今年のF1GPは新型コロナウィルスの影響で一部日程が変わり、第2戦はイモラで開催となりました。
開幕戦バーレーンGPでは日本人として初めてデビュー戦でポイントを獲得した角田ですが、イモラではミスも目立ってしまいました。
1つのミスで大きく状況が変わるのを見ると、改めてF1の怖さを感じます。
これがレースだからなのか、世界最高峰のカテゴリだからなのか。
ジェフもJ1時代にはもっとワンプレーの価値が高く、1つの動きを大事にしていて、ミスにも厳しかったように思いますし、より強い意識を持たないと上にはいけないのではないでしょうか。
と、ついついジェフの話になってしまいましたが、世界最高峰の協議を見ていると、1人1人意識の高さを常々感じます。
さて、レッドブルホンダのフェルスタッペンは、開幕戦でもメルセデスのハミルトンと接戦を展開。
しかし、バーレーンではレース戦略や一部マシンの以上もあって、敗れてしまいました。
第2戦イモラでも予選で多少のミスがあって出遅れましたが、レースでは強さを発揮し見事優勝に導いています。
F1では一つのレースで良いパフォーマンスを発揮しても、その後の開発競争やコース特性によっては一転して苦戦するケースもあります。
そのため、レッドブルホンダとしては開幕戦で圧倒的王者メルセデスと対等な戦いをしただけで凄いことだったわけですが、それを続けられるかどうかはまだわからない部分もあった。
しかし、第2戦でも力強いレースを見せ優勝を成し遂げたわけですから、これは本当にメルセデスとシリーズチャンピオンをかけて勝負出来るかもしれないですね。
一方、角田はミスも目立つ週末となってしまいました。
FP1でマシントラブルがあってあまり走れなかったとや、FP3までチームメイトのガスリーに少しずつ後れを取っていたこともあってか、焦りもあったのかもしれません。
予選開始直後に大きなクラッシュをしてしまい、最下位スタートとなってしまいました。
それでも決勝では角田らしくじっくりと順位を上げていき、一時期は10位ポイント圏内を走り、さらに上も目指せる状況につけました。
しかし、赤旗中断明けのローリングスタートで、ハミルトンを抜き去った後にスピン。
大きく順位を下げ、最終的には12位でフィニッシュとなりました。
レッドブルだけでなくアルファタウリも競争力は高い状況を維持していますが、先ほど説明した通りいつ失速するかはわからない。
特にアルファタウリの場合はチームの規模は小さいため、開発面で後れを取り今後苦戦する可能性もあります。
マシンの競争力が落ちればドライバーも活躍しづらい状況になるわけで、新人とはいえ結果を出せる時に出しておくことは非常に重要だと思います。
また、ホンダとしても、フェルスタッペンこそ勝てたものの、それ以外のドライバーは苦戦。
ガスリーはタイヤ選択に失敗し、ペレスもミスから大幅に後退。
手放しでは喜べない状況になってしまいました。
確かにイモラはオールドサーキットで道幅も狭く、決勝は雨で非常に難しいコンディションでした。
そのため、数多くのドライバーがミスをする難しい展開になりました。
フェルスタッペンもハーフスピンをし、ハミルトンもミスで一時順位を落としています。
しかし、ミスをしても上位ドライバーは挽回して結果を残すことが出来る。
あるいは、ミスによるダメージを最小限に抑えるところが、強さを感じるところなのだろうなと思います。
角田も今回のミスを糧にして、速いだけでなく強いドライバーになってほしいと思います。