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ホーム開幕戦から雑なプレーが目立ち1ー4の大敗

 あいにくの雨で気温も寒い中でのホーム開幕戦でしたが、試合内容も残念な展開となってしまいました。
 いろいろと気になるところはありましたが、一言でいうとチームとして雑ですね…。
 基礎的なところでのミスなどが多く、特にビハインドになると動きが適当になってしまう傾向が強い。

 その点、新潟は派手さはないサッカーでしたが、堅実な戦い方をしていたと思います。
 個人判断の部分も影響している部分はあるでしょうが、新潟はチームとして1つ1つやることがはっきりしているから、試合中に大崩れすることがなかった。
 やはりチームにおける基礎構築の差が、大きいのではないでしょうか。

■ジェフがボールを持つも新潟が先制

 ジェフは開幕戦で負傷交代した矢田と茶島がメンバー外で、クレーベと小島がスタメン。
 クレーベが1トップで左にアラン、右に船山、インサイドに堀米と小島の4-1-4-1に変更。
 ベンチには勇人と工藤のベテランコンビが入りました。

 新潟は開幕戦と同じ11人。
 ベンチからは若い本間が外れて、シルビーニョがな入りました。
 新潟は7人もの外国人選手が所属しています。


 4分、新潟の攻撃。
 渡邊からの縦パスを受けたレオナルドが、高木と絡んで前へと突破。
 強引にシュートに持ち込みますが、エベルトが対応。

 15分にはジェフの攻撃。
 左サイドからのCKを堀米が蹴ると、増嶋がヘディングシュート。
 GKが正面でキャッチしますが、これがジェフのファーストシュートでした。


 試合は非常に静かな立ち上がり。
 ボールを支配するジェフでしたが、シュートチャンスはなかなか作れず。
 新潟もカウンターを中心に得点を狙いますが、決定機までは持ち込めずにいました。

 しかし、29分に新潟が先制。
 左サイドで新潟にプレスをかけられたところからゲリアがボールを奪われ、小島のクリアがこぼれたところ、戸嶋が体を投げ出して繋ぎます。
 これを受けた田中が見事なミドルシュートを決めて1ー0に。


 そこからは、新潟がチャンスを作り始め33分。
 右サイド高い位置で新潟が奪い返したところから、高木がセンタリング。
 増嶋がレオナルドに前を取られて、フリーでヘディングシュートを放たれますがバーの上。

 36分にも新潟のチャンス。
 戸嶋がジェフの守備の間で受けて、パスを受けた高木がセンタリング。
 ここでもレオナルドの引いて受ける動きに増嶋がついていけず、フリーでシュートを放たれますが、GK優也の正面。

 1点ビハインドになったジェフはダブルボランチにして、右に堀米、中央に船山を配置。
 しかし、状況は変わらず0ー1で折り返します。

■終盤に失点が増えて1-4の大敗

 後半からジェフは、クレーベとアランの2トップに変更。
 左に堀米、右に船山となり、シンプルに前線へ放り込むパターンが増えていきました。

 55分、新潟は田中を下げて渡邉を起用。
 58分、ジェフは下平を下げて乾を投入。
 60分、新潟はレオナルドを下げて、矢野を投入します。


 その直後、ジェフの攻撃。
 逆サイドからのCKのこぼれ球を、右サイドで堀米が拾ってクロス。
 クレーベが飛び込みますが、ゴールの左を逸れます。

 66分には新潟の攻撃。
 GK大谷からショートパスを繋いでいき、渡邉が縦パスを受けて川口へ。
 川口がグラウンダーのクロスを上げ、戸嶋がフリーで飛び込みますが間に合わず。
 

 68分、ジェフは船山を下げて田坂を投入。
 しかし、その直後、ジェフDFライン裏へのボールを矢野が受けると、増嶋に押されますが粘って渡邉へとつなぎます。
 最後は完全にフリーになった高木が決めて0ー2に。

