーンをPLAYBACK🎥
78分#椿直起 選手のゴール⚽️✨
DAZNの視聴はこちらhttps://t.co/JtKiOqCnM1#jefunited #ジェフ千葉 #jleague #WINBYALL pic.twitter.com/xO9pqICRda
矢村は1トップながら引いた位置でボールを受けることも多く、松田が相手のパスを読んでボールを奪取したところから生まれたシーンでした。
松田はあえて動かず矢村のパスが出るのを待ってから、スッと前に出て奪ったようにも見えます。
1点目のセカンドボールを素早く縦へ供給するシーンもそうですが、このシーンでもボールを奪って素早く縦に仕掛けられたからこそ、相手の守備が整う前にゴールに向かうことが出来た。
藤枝が攻撃的なチームということもあって、田中がボールを持った時点で3対3の状況になっている上、スペースもふんだんにあるチャンス状態になっていたと思います。
藤枝からすると簡単にこの守備状態に陥ってしまうところが、ここ最近勝てていない要因なのかなとも感じますね。
鈴木大輔の負傷などもあって、シーズン後半からCBでレギュラーとなっている松田陸。
ちょうど8月末からスタメン出場が続いていますので、ジェフが調子を上げ始めたのと同時に、ポジションを勝ち得たことになります。
同じく8月末から出場しているGK鈴木とともに、重要な選手となっている印象です。
松田はCBながら、ビルドアップ面での貢献が大きいと思います。
佐々木のようなダイナミックなパワー系のキックがあるわけではないので、あまり目立たないかもしれませんが、松田の場合はキックが正確なだけでなく、視野が非常に広い。
さらに、この日のようにパスを出す判断が早いので、素早くパスを供給できて、カウンターの起点にもなっているのだと思います。
また、これまでの試合でも、セットプレー後の流れで、高い位置でパスワークに絡みチャンスを作っている。
ある時は前線でパスを繋ぎ、ある時は相手の間で受けてスルーパスを送り、まるで中盤の選手のように攻撃に絡んでいます。
今のうまい動きはどの攻撃的な選手だろうと思って見直したら、DFの松田だったということが何度もある状況となっています。
守備に関しても、危なげない動きを見せていると思います。
起用当初はロングボールへの対応が怪しかったですし、そもそも昨年右SBの主力から外されたのも、クロス対応のまずさからだったとは思います。
ただ、現在はCBでの出場が増えて、徐々に慣れてきたところもあるのではないでしょうか。
個人的にはもっと前から、もう少しチャンスを与えてもいい選手なのではないかと思っていました。
昨年序盤に右SBで苦戦したとはいえ、あの頃は怪我人も非常に多かった上、チームも小林新体制発足直後で不安定な状況だった。
あれで評価されてしまうにはさすがにもったいないと思っていたのですが、小林監督が高橋を右SBにコンバートしたからこそ、その責任もあって高橋を変えにくかったのでしょうか。
ただ、ここまでの松田の活躍は見事だとは思うのですが、松田と佐々木のCBコンビだとラインが深くなりがちなのが気になるところです。
いずれも守備には少々不安もあって、松田もサイズが大きかったり、スピードああるタイプではないだけに、深めに守ってしまうところがあるのでしょうが。
それによってバイタルエリアが空きがちな傾向になっているのではないかと思いますし、その課題が残り試合でどう転ぶのかに関しては、若干心配なところもあるのかなと思います。