年始からここまでいくつかの移籍発表が出ているので、少しずつ取り上げていきます。
まずは21歳の新外国人FWサウダーニャに関して。
ジェフの発表だと185cmですが、昨年までのデータだと182cm。
Youtubeの動画などを見ても、ヘディングで競り勝つというようなシーンは少なく、裏を取ったりドリブルで仕掛けたりとスピード系FWのように見えます。
足が長くキープもできるタイプなのかもしれませんが、細かく捌ける感じではないので、ポストプレーや足元の技術に関しては粗削りなのかなとも思います。
クレーベとの入れ替わりということで、長身CFタイプを取るのだろうと思っていたのですが、予想とは違ったようです。
確かに昨年のチーム状況を考えると守備ができるポストプレーヤーか、守備ができつつ前に突進できるタイプのFWがほしいところではないかと思っていました。
サウダーニャが後者であることを期待したいところではあります。
ただ、1人でボールを持ってゴリゴリと打開できるスペシャルなFWではないのであれば、サウダーニャにパスを出せる状況をチームで作れなければいけない。
しかし、昨年は細かなビルドアップが作れず、クレーベの頭を目がけてロングボールを蹴り、船山が拾う形がメインになっていた。
そのクレーベが移籍し代役も補強しないとなれば不安が残るし、川又や大槻の頑張りが重要となるのかもしれません。
また、21歳という年齢も気になるところで、代表経験などもなく実績が薄い。
若い外国人選手でも掘り出し物を拾うケースは稀にありますが、基本的にはやっぱり実績のある選手の方が日本で成功するケースが多いでしょう。
特にジェフは歴史的に中堅からベテラン外国人の方が成功し、若手外国人は失敗のまま終わることが多いですので、どこまで期待していいものか。
現地の記事でも、以下のように書かれています。
サウダーニャは昨年バイーアのU-23に加入し、新型コロナウイルスによる中断中にトップへ昇格。
しかし、その後はポジションを失っていたそうで、別の記事でも一年の大半をリザーブチームで過ごしたと書かれています。
動画内での一部映像もリザーブでの試合や練習試合が使われているのかもしれませんし、どこまで参考になるかわからないところがあると思います。
上記の記事によると、レンタル料は約500,000レアル。
日本円にして約969万円程度とのことで、かなりお安く抑えられています。
21歳と若い点はプラスですが、育成できる余裕があるかは疑問ですし、総じて当たればラッキーという補強なのかもしれません。
他クラブと同様に外国人選手ということで、現在はコロナによる入国制限で来日できない状況のようです。
このような状況下ですから、無理に外国人選手を補強せず、その分の予算を国内での補強に回すという考え方もできるでしょう。
しかし、今オフのジェフは日本人補強も活発とは言えなかったですし、コロナの影響で強化費も厳しい状況なのかもしれません。
ただ、その影響はどのクラブも受けているはずですから、言い訳はできないはず。
その中でいかに賢く運営できるかが、問われる状況だと思います。
新体制発表会での鈴木GMの応答からすると、サウダーニャが最後の補強だったのではないかと思いますし、日本移籍を切っ掛けにブレイクしてほしいところですね。