非常にタイムリーなネタなのでウェブ上には出ていないようですが、取り上げて見たいと思います。
「代理人は必要悪だ」という意見もあるそうですけど、果たしてそうなんでしょうか。
確かに場合によってはそういうこともありえるのかもしれませんが、昨日の読売新聞朝刊で祖母井さんがこのように話しています。
以下に具体的な例が書かれていますけど、そこは実際に読んでみてください。
どこの国も似たようなものですが、代理人がサッカーの発展を妨げているという面は大きいと思います。もちろん、すべての代理人が「悪」ではありませんが、金もうけだけを考えている人が少なくありません。
1月28日発売予定の「祖母力」の方にも掲載されるかもしれません。
私は以前から言っているように、移籍の全てを否定するつもりはありません。
それと同じように、代理人の全てを否定するつもりもないです。
もしかしたら、私の知らないところで本当にサッカーを愛する代理人がいるのかもしれないし(笑)
しかし、マスコミを使って選手の移籍をやたらと煽ったり、なんでもかんでも「海外海外」と騒いだり、今回のようにローカルルールの隙間を縫って移籍金0で移籍させようとしたりする代理人を信用することはできないと思っています。
(もちろんそのローカルルール自体が問題であるとは思います。しかし、代理人に重要なのは信頼であり、今回のような移籍はその信頼を裏切るものだと考えています。)
移籍というのは、もともと不確定要素が大きく絡むものです。
しかし、選手にとってもクラブにとっても、あまりにも成功の確率の低い移籍が行われていることも事実だと思います。
祖母井さんも「クラブの状況やポジションを考えずに移籍させようとしている」とおっしゃっていますが、今回の水野ケースもまさにその通りなんじゃないでしょうか。
そういったことが起こってしまっているのも、裏に絡む大きな金銭が関係しているのではないかと思います。
オシム監督は、「現在のサッカーにはお金が絡みすぎている」と言い、安い金額で移籍した大物選手を高く評価していました。
また、祖母井さんも「選手が変な人間と付き合いだしたら切る」と言っていたことがあります。
祖母井さんによると「代理人にたかられ経営がおかしくなってしまったクラブ」も実際にあるそうですし、日本でも代理人の影響力というものは強くなってきていると思います。
今後はより代理人の動きにも気にかけた経営判断力が、求められてくるのかもしれません。
そして、そんな中でサポーターに求められるのは、あまり代理人のアクションに右往左往しないことなんじゃないでしょうか。
そこで毎回のように素直に反応していては、代理人の思う壺になってしまいます。
ただし、今回の移籍は別問題かもしれませんけどね。
ただのアクションではなく、強引にでも移籍させようという狙いがあるんじゃないでしょうか。