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2020シーズンを振り返る 新井一耀・岡野洵編

 2019年の新井一耀は29試合に出場し、ジェフCBで最多出場を達成。
 2020年もDFを引っ張る存在として期待されましたが、22試合出場にとどまり、シーズン全体では鳥海、チャンに続く3番目の成績となりました。
 出場時間も2597分から1863分に大きく減少しています。

 監督交代によって戦術が変わって、新井に合わなかった部分があったということでしょうか。
 ただ、尹監督が求めるカバーリングは新井にも期待できるプレーだと思いますし、高さもあって足元の技術も計算できる選手。
 開幕当初からの予想を考えると昨年の苦戦は、意外な印象もありました。


 しかし、実際にピッチ上でのプレーを見ても、2020年の出来はあまりよくなかった印象です。
 細かなミスも目立ったし、プレーがバタバタしていて安定感がなかった。
 単純にコンディションが悪かったのか、シーズン序盤に出場機会を失って自信を失っていたところもあったのかもしれません。

 夏は過密日程でのターンオーバーもあって少しずつ試合に出ていましたが、レギュラーには定着できず。
 ターンオーバーをやめてからは、また出番がなくなっていきました。
 しかし、ラスト10試合はチャンからポジションを奪って鳥海と共にスタメンを確保しており、やはり本来の新井の能力を考えれば主力で戦える選手ということではないでしょうか。


 また、Football LABの計測によると、昨年のジェフはクロスからの失点割合が多かった。
 クロスからの失点の割合が25.49%は、新潟、徳島に次ぐ結果となっており、それだけクロス対応に課題があったと言えるでしょう。
 引いて守る守備を取っていたため簡単にクロスを上げられることも多く、中央での対応が難しくなっていた部分もあるのでしょうが、鳥海、チャンでは高さに課題があったのでしょうし、そこで新井が終盤に起用されたところもあるのではないでしょうか。

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 今年は経験豊富な鈴木大輔が加入しましたが、鳥海は移籍しましたし、昨年終盤の流れから言えば新井が主力有力候補となります。
 ただ、怪我なのか、ここまでの練習試合では名前が挙がっていません。
 ジェフ加入前から怪我の多い選手といったイメージもありますし、コンディション調整がまずは重要と言えるのかもしれませんね。


 続いて岡野は、昨年10試合出場でスタメンは4試合。
 そのスタメンもターンオーバーを敷いたBチームでの出場が多く、過密日程がなければさらに苦戦していたかもしれません。
 岡野はハードマーカータイプですから、尹監督の好むCBとは合わなかった部分もあるのでしょう。 

 ただ、2年半レンタルで在籍した大分でも、まとまった出場機会は得られず。
 2018年はリーグ戦6試合出場、2019年もカップ戦含めて11試合出場にとどまっていました。
 岡野ももうプロ入り7年目となりますし、今年は勝負の年となるのではないでしょうか。


 昨年はチャンスの少なかった岡野ですが、出場した試合では可能性も見せていました。
 フィジカルの強さだけでなく、パスサッカーを展開する大分で学んだこともあってか、パス出しの部分でも貢献。
 もともとショートパスも出せる選手ではありましたが、判断力や視野の広さの部分で成長した印象がありました。 

 昨年からの流れでいえば今年も苦労するかもしれませんが、前著の通り昨年のジェフはクロス対応で苦戦した部分もありますし、そこで強さを見せることが出来れば。
 さらに、鳥海、増嶋が抜けた今年のジェフはCBが人数的に不足がちですから、どこかでチャンスがあるかもしれません。
 そのチャンスをしっかりものにして、将来につなげてほしいですね。