当ブログはプロモーションを含みます

セットプレー得点数3位の栃木とセットプレー失点0のジェフがほこたて対決

 ゴールデンウィークも近づき、今週からJ2は連戦となります。
 昨年はリーグ中断もあって超過密日程となりましたが、今年はここまで平常通り進行しているため、ブログでも週半ばに試合をじっくり振り返り、個々の選手にスポットを当てるなどゆとりが生まれています。
 どんどん試合が行われた昨年の連戦が恋しくなる時もありますが、ブログに関しては時間的な余裕があるのは助かることで、日常的に試合が行われていることも含めて感謝しなければいけませんね。


 ジェフは、明日17日(土)に栃木戦、21日(水)に水戸戦、25日(日)に相模原戦と試合が続きます。
 翌週の水曜日は試合がありませんが、その次の週はまた連戦。
 その連戦が終われば、J2序盤の勢力図がはっきりとしてくるのかもしれませんね。

 ゴールデンウイークまでのジェフの試合を、表でまとめてみました。

f:id:aratasuzuki:20210415170410p:plain

 首位新潟戦はあるものの、それ以外は中位から下位のチームと対戦することになります。
 比較的カードとしては楽かもしれませんが、現在15位のジェフからすれば、ジェフより上位との対戦が大半。
 一試合一試合、気を引き締めて戦っていく必要がありますね。


 明日対戦する栃木は開幕戦でボランチ上田、FW畑をスタメン起用するなど、昨年から一部メンバーを変更。
 サッカーも昨年ほど尖った戦い方ではなく、マイルドな方向へシフトするのかなと感じました。
 しかし、開幕3戦で3連敗となったこともあり、西谷優希、矢野など、昨年の主力のスタメンが増えていきます。

 その変更もあってか、3連敗以降は3勝1分で順位も現在8位。
 「迷った時に戻るところがある」という、ベースがはっきりしているチームの強みが出たとも言えるのではないでしょうか。
 これがチームには方向性が必要であると言われている、大きな要因の1つだと思います。


 ただし、前節相模原戦は、相手も堅守速攻の近いスタイルを展開してきました。
 栃木の場合はストーミングと呼ばれる高い位置で素早くボールを奪い返すサッカーが基本ですが、長いボールが多くフィジカルを前面に押し出すサッカーという意味では、相模原と似通った部分もある。
 その相模原相手だと、栃木がボールを持つ時間帯も長くなり、遅攻のクオリティ面で課題が出てしまいました。

 田坂監督と山口慶強化部長はこうなることも予想できたからこそ、上田などを補強してパスを繋ぐ部分を向上させたかったのかもしれませんが、その分強みを失う可能性もあるというのが難しいところですね。
 予算のあるクラブならスタイルにも適合してプラスアルファをもたらせる選手を補強出来るのかもしれませんが、栃木などではそれが難しいのかもしれません。
 とはいえ、まずはチームとしてぶれない強みを作ることが大事なのだと思いますし、そこから先はまた次のレベルの話ではないかと思いますが。


 栃木対相模原は結局スコアレスドローで、栃木の連勝は3で止まりました。
 ジェフも相模原同様に基本的には守備重視のチームですから、似通った試合になる可能性もあるのかもしれません。
 ジェフも中盤でのパスワークは向上していますが、得点にはまだ結びつかないことも多いですし、遅攻の質が問われることになるのでしょうか。

 そこで注目なのが栃木のセットプレーで、昨年からフィジカルの強い選手を集めていることもあってセットプレーが強い。
 Football LABによると、今年もセットプレーからの4ゴールを決めており、新潟の6ゴール、甲府の5ゴールに続き、単独3番目に多い数字となっています。
 さらにセットプレーの得点数割合を見ると、67%でJ2トップの数字となります。


 ちょうどジェフと同数になっている総得点数6はJ2で6番目タイに少ない数字となっており、栃木はそれだけ他の展開からゴールを決められていないとも言えます。
 それでも困った時に、セットプレーからの1発でゴールを狙える強みがあります。
 明本、瀬川などは移籍してしまいましたが、東海大から加入した左SB面矢も良いキックを蹴る選手で、要注意だと思います。

 しかし、対するジェフはセットプレーからの失点数がここまで0
 これはJ2単独トップの成績となっていますから、大げさに言うと栃木のセットプレーでの攻撃とジェフのセットプレー時の守備の対決は、ほこたて対決とも言えるのかもしれません。
 ジェフは去年もセットプレー時の守備が硬かったですが、逆に言うとそれ以外での失点が多いことにもなりますから、そこが大きな課題となるのでしょうね。


 ジェフとしては見木などを中心に前線の選手たちのコンディションは良いように見えますから、今のうちに明確な勝ちパターンを作りたいところ。
 前節もまずは勝利が重要だったのでしょうが、セットプレーで得た1点を5バックにして長時間守ったと考えると、スムーズな勝ち星とまでは言えなかったと思います。
 ここまでの2勝はどちらもウノゼロで、その展開を狙っていくのもいいとは思うのですが、それならばもっと守備を改善していかなければいけないのではないでしょうか。

 栃木との試合ということで、球際での勝負も重要となってくると思います。
 前節金沢戦ではしっかり走れて局面で戦えたことが勝因となった印象でしたし、栃木を相手にそこで勝てるかどうか。
 前節で得た勢いを止めずに、連戦を戦っていきたいところですね。