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オシム監督が選ぶW杯日本代表メンバーを考える

 あくまでもネタですよ、ネタ!
 来週の月曜日、5月10日にはW杯日本代表メンバー23人が発表されるわけですが、いまいち盛り上がってきていないような印象です。 


 しかし、W杯に向けて、このままではいけないのではないかということでこの企画です。
 岡田監督野選ぶ日本代表メンバーと比べてどうこうというのではなく、あくまでもネタです。
 もちろんチームは生き物ですから、完全に予想することはできません。
 誰かが負傷して代わりに入った選手が案外良くてそのままレギュラーになってしまったりとか、オシム監督も言っているように「練習で実際に見たら新たな発見があった」なんてこともありますから、外からの判断だけではわからない部分もあるはずです。
 ただ、幸いにもオシム監督は最近でもメディアなどに露出し様々な意見が聞ける状況ですから、それらも含めて考えてみたいと思います。




 まず、オシム監督曰くあまり関係のないフォーメーションですが、基本はダブルボランチの4-3-3(4-5-1)ではないでしょうか。
 相手が4バックの場合は、基本3トップ気味にして相手の4枚にマークを付ける。
 これによって前からのプレスを比較的楽にやろうとするスタイルですね。


 そして、メンバー選考ですが、まずいきなり難しいのがセンターフォワードですね。
 オシム監督はFWをシンプルに、ポストプレーヤーとスピードタイプに分けて考えていました。
 その中でもポストプレーヤータイプとしてフィジカルの強い選手と、テクニカルな選手に分類分けしていると話していました。
 フィジカルの強い選手というのは巻、矢野、矢島など、テクニカルな選手は前田、我那覇など。
 高原はオールラウンドなタイプで、点取り屋としても期待していたのでしょうね。


 オシム監督は最近でも今の日本代表に欠けているのはフィジカルの強いポストプレーヤーだと考えているようです。
 しかし、そういった日本人FWは少ないですし、候補は巻か矢野のどちらかなと。
 好みと経験、信頼度などを考えれば、やはり巻かなと。
 もう1人にテクニカルな選手なのかなと(2人ともフィジカルタイプを呼ぶ可能性もあるでしょうが)。
 前田か平山か…。
 オシム監督の好みで考えれば前田のような気もしますが、1トップということを考えれば平山なのかなぁと。


 続いて左ウイング。
 オシム監督はサイドからクロスを上げて、逆サイドの選手を飛びこませるスタイルが好みだったので、左サイドからゴール前に飛び込める選手を置きたい。
 第一候補となるのが岡崎ではないでしょうか。
 続いて広島で復活した山岸。
 それとオプションで2トップにすることなどを考えて、大久保、田中達也、寿人あたり。
 松井や羽生のようなタイプの選手なども考えられるかもしれませんが、ポリバレント性を考えれば大久保でしょうか。



 中盤は最近のインタビューでも遠藤、俊輔、憲剛のトリオを高く評価していましたので、この3人を継続して起用することで中盤の熟成を計ろうとしていたのではないでしょうか。
 以前、G大阪の強みとして中盤のメンバーが長く同じメンバーで戦ってきたことで、連動した動きが出来るようになっていると評価していました。
 それをこの3人で作り上げようとしていたのではないかと。


 トップ下には遠藤。
 代表では俊輔がラストパスを出して、遠藤がゴール前に飛び込む役割だったと思います。
 サブにはゴール前でも活躍できる本田。
 右サイドには俊輔。
 サブにはジョーカーとして水野のような足の速い選手を置きたいところ(一時期起用していた藤本も候補になりえるのかもしれませんが)。
 興梠、石川あたりが候補だと思うのですが、FWも出来ることなどを考えて興梠でしょうか。


 ボランチには憲剛。
 サブに長谷部ということになるんじゃないでしょうか。
 長谷部もいい選手ですが、オシム監督は憲剛をかなり気に入っていました。
 パスの出し手としては憲剛の方が上と見ているのかもしれません。
 守備的ボランチにはしっかりと守れる選手をということで、監督からの信頼も考えれば阿部でしょうか。
 啓太の復帰を期待していたかもしれませんけどね。
 サブには今野、橋本、稲本あたりが候補なのかなと。
 今野はDFラインもできますし、長谷部もこのポジションを任せられると思いますから、今野が有力でしょうか。
 まぁ、DF登録ということになるかもしれませんが。


 SBにはともかく走れる選手を。
 そして、攻守に活躍できる選手を好んで起用していました。
 それを考えると左は長友と駒野。
 長友はサイズに関してもしかしたら懸念する部分もあるかもしれませんが。
 右SBは加地。
 サブには将来性も加味して内田あたりでしょうか?
 あまりオシム監督の好きなタイプにはあてはまらないような気もしますが。


 CBは中澤、闘莉王
 サブは南アフリカW杯後も考えて、槙野か水本あたりが候補でしょうか。
 調子で考えれば、槙野。
 伊野波あたりも昨年の段階ならあったのでしょうけど、今期はイ・ジョンスにポジションを奪われてしまいましたから…。


 GKは難しいのですが、オシム監督も加藤GKコーチの意見はよく聞いていたということで、基本は大きく変わらないのかなと。
 川口がどうなっていたかはわかりませんけど、楢崎、川島、西川が基本線じゃないでしょうか。
 若手枠として第3GKを使う可能性もあるかもしれませんが。



 まとめるとこんな感じです。


――――――平山――――――
     (巻)
――岡崎――遠藤――俊輔――
 (山岸)(本田)(興梠)
(大久保)
――――阿部――憲剛――――
   (今野)(長谷部)
―駒野―中澤―闘莉王―加地―
(長友) (槙野) (内田)
――――――楢崎――――――
     (川島)
     (西川)
 基本的にはサイドでパスをつなぎ、最後はクロスで平山をおとりに岡崎など中盤の選手を飛びこませるサッカー。
 相手が疲れてきたり、攻めあぐねたらスピードのある興梠や大久保、フィジカルの強い山岸、巻、本田などを途中起用…と。
 オシム監督は代表では試合途中から相手にプレスかけるための選手交代をやっていましたから、そういう意味でも巻、山岸など前から積極的にプレスを掛けられる選手は重要だったのかもしれません。
 このあたりまで考えていくと、現状の日本代表とは関係なく、やっぱりW杯までオシム監督を見たかったなぁという結論に至ってしまいますが…(笑)



 ただ、今の日本代表も大きくオシム監督の頃からスタイルが逸れているとも思いません。
 もちろん細部が重要であったり、岡田監督は外部へのコメントなどでも「ん?」と思うところは多いのですが(特にオシムファンには反感を買うようなコメントも多かったと思います)、ただサッカーの内容に関しては学ぶべきところも多かったと思います。
 少なくとも昨年の段階では(笑)
 その内容に戻せれば、W杯でも期待できる部分があるんじゃないでしょうか。


 厳しい試合が予想されたとしても、W杯で全力を出しきることによって、そこから反省点も新たな発見も生まれるかもしれません。
 そして、そのことによって、また日本サッカーが成長するキッカケが見つかる可能性もあるのでしょう。
 どうしてもJリーグのクラブは世界レベルと戦う機会が少ないですし、日本サッカーという視点に立って考えると、やはりW杯は重要な大会であると思います。
 だから、まずは日本代表を応援することが今は重要なのではないかと思います。
 日本代表チームにはともかくW杯で全力を出し切るために、メンバー選考も含めて、しっかりとした準備をしてほしいですね。