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問われるベンチワーク

 前節終了時点で、試合のなかった首位柏が勝ち点20。
 そこからが混戦で2位ジェフが勝ち点17、甲府、大分、徳島が勝ち点16で続いて、熊本15、愛知、鳥栖が14と続きます。
 一度はばらけてきたように感じた順位でしたが、ジェフも含む柏以外の上位勢が足踏み状態で、また中堅勢との差が縮まってしまいました。


 戦術的にはファン・ボカン監督のサッカーそのもの。
 4-4-2でコンパクトに戦う意識が強く、攻撃でもなるべくポジションをずらさず、そのなかでトライアングルを作ってパスをつないでいく。
 シンプルだけどきっちりと戦う印象を受けたのですが、攻撃のアクセントをつけられる選手は少ないのかなぁと。
 現在得点王のキム・ボギョン、FWのチェ・ジョンハンと得点を奪う選手はいると思うので、そこにだれが合わせるのかが課題になっているのでしょうか。



 ジェフの方は誰がスタメンで出場するのか、気になります。
 「米倉は練習でも良かった」から使ったということですが、だからといっていきなりスタメンで使うというのは、本人にとっても可哀想なんじゃないでしょうか。
 倉田と似たタイプならばともかく、全く違うタイプの選手ですから、周りもどう使っていいか分からないし、本人も「仕事を探してしまう状況」になっていました。
 米倉はずっと浮いた状況になってしまっていましたが、これは本人の問題というよりも連携の問題であり、起用を決めた側の責任ともいえるでしょう。


 調子が良いから使う。
 それは決して悪くないことだと思うのですが、頻繁にスタメンを変えればチームにも影響が出るし、本人にとっても良くない。
 公式戦のスピードという点でも周りとのコンビネーションという意味でも米倉は試合感に欠けていたと思いますし、せめて途中出場などで公式戦に慣れさせてから起用すべきだったのではないでしょうか。
 確かに倉田を途中出場させるという作戦もありだとは思うのですが、代替の選手が作れていない状況では、良い方法だとは思えないですしね…。
 いや、栃木戦での試合を経験したことで、次からは米倉ももう少し良くなっている可能性もあるかもしれませんけど…。



 ともかく、そういった点を含めて、もう少しベンチワークも考えてほしいですね。
 もちろん今年はやたらと選手層が厚く、使う側としても困ってしまう部分があるとは思うのですが、誰を選ぶということは誰かを外すということですから、最後は心を鬼にして取捨選択をしていかなければいけないんだと思います。