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藤枝戦で右SH田中和樹が2アシスト、左SH椿直起が1ゴール1アシストの活躍を見せる

 藤枝戦ではここ最近の右SHに杉山、左SHに田中というスタメンの組み合わせではなく、右SHに田中が回って、左SHに椿が入りました。
 椿のスタメンは8月25日の仙台戦以来ということで、約2か月ぶりということになります。

 先週もちょうど話していた内容ではありますが、やはり田中は右サイドの方が持ち味が出しやすいのではないかと思います。

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 わかりやすかった場面が、藤枝戦の3点目。
 松田がボールを奪い、高橋からの縦パスを受け田中が、素早くアーリークロスを上げたシーン。
 ボール奪取からシュートに行くまでに時間がかかっておらず、それによって相手の守備の戻りが間に合わず、最後は椿がシュートを決めたシーンでした。

 これも一連の流れが素晴らしかったですが、田中がアーリークロスを選択したことで、相手の戻りが間に合わなかった部分があると思います。
 飛び出したGK北村が触れなかった部分はミスといっていい部分ではあるとは思いますが、それだけ田中が精度の高いアーリークロスを上げたことにもなります。

 田中は左足でも良いボールが蹴れるとはいえ、こういったアーリークロスなどのパターンは少ない。
 慣れている右足でのキックだからこそ、余裕をもってモーションに入れてクロスまでいけるのではないかと思います。
 右サイドに移したメリットが、出たシーンだったのではないでしょうか。


 一方の椿の1点目のアシストも、椿の持ち味が出せていました。

 松田の縦パスから横山が受けて左に繋ぐと、椿がドリブルで仕掛けてクロス。
 最後は横山が合わせて、1-2となったシーン。

 椿が対面したのはベテランCB久富でしたが、WBモヨが戻ってカバーに入ろうとしています。
 しかし、椿は2人の間の狭いコースにラストパスを送って、横山が合わせてゴールを決めた形となりました。
 こういった細かいところを通すプレーは、椿らしさを感じますね。


 上記2つのゴールシーンでの活躍で、椿は1ゴール1アシストの活躍を見せたことになります。
 さらに田中はチーム2ゴール目で、スピードを見せて相手を振り切り、小森のゴールをアシストしているため、2アシストとなります。
 この日は左右2人の活躍で、攻撃を牽引していったといっていいでしょう。

 上記の通り、田中が右SHに移って活躍できた部分もあったとは思うのですが、この日に関しては藤枝との関係性も大きかったと思います。
 藤枝は攻撃的なチームであって、後方に広大なスペースがあった。
 実際、ゴールが生まれたシーンもカウンター展開が多く、藤枝は守備への戻りも遅かったと思います。


 特にサイドに関してはスペースが大きく、ジェフのSHが前を向いて1対1の状況を作れる場面が目立っていました。
 そういったスペースのある状況だったため、右の田中だけでなく、ドリブルが得意な左の椿が活きた試合だったのではないでしょうか。
 試合後にも殴り合いの試合になったという話をしましたが、相手のスペースを狙う攻撃が得意なジェフが戦いやすい試合でもあったと思います。

 逆に相手がジェフの攻撃を跳ね返したり、相手が引いてジェフがこじ開けたりといった展開は少なかった。
 もしそういった展開になった場合は、フィジカルコンタクトも増えてきますし、サイズの小さい椿だと苦戦するところがあったかもしれない。
 あるいはカウンターをもっと警戒するチームなら、スピードが活きるスペースからスペースへという攻撃も作れなかったかもしれません。

 そのため、この組み合わせが、残り試合でもそのまま活躍できるのかというとまだわからないところもあると思います。
 特に左サイドに確固たる主軸候補がいないのであれば、もっとSHの駒を増やす必要性があるのかもしれません。
 現状だと杉山もはまっていないし、岡庭、ドゥドゥなども一時期ほどの活躍は出来ていない状況ですから、選手交代の使い方も含めて、最後までより可能性を広げて戦っていきたいところなのではないかと思います。