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シュート決定率の高いラリベイが12得点目

 山形戦ではラリベイが2ゴールをあげ、2-2の引き分けとなりました。
 これでラリベイは12ゴールを上げ、ジェフではトップとなり、J2でも6位タイの成績となっています。
 スポナビ得点ランキングなどでシュート決定率も掲載しているのですが、ラリベイは29.2%でJ2トップ10の中では最も高い数値となっています。



 ちなみに、清武も16.4%でまずまずの数字といえるのでしょうが、町田で9.3%船山は8.8%指宿は7.1%と低いデータとなっています。
 あくまでも数字ですので、それだけ積極的にシュートを打っているとも言えるのでしょうが、それでも3人はシュートの質が課題とも言えるのかもしれません。
 ただ、今年はラリベイと清武がいる分、チーム全体としてはそこまで決定力に悩まされている印象はないように思います。


 山形戦も清武が1人かわしてシュートまで持ち込む場面はありましたが、その場面と得点シーン以外では決定機がほとんどなく、ラリベイが数少ないチャンスを決めてくれた試合と言えるでしょう。
 1点目は矢田のFKから、直接ヘディングで決めてゴール。
 2点目もFKのこぼれ球を拾ったところからこぼれたところをラリベイが合わせてゴールと、どちらもセットプレー絡みでした。



 ラリベイは得点シーン以外での貢献も、非常に高いですね。
 特に最近は前線でうまくキープして繋ぐ場面が目立っていて、チームが攻撃の形作りで苦しんでいる時間帯でも、ラリベイがタメを作ることで救われていることが多い印象です。
 山形はそこを警戒してきた印象もありますが、警戒されていても良い形でラリベイがボールを持つと、キープできてしまうといった場面がいくつかあったように思います。


 またラリベイは非常にタフな選手はないかと思います。
 入団当初から真面目に守備をして、丁寧なポストプレーをするFWではありましたが、夏場の試合でもそれをしっかりとこなしてくれています。
 外国人選手は日本の夏に苦しみサボり出す選手も増えてくる時期ですが、今のところ変わらず献身的なプレーを見せてくれている印象です。



 外国人選手に限らず疲れが出てくると、運動量が落ちるだけでなく、どうしてもプレーの質も下がってくると思います。
 2ゴールを上げた山形戦や1ゴールを決めた徳島戦などは気温も高く、両チームともに後半は苦しい展開になっていった印象です。
 そうなるとプレスはもちろんパスミスなども増えていき、締まりのない展開になりがちです。


 しかし、そんな中でもラリベイは体を張ってプレーし続け、前線の起点となっていった。
 苦しい時間帯でも前線で起点となれる選手がいれば、相手のラインを下げることにもつながるし、守備陣が休む時間を作ることも出来る。
 夏場の苦しい試合展開でラリベイのような選手がいるのは、非常に大きいように思います。



 しかも、前線で守備やポストだけできるだけでなく、得点も十分に決めてくれている。
 守備やポストをこなせるけれども得点力はもう1つ…という選手も少なくないですから、ラリベイは非常に貴重な存在だと思います。
 もともと良い選手だったとは思いますが、周りとの連携も深まって今やチームの軸の1人と言えるのではないでしょうか。


 ただし、だからこそ、今後の試合でより警戒される可能性は高まっていくかもしれない。
 苦しい時にはまずラリベイに当てて…というのがジェフのパターンになりつつありますから、そこを潰されると厳しくなってくるのではないでしょうか。
 警戒されてもラリベイのポストから攻撃を作れるようにサポートや連携を深められるか、それとも相手の注意をラリベイに集めておいて他の形を作れるか…。



 また、ここ最近はラリベイが1人でキープできてしまう分、ラリベイに任せ過ぎる場面が目立ちつつあるように思います。
 その分、清武などの攻撃が単発になり、以前ほど清武が目立たなくなっているような印象です。
 前線のタレントをうまく活用して、チームとしてアタッキングサードの形を作れるかが重要となってくるのかもしれません。


 チームとしては他チームのラリベイ対策が確立される前に、攻撃の幅を増やせるかどうかが求められてくるのかもしれませんね。
 また、セットプレーなどでもラリベイが警戒されてくるかもしれません。
 その時に第2、第3の狙いが作れるかどうかが、重要と言えるのではないでしょうか。