 しかし、74分、ジェフが1点を返します。
 左サイドからのCKを堀米が蹴ると、中央で増嶋が飛び込みます。
 混戦の中、頭で合わせて1-2に。


 78分、ジェフはゲリアを下げて工藤を投入。
 田坂が右SBに、工藤がトップ下気味になる4-3-3に。
 82分、新潟は高木を下げて高さのあるCB柳を投入し、新井がボランチに上がって加藤が左SHに回りました。

 ジェフが攻め込む時間が続きますが、87分に新潟が追加点。
 GK大谷からのロングキックをヘディングで押し合う展開になり、矢野が抜け出しゴールを決めます。
 矢野が受ける直前に渡邉が触っていればオフサイドだったのでしょうが触っておらず、新井が頭で繋いだ時点ではオンサイドだったのでしょう。

 1点を返したいジェフでしたが、後半AT。
 中盤で新潟がマイボールにしたところから右サイドに繋いで、戸嶋が前方の渡邉へ繋ぎます。
 渡邊が前方の新井につなぐと、対面していた堀米の前を取りフリーでシュートを決め1-4。
 その後もジェフが攻め込まれ、1ー4で大敗となってしまいました。

■細かい問題が改善できずいきなり厳しい状況に

 ジェフがガンガン前に出てきても、ボールを持っていたとしても、焦らず落ち着いて自分たちの仕事をこなす。
 そのうちにミスが生じるので、そこを突いて先制する。
 先制すればジェフは焦りが出て、ますます裏にスペースが出てくるので、そこをせめて大量得点を奪う…。

 よくあるジェフの攻略パターン通りの試合だったように思います。
 ではなぜ焦って前に出て失点してしまうのかと考えると、やはり基礎的な約束事が構築できていないからではないかと。
 攻守に個人判断に頼ることが多い結果、ビハインドになると無謀なプレーが増え、秩序が崩壊してしまうのではないかと思います。


 また、前半はポゼッションをすることによって相手の攻撃機会を減らし、結果的に失点を減らすことにも繋がりかけていたのかなとも思います。
 しかし、そのやり方で失点を減らす機会を減らしたいのであれば、ポゼッションからシュートまで持ち込む機会を作れるようにならないと厳しいでしょう。
 シュートで終わればカウンターを受ける回数も減りますが、その前のところでモタモタしていれば、結局はボールを奪われてやられてしまう恐れがある。

 1失点目も確かに田中の素晴らしいミドルシュートでした。
 しかし、その前のゲリアのところで相手のプレスを受け、結果的に相手ボールにされています。
 特に前半はゲリアのところをボールの奪いどころとして狙われていた印象もあり、そこからやられたことになります。


 そういった細かなビルドアップの質を高めていかなければ、ポゼッションをすることで失点機会を減らすというのは難しいでしょう。
 後半序盤は確かに外国人2トップにして、放り込む展開を増やすことによって相手ゴールに近づけた印象もありました。
 しかし、その分、簡単なボールロストも増えて、オープンな展開になってしまった印象です。

 守備においても細かなポジショニングや、ボールを奪われた直後の対応。
 カバーリングなどの関係がうまくできておらず、穴が多かったように思います。
 プレスに無理に行かなくなったとはいえ、大きな問題は変わっておらず、1ボランチ脇の問題も改善できていなかった印象です。


 正直、どこから改善すべきなのか…といった印象で、開幕2戦目にしてかなり苦しくなってしまったようにも思います。
 チームとして大崩れしたわけではないのに、当然のように大量失点してしまった印象があるのが、すごく怖いところですね。
 過去2年の経験もあって、結果的に大量失点慣れしてしまっているところもどこかにあるのではないでしょうか。

 このあたりが、何でも継続すればいいというものではないと言えるところではないでしょうか。
 良い部分だけが残せればいいのでしょうが、悪いところも継続する可能性は十分に考えられる。
 しかも、昨年は結果も出なかったわけですから…厳しい状況になるのも当然ともいえるのかもしれません。