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J2残留争いの渦中にいる金沢と対戦

 J1は一足早くシーズンが終了。
 J1年間優勝は浦和となりました。
 残留争いは最後まで熾烈な争いとなりましたが、福岡、湘南、名古屋がJ2降格となっています。


 名古屋は最後まで甲府や磐田、新潟などと残留を争ったわけですが、最終節の敗戦で降格が決定。
 普通に考えれば資金力のある名古屋の降格は、他のJ2チームにとっては好ましいことではないのかもしれません。
 しかし、甲府や磐田のようにJ2慣れしているチームやJ2に合いそうなサッカーをしているチームの方が、実際にはやりにくい相手になる可能性もあるのかなと思います。



 現在のJ2を見ても、札幌と松本が1位2位。
 フィジカルを軸としたJ2らしいサッカーをしている2チームが、リードしていると言えるように思います。
 一方で戦力や資金面では上位2チームを上回るであろう清水、C大阪は、3位と4位となっており自動昇格争いから後れを取っています。
 もちろん資金力があるにもかかわらず苦しんでいるチームで言えば、ジェフもそのうちの1つと言えるのでしょうが…。


 もっともC大阪はジェフ戦での敗戦で自動昇格は厳しくなりましたが、清水は勝点3差で松本を追っています。
 まだまだ上位争いもどうなるかわかりません。
 一方で、PO争いでは5位岡山が勝点64、6位京都が勝点63ですが、7位横浜FCが勝点58となっています。
 残り3試合ですので、逆転の可能性は残されています。



 そして、J2残留争いも接戦で、実に17位の群馬から22位の岐阜まで勝点6の間に6チームがひしめき合う大混戦となっています。
 こちらも最終節まで、何が起こるかわからない状況が続くのではないでしょうか。
 ジェフは明日の試合で、入れ替え戦出場圏の21位にいる金沢と対戦することとなります。



 昨シーズン前半はJ2昇格1年目にも拘らず大躍進を遂げ、周りを驚かせた金沢。
 しかし、J2で2年目となる今年は、開幕から10戦勝ちなし。
 2分8敗での厳しいスタートとなりました。


 それでもそこから徐々に勝点を稼いでいき、少しずつ状態も改善していったように思います。
 ジェフも9月2日に天皇杯で対戦し2-0で勝利していますが、金沢の試合内容も悪くなかった印象です。
 実際、9月25日の群馬戦からは成績も上げており、そこから3勝2分2敗とまずまずの成績を収めています。



 状況が改善した要因は、攻撃時にボールを繋げるようになったことではないでしょうか。
 サイドを中心に細かくパスを繋いでいき、そのままゴール前に侵入する展開が作れるようになっています。
 それによって守るの時間も短くなり、結果的に守備面においても良い作用を生んでいるのではないかと思います。


 ただ、前節愛媛戦では1-3の敗戦。
 守備時におけるゴール前での個人技で相手に負けていた印象で、今年の金沢は序盤から守備時の一対一に悩みを抱えている印象があります。
 また、連戦でアウェイゲームによる疲労もあったのではないでしょうか。
 怪我人の多さにも悩まされており、ボランチの安東やジェフでもプレーしたアン・ビョンジュン、途中加入のダビなども戦線を離脱している状況です。



 一方のジェフは前節久々の勝利をあげており、その流れを続けたいところです。
 連戦でのアウェイゲームということで、コンディションも重要ですね。
 メンバー起用も連戦を考慮して、入れ替える可能性があるのでしょうか


 個人的には残り3試合で、狙い通りのサッカーをどれだけできるのかが注目です。
 攻撃では前線にくさびのパスを当てて、FWが落として2列目が拾う展開。
 守備ではバランスを保ちつつ、前に潰していく展開がどれだけ安定して作れるか。



 このサッカーだとFWによる落としの精度が重要になってくると思われますが、FWというとエウトンも2試合の出場停止明けから帰ってきます。
 守備や裏抜けなどはあまり計算できない選手ですが、ポストプレーに関してはオナイウや吉田より安定してこなせるのではないかと思います。
 それだけにエウトンが出場するのか、それとも前節の流れを汲んでオナイウなのか。


 オナイウの場合は、連戦によるコンディションの維持に関する不安もなくはありません。
 もしかしたらそれぞれ来季の契約なども既に決まっているかもしれませんし、それによって起用法も変わるかもしれません。
 この時期ですからチームの将来性も含めて、色々と考えていかなければいけませんね。



 C大阪戦では3-0で快勝しましたが、連敗の後の1勝ですから、まだまだ取り返さなければいけない分は大きい。
 あの試合での勢いを、無駄にせずに戦いたいところです。
 しかし、相手は残留争い真っ只中にいる金沢。
 金沢のホームですし、強い気持ちで戦ってくるのではないでしょうか。


 C大阪戦では若い選手たちの活躍も目立ちましたが、良い流れでの試合で若手が乗りやすかったという面もあるかもしれません。
 若手選手に関しては安定感を身に付けることが確実な戦力になる上で大きなテーマにもなってきますし、C大阪戦での活躍で浮かれることなく残り試合もしっかり戦ってほしいところです。
 そして、それが来期にも繋がるといいですね。