先週末開催されたブラジルGPで今シーズンも終了。
今さらですけど、F1は世界選手権とはいえ欧州が中心のスポーツなのですけど、秋春制ではなく春秋制なんですよね。
毎年のことながら消化試合で迎える最終戦は、お別れ会のような雰囲気になります。
今年はF1からの引退を表明したレッドブルのマーク・ウェバーが、その対象となりました。
レースでもそのウェバーが見せてくれました。
4位スタートだったウェバーはスタートでは相変わらず失敗していましたが、メルセデスの2台がレースペースで苦しみ順位を落としていくと、3位に浮上。
親友でもあるフェラーリのフェルナンド・アロンソとレース全体を通じて激しく、クリーンなバトルを繰り広げ、最終的に2位でフィニッシュしました。
表彰台では、チーム代表クリスチャン・ホーナーに手渡されたオーストラリア国旗を掲げるシーンも。
ウェバーへの拍手は一段と強く、F1では珍しく(?)ドライバーへのリスペクトを感じました。
それでも優勝はチームメイトのセバスチャン・ベッテルで、今季は珍しいフルウェットとなった予選でも圧倒的な速さを見せつけ、そのままポールトゥウィン。
これでミハエル・シューマッハーが達成したシーズン最多勝利に並ぶ13勝と、アルベルト・アスカリが1952年から53年に記録した9連勝にも並んだことになります。
まさに現在のF1界の王者ということになります。
特にシーズン終盤はレッドブルとベッテルの強さばかりが目立った今季。
あまりにも強すぎてワンパターンなレースになりがちなため、ベッテルには表彰台でブーイングが浴びせられることすらありました。
しかし、来期はエンジン周りのレギュレーションが大幅に変わります。
レッドブルの躍進を支えているのは、空力の天才と呼ばれるデザイナーであるエイドリアン・ニューエイなわけですが、エンジン周りの競争となれば手に及ばず。
ルノーがどこまで頑張れるかが重要ということになってきます。
それでも来期もレッドブルが常勝を続けるのであれば、歴史に残るチームということになるのかもしれませんね。
それをフェラーリ、メルセデス、マクラーレンといった名門が意地を見せて止めることができるのか。
今から早くも来期が楽しみになってきます。
…その前に、混沌と化しているストーブリーグがどうなるかも注目ですが(笑)
これだけシャッフルされようとしているのに、日本人ドライドライバーの名前が全くと言って聞かれてこないのがすごく残念なところですね。
明日、明後日は更新お休みの予定です。