新型コロナウイルスの影響で、Jリーグが3月15日(日)までの全公式戦の開催延期を発表しました。
ここまでのイベント延期の経緯を、軽く振り返ってみましょう。
というのも、私もスポーツイベント開催側でいろんな情報を集めていたので、それなりに詳しいという裏事情があります。
私が携わっている、3月15日(日)に都内で開催予定だった精神障がい者バスケットボールのイベントも昨日、開催中止を発表しました。
ネット上で楽しみにしているというコメントも見ていたので心苦しい決断ではありましたが、開催する以上はイベントに関わる社会的な責任を取る立場となるわけですから、何かあってからでは遅いわけで現状での開催は難しいといった判断でした。
さて、改めてこれまでの経緯ですが、まず2月18日(火)に行われた日本政府の新型コロナウイルス感染症対策本部において、内閣総理大臣から大規模なイベントの開催の見直しも含めて、情報提供を速やかに行うようにという指示が出ました。
この頃から感染経路のわかっていない症例が国内で複数発生したということで、それに対応する形での指示ということになります。
www.kantei.go.jp
これを受けて翌日となる、2月19日(水)には政府の新型コロナウイルス感染症対策専門家会議が行われました。
ここで室内など人間が密集するイベントの開催検討やイベント時の感染予防対策の実施、人混みを避けることやテレワーク・時差出勤の提案などがされました。
なお、一律でのイベント開催自粛は要請されなかったわけですが、これは経済への影響も考えれば仕方のないところなのでしょう。
【#新型コロナウイルス 「大規模なイベントの開催について」】
— 厚生労働省 (@MHLWitter) 2020年2月20日
大規模イベントの開催について、加藤勝信厚生労働大臣からお願いがあります。 pic.twitter.com/EHV4kZI28L
この発表もあって、全国各地のイベントにおいて感染予防対策を行うことを発表。
ジェフも対応が早く19日には一部イベント中止を決定し、21日にはリーグなどと合わせて感染予防対策の内容を発表しました。
また、神戸は応援の中止を決め、各自治体もイベントの中止や延期を発表するなど、一気に自粛ムードが進んでいきました。
さらに状況が変わったのが、2月24日(月)の専門家会議での発表。
この際に、「今後1~2週間が急速な拡大に進むか、収束できるかの瀬戸際」であるという見方がなされました。
新型コロナウイルスの症状に関する情報や対策の話などは出ていましたが、今後の見通しに関する情報はこれまでほとんど出ていなかったはずですから、これは大きなニュースだったといえるでしょう。
www3.nhk.or.jp
これを受けてJリーグは、まず2月25日(火)昼に直前の26日(水)に行われるルヴァン杯の延期を発表。
そして、その直後に行う理事会で、リーグの延期も検討すると発表しました。
Jリーグに合わせる形か、プロ野球のオープン戦開催に関しても27日(木)に協議が行われ、大相撲でも開催に関して検討されることとなりました。
そして、Jリーグは昨日夕方に、正式に3月15日(日)までのリーグ戦の延期を発表しました。
www.jleague.jp
発表にもある通り、やはり「今後1~2週間が瀬戸際」という上記の見通しを受けて、この結論に達したとのことです。
妥当な判断と言えるのではないかと思いますし、他スポーツ団体よりも早くこの決断を出せたことは誇るべきことでもあるのではないでしょうか。
一方で延期分の試合をいつ実施するのかはまだ決まっていないようで、平日開催が有力ではあるそうですが、オリンピック期間中の開催もあり得るとのことのようです。
また、3月15日(日)以降の開催に関しても、決定というわけではないとのこと。
いずれも、状況を見ながら判断していくということになりそうですね。
思い起こすのは、2011年の東北大震災でのJリーグ延期。
あの年も日程は厳しくなりましたが、再開後はあの震災の後ですから、サッカーを見ることのできる喜びも改めて感じることが出来ました。
今回も状況は異なるとはいえ、新型コロナウイルスの被害を少しでも食い止めることが大事な状況だと思いますから、致し方のないところではないでしょうか。
ブログのネタには悩むことになりますが、ゆっくりとやっていきたいと思います(笑)
それと共に、新型コロナウイルスの早期終息を願いたいですね。