上位岡山相手でしたが、ジェフが1-0で勝利。
僅差ではありましたが、内容でも優勢だったのではないでしょうか。
ジェフとしては、現在理想としている試合展開ができたのかもしれません。
ともかく出足で勝ることが第一で、セカンドボールへの反応で上回りプレスをかけて相手のミスを誘発してショートカウンターを狙う。
攻撃時はサイドを大きく使って、さらに相手を押し込む。
押し込むことによって被カウンターの危険性を下げ、さらにプレスでショートカウンターを狙うと。
久々にやりたいサッカーができた印象で、これが継続的にできないのが大きな悩みでもあるのかなと思います。
■出足で上回りジェフが優勢
ジェフは鳥海が控えに回って、為田が左ウイングでスタメン出場。
右ウイングに船山が回った4-1-2-3に。
ベンチには初めて高木和徹が入りました。
岡山は三村が負傷して、ベンチ外に。
武田がかわって左WBでスタメン出場。
ベンチには元ジェフの伊藤も入っています。
序盤からジェフペース。
岡山は前からのプレスに行ききれなかった印象でした。
ジェフは出足で岡山を上回り、ハーフカウンターから攻め込んでいきます。
7分にはジェフのチャンス。
左サイドの高い位置で為田がボールを奪い、中央へ供給。
船山がシュートを放ちますが、相手DFがブロック。
10分頃から岡山は無理にプレスに行かなくなり、5-4-1で引く時間が長くなっていきました。
これによってジェフがボールを持ち、岡山が守る形に。
ただ、この試合でもジェフは、そこからのチャンスはなかなか作れない展開でした。
26分には岡山の攻撃。
喜山からの浮き球のパスを仲間が頭で落とします。
齊藤が受けてシュートを放ちますが、バーの上。
25分前後には、岡山も良い形で攻め込む回数が目立ってました。
しかし、その後は再びジェフがボールへの反応で上回り、優勢に進めて言った印象です。
それでもチャンスとまではいかず、0-0で後半に進みます。
■船山のクロス制のゴールが決まり1-0で勝利
後半からは岡山も勢いを増していき、ジェフは若干疲れも見えたように思います。
前半よりも均衡状態といった印象に。
それでも51分にはジェフの攻撃。
右サイドのCKからショートコーナーでボールを受けた茶島が思い切ってミドルシュート。
しかし、枠はとらえきれず。
53分、ジェフは指宿に代えてラリベイを投入。
55分、為田が相手のパスミスからボールを奪うと、右サイドに展開。
船山がクロス性のボールを上げると、これがポストに当たって跳ね返り、ゴールラインを割ってジェフが先制となります。
その直後、岡山は齊藤に代えて伊藤を投入。
その後も一進一退といった印象でしたが、67分に岡山の濱田が2枚目のイエローで退場。
1人少なくなった岡山は4-4-1のシステムに変更しました。
74分、岡山は仲間に代えてリカルド・サントスを入れて、4-3-2に変更。
78分、ジェフは為田に代えて絵ベルトを投入し3-5-2に変更。
その直後、岡山は武田に代えて大竹を投入し、右SBに上田、左SBに向く腹を回してきました。
岡山がパワープレーで攻め込んでいく展開に。
83分には、大竹が中盤から持ち込んでシュート。
しかし、GK優也がセーブ。
その直後、ジェフは船山に代えて清武を投入。
86分にはジェフが中盤でボールを拾ったところから、清武が反転して町田へ。
清武が再び受けてミドルシュートを放ちますが、GK一森の正面。
岡山が2トップにしてからは攻め込まれる回数も増えましたが、ジェフはゴール前で粘って対応。
うまく時間も使って1-0で勝利を遂げました。
■この動きの良さを継続できるか
冒頭でも話したように、相手を出足で上回り、セカンドボールへの反応とプレスからのハーフカウンターが狙えたことが非常に大きかったと思います。
やはりそこはホームでの試合というところが、大きいのでしょうか。
また、意外と連戦に強い印象もあります。
遅攻に関してはこの日も苦戦していた印象でしたし、課題は相変わらずでしょう。
ゴールも船山のクロス制のボールが決まった展開でしたし、チャンスメイクという意味ではそこまで良い試合ではなかったようにも思います。
それでも全体的に言えば、優勢に戦えた試合だったと思います。
また、守備においても、粘り強く戦えていた印象で、球際でも勝っていたと思います。
やはりそこでもボールへの反応で、優勢に持ち込めたことが重要だったのではないでしょうか。
最後も体を張ってゴールを守ることができていました。
一方の岡山は一歩目の出足で負けていた印象で、前からのプレスもきいていなかった。
やはり赤嶺は守備面では若干課題がある印象ですが、攻撃時の強さもあるし残しておきたいのでしょうか。
ファーストディフェンスで一歩遅れて、ジェフにボールを振られて、後手に回っていた印象です。
ジェフとしてはこれだけの動きが毎試合できるのかどうかが、まずは重要ではないでしょうか。
この動きの良さをベースとして考えてよいのか、それともこの日限りなのか。
ここからまたアウェイが続きますし、そこでまた動きが落ちるのであれば、動けないときの戦い方もやはり考えていかなければいけないのかなとも思います。