今季初の連勝を目指すジェフと4連敗中の松本

 中断明けから1カ月以上が過ぎで、J2の勢力図も少しずつ固まってきた印象がありますね。

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 個人的に予想以上に苦戦しているように感じるのが、磐田、松本、山形。
 3チームとも開幕時の完成度は、高かったように思います。
 その完成度によるマージンが、中断期間でなくなってしまったということでしょうか。

 また、3チームともに、得点力の部分で苦戦していることも共通項ではないかと思います。
 しかし、磐田は徐々に巻き返してきており、前節も松本に2-1で勝利。
 一方で松本は現在J2初の4連敗中とのことで、順位も18位と低迷しています。


 開幕戦での松本はボランチからの縦パスも機能して、うまくセルジーニョバイタルエリアで変化を付けて攻撃を作っていた印象でした。

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 しかし、セルジーニョは怪我のため、中断後唯一の勝利をあげた7月19日の群馬戦以来不在に。
 そして、何よりも中断明けは長いボールが多くなってしまい、攻撃がアバウトになってしまったように思います。

 布監督らしく早い攻撃を狙って、早いタイミングでの縦パスを狙っているのかもしれません。
 しかし、その分攻撃の確実性は下がって、余裕のない攻撃が増えているのではないかとも思います。
 現在も開幕戦のようにグラウンダーでの鋭い縦パスも狙っている印象はあり、前線もそれらを受ける準備をしている様子ではあるのですが、もう1つ崩しきれていないように思います。


 一方、守備においては3バックと4バックを使い分け、前からプレスもかけていくスタイル。
 しかし、そこをかわされる場面もあり、後方でのミスも目立ってしまっています。
 また、基本的には守備的なサッカーだと思うのですが、選手も入れ替わって守備で跳ね返す部分に物足りなさが出てしまっているのかなとも思います。

 結果的にではありますが、布監督らしいサッカーが深まった結果、リスク管理重視で縦への早いボールが増えてしまったのか。
 それと今までの松本のサッカーが相まって、悪い方向に進んでしまったということなのでしょうか。
 縦へ早いボールが増えても前線で勝てる選手がいればうまくいくのかもしれませんが、そこまで個で打開できるタイプがいないのも苦戦の原因なのかもしれませんし、現在は反町監督時代にあったセットプレーという強みも発揮できていないように思います。


 それでも中断後に増えていた怪我人が少しずつ復帰してきているので、それによって良い方向に進んでいけば。
 前節磐田戦は高橋やイズマも出場し、セルジーニョも早期に復帰する可能性がある模様です。
 さらに山口から横浜FMに移籍したものの出場機会がなく、先日松本に加入した前貴之も前節に途中出場を果たしています。

 それに加えて、負傷者が出ていた中で出場機会を得ていた若い榎本、高木彰人、 山本龍平、久保田などがうまく噛み合えば、軌道に乗っていくかもしれない。
 プレスの掛け方や鋭い縦パスなどには可能性も感じますし、今は何よりも一度悪い流れを断ち切ることが大事なのかもしれませんね。
 なお、元ジェフの高木利弥はここまで7試合にスタメン出場していましたが、怪我なのかここ数戦はメンバー外となっています。


 一方のジェフも町田戦では勝利を挙げたものの、まだまだ安定して強さを発揮できる状況になったと言える段階ではないでしょう。
 町田戦の得点もセットプレーからと、ロングボールのこぼれ球の展開から。
 そういった攻撃を否定するわけではないものの、攻撃に確実性が低いのはジェフも変わらず、攻撃のバリエーションも少ない状況です。

 それでも、町田戦では守備で粘り強く戦えた。
 これが他の試合でも出来るかどうかが、ベースとなるのかもしれません。
 ジェフはここまでの試合でも、十分にリードを築いている状況なら元気よく最後まで走れて、集中力も切らさない印象ですが、そうではない展開だと、足が止まってしまうところがあるように思います。


 そこはメンタリティの部分もあると思うし、スタミナ面の課題もあるのかもしれません。
 町田戦ではスタメンを切り替えたことによって、ガス欠が起こらなかったかもしれない。
 ただ、スタメンを入れ替える分、チームの熟成という部分では、一歩遅れを取る可能性もあるのかなと思わなくもありません。

 また、どんどん選手を変えて戦うと、例え試合に勝ったとしてもどこが良くて勝ったのかわかりづらくなりますね。
 町田戦では米倉が結果を残したとはいえ、今までも米倉を起用すれば勝てたというわけではない。
 見木でもないだろうし、選手の"組み合わせ"でもないだろうし。


 選手を入れ替えているのだからチームの積み上げとも言いづらいし、では何で勝てたのか、現チームのベストは何なのか。
 次の試合では、何を選べばいいのか。
 例えばヒディング監督や岡田監督のように勝負師タイプの監督ならば、選手を入れ替えても相手の弱点を捉えつつ、その時のベストを選んでいけるのでしょう。

 しかし、尹監督は相手の弱点を突くというよりも、どんな相手でも自分たちの戦い方は変えず堅守速攻を狙うタイプのように思える。
 そこは選手交代であまり良い手が打てていないことからも感じられるところだと思うし、どちらかといえば安定型ではないでしょうか。
 そう考えると、FWやSHなどはある程度取り換えるとしても、CBやボランチに関しては固めて戦いたいところなのではないかとも思うのですが。


 それとも見た目以上に、柔軟に戦える監督なのでしょうか。
 もちろん、現状だとそういった理想よりも、やりくりして戦わざるを得ない状況であるという可能性も大いにあるのでしょう。
 チームがうまくいっていないというのもあるし、何よりも真夏の過密日程という問題もある。

 飛び抜けた選手は少ないものの、選手層の厚さはジェフの武器ではあるのでしょうし、少なくとも金沢戦、町田戦などではそこをうまく使って勝利できた試合と言えるのでしょう。
 しかし、それによって最終的なチームの形の答えからは若干遠のいた部分もあるようにも思いますので、そこが見えてくるのかどうかにも注目です。
 あるいは、このまま選手を大きく入れ替えながら戦い続けるのか、一度はメンバーを固定化したようにも見えただけに、今後が気になるところです。

 ともかく、松本戦は相手が4連敗中なだけに今季初の連勝を。
 そして、中断後初のホーム勝利を、目指したいところだと思います。
 ジェフが波に乗れるのか、松本が悪い流れを払拭するのか。
 4試合ぶりに勝利を遂げた町田戦も大きな手応えを掴んだとまでは言えなかったと思いますし、ここからが大事ですね。