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アロンソが優勝、可夢偉はリタイア

 レース前に政治的ゴタゴタのあったイギリスGP
 公式発表があった通りアクセルオフ時に排気からエアーを出し、それをマシンにあてて空力的なメリットを得るブロウンディフューザーの規制が行われました。
 しかし、ルノーエンジンはこの規制を受けると信頼性に問題が出るということで、金曜日には最高回転数18000rpmの50%はスロットルオフ時も使用可という妥協案が下されました。
 けれども、これに対してマクラーレンの代表マーティン・ウィットマーシュが公式会見で疑問を投げかけ、土曜日以降は当初の予定通り10%まで制限することに。


 今度はこれに対してレッドブルが猛反発。
 どうもメルセデスエンジンは信頼性を理由として、エンジンのオーバーランが認められているとのことで、不公平であるということが問題に。
 ルノーはアクセルオフ時にもスロットルを空けるコールドブローイングで、メルセデスは燃料の点火を遅らせアクセルオフ時にも排気するホットブローイングであるため、公平な規制が出来ないということになっていたようです。


 結局イギリスGPではルノーは10%制限、メルセデスオーバーラン可でレースを行うことになりましたが、大揉めに揉め、土曜、日曜と全チームで緊急会議を行うも結論は出ず…。
 次戦ドイツGPからバレンシア時のルール前に戻すのが一番妥当な案だという方向にはなりましたが、今回の規制が大きな追い風となっていたフェラーリザウバーが反対。
 最終的には、レース後に2チームが折れ、ブロウンディフューザー規制はなくなった模様です(ただし、予選・決勝間でのエンジンマップ変更は認められず)。


 …しかし、FIAが曖昧な態度をとったのは大きな問題ですが、振り返ってみると”ゴネ勝ち”になってしまった気も(笑)
 ウィットマーシュが自分たちを棚に上げてわざわざ「ルノーが50%も空けているのは問題」と指摘したのも、規制の全撤回を求めらからだったりして。
 実際、今回の規制で一番苦しんでいるのは、上位チームではマクラーレンだった気がしますしね。



 決勝はその規制の影響が少なかったフェラーリアロンソが優勝。
 ただ、レッドブルも完璧なレースをした上で負けたわけではなく、序盤はベッテル、ウェバーの1-2だったものの、ベッテルがピットでタイムをロスし、その間にアロンソに前を行かれた展開でした。
 タイヤの摩耗でその後のの追い上げが出来なかったところは気になりましたが、ピットミスがなければどうなっていたか…。
 レース終盤は2位ベッテルが3位ウェバーに追いかけまわされる状況で、チームオーダーも発動するような状況でした(ウェバーはこれを無視したとのこと)。



 4位以降はハミルトン、マッサ、ロズベルグ、ペレス、ハイドフェルドシューマッハーアルグエルスアリの順。
 小林可夢偉シューマッハーにぶつけられ、ピットでもトラブルが起こり、最終的にはオイル漏れでリタイアとなりました。
 可夢偉が期待していた高速サーキットで金曜日から良いタイムをマークし、予選でも8位。
 決勝でもその順位をキープしていただけに、非常に残念です。
 ペレスが7位という結果ですが、その前には行けていたんじゃないかなぁと思うのですが…。
 まぁ、マシンが悪くなかったということに関しては、今後に向けて前向きな材料なのかもしれませんけどね。