エベルトがポーランド1部ヴィスワ・クラクフにレンタル移籍

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 ポーランド1部ヴィスワ・クラクフのHPによると、ジェフのエベルトが加入することが決定したようです。
 ジェフからの発表はないのでしょうか。

 ヴィスワ・クラクフのHPによると、6か月間のレンタル移籍ということで、ジェフはエベルトとも長期契約を結んでいたことになるのでしょう。
 どれだけ複数年契約を、交渉材料として使っていたのでしょうか…。
 また、このままの退団が濃厚となるのでしょうが、レンタルと言うことで移籍金をとれなかったということにもなりますね。


 エベルトは2018年にジェフへ加入するも、初年度は18試合にしか出場できずスタメンも15試合でした。
 そのため、1年間で退団かとも思われましたが、現状でまだ半年契約が残っていたことからも、当初から2年半契約だったのかもしれません。
 そして、2019年にはスタメン21試合、合計で24試合に出場しています。

 2019年は近藤の移籍などもあって開幕スタメンを果たし、江尻監督就任後もスタメンを継続します。
 しかし、江尻監督就任当初は3バックだったこともあって、5月19日の岐阜戦で乾にポジションを奪われると、それ以降は長らく出番を失っていきました。
 4バックに変更後も出番は少なく、鳥海、増嶋、新井に次ぐ4番手といった状況でした。


 しかし、10月12日の長崎戦で突如スタメンに復帰。
 江尻監督は突然鳥海をスタメンから外していた上、増嶋の怪我もあってエベルトがポジションを勝ち取った流れでした。
 その後は増嶋が復帰しましたが、エベルトは最終節までレギュラーとしてプレーし続けました。

 エベルトの強みは、やはり191cmの長身を生かした高さということになるでしょう。
 ただ、攻撃時のセットプレーでもターゲットにもなりましたが、相手ゴール前で前を取るのが得意なタイプはなく、ゴール数も2018年度が3ゴール、2019年は1ゴールに終わっています。
 あくまでも、来たボールを跳ね返すCBと言えるのでしょう。


 2019年終盤はそれまでより、安定したプレーを見せていたと思います。
 これはエベルト自身が、日本のサッカーに慣れてきたところもあったのかもしれません。
 さらに、以前のような極端なハイラインではなかったため、DFライン裏を取られる回数が減ったことも大きかったのではないでしょうか。

 ただ、それでも細かな機動力や、前を向いている状況からの後ろへ反転するスピードに課題がある印象は変わりませんでした。
 ハイラインをやめたため裏へ走られることは減ったものの、2列目から相手が飛び出してくるとその選手を捕まえきれないことが多かった。
 また乾の時にも話した通り、3バックでエベルトがポジションを奪われたのも、3バックの左右CBだとサイドに出ることも多くスピードが要求されるため、エベルトでは厳しかったのだろうと思います。


 また、ビルドアップでも左足でパワーのあるボールを蹴ることができ、積極的に前線に蹴り込んだりエベルト自身が前に出たりと、意外と攻撃意欲の強いCBでもありました。
 しかし、ロングボールは精度を欠くことが多かったですし、細かなパスの繋ぎも得意ではなかった。
 そのため、相手のプレスの狙いどころになっていた試合も多かった印象です。

 そもそもスピードが要求されるハイラインでエベルトのような選手を補強した判断が失敗だったのではないかとも思いますが、江尻監督就任後も苦労していた印象でしたので、戦術的な問題だけではないでしょう。
 CBの層が薄いこともあって最後は試合に出場していましたが、決して内容は良いものではなかったと思います。
 クラブも層の薄さを認識した上でベラスケスを補強し外国人CB2人態勢で臨んだのでしょうが、実績が浅い22歳の若いベラスケスでは戦力にならず、そこでも補強面で失敗したといえるのではないでしょうか。


 2020年はエベルトやゲリアなどを放出して、実績のある主力候補の外国人選手を獲得するのだろうと思っていました。
 エベルトもスタメン21試合ということでシーズンの半分しかスタメン出場を果たせていないですし、ゲリアは米倉復帰以降スタメン出場なしといった状況。
 しかし、ゲリアの残留が決まり、エベルトは放出となったものの、新外国人の補強は大卒韓国人CBチョンだけでした。

 昨年のジェフはクレーベしかフルシーズンを通して稼働しておらず、外国籍選手の補強も昨年失敗した要素の1つだったと思います。
 それだけに今季は一新して体制を整えるのかと思ったのですが、昨年活躍できなかったアランも残留となりましたし、外国籍選手も大きな動きなく終わってしまいました。
 果たして、それでうまくいくほどJ2は甘いものなのでしょうか…。

 エベルトはジェフ加入前にポーランドで活躍していた選手ですので、その実績が買われて今回の移籍となったのではないでしょうか。
 Jリーグは機動力のある選手が多いと思いますし、ポーランドの方があっているのかもしれませんね。
 ヴィスワ・クラクフは10年程前まで強豪チームだったものの、ここ数年は苦戦しており今年も低迷しているようですが、だからこそ新戦力に期待が高まっている状況かもしれませんし、ポーランドでの活躍を祈りたいと思います。