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水戸戦でソロモンがプレスバックから裏に抜け出し今季初ゴール

 先週は3連戦だったこともあり、水戸戦での勝利や3バックへの変更など、様々なトピックスがありましたが、一番うれしい話題は櫻川ソロモンの今季初ゴールだったのではないかと私は思います。
 水戸戦で途中出場からゴールを決め、相模原戦でも後半開始と同時に途中出場を果たしていましたが、どちらの試合でもソロモンの動きは悪くなかったと思います。

 水戸戦では74分から出場したソロモンですが、投入直後から積極的にプレスをかけていったのが非常に印象的でした。
 チームの変化や途中投入ということもあったのかもしれませんが、昨年のソロモンはチェイスが甘い試合もあった印象でした。
 それだけに水戸戦では入りから、積極的な気持ちも感じる素晴らしい動きを見せていたと思います。


 実際、ゴールが生まれたシーンでも、攻撃の起点となったのはソロモンのプレスバックからでした。
 ボランチの平野がボールを受けたところで、ソロモンが戻って守備をしたことによって、平野の横パスがス孤児ずれた。
 そこを見逃さず小田が奪って、縦へスルーパスという流れでした。

 中盤でボールを奪ったハーフカウンターからの展開だったため、ジェフは相手の守備が整う前に攻め込むことができた。
 小田のスルーパスに反応したソロモンが裏へ抜け出して、GKと完全に一対一となってゴール。
 最後のシュートも角度のない状況でしたが、しっかりと冷静に流し込みましたね。


 昨年も話したと思いますが、193cmのソロモンはプロ入り1年目から高さでは十分に存在感を見せつけていたし、足元のシュートなどにもうまさを感じました。
 しかし、連戦の疲労もあってか、徐々に動きやキレが落ちて、シーズンが進むにつれて出番が減っていってしまいました。
 そういった中でも、個人的には若いうちからさぼることを覚えずに、しっかりと走れる選手になってほしいなと思っていました。

 特に昨年までは言わゆる電柱タイプのクレーベが在籍していまいしたが、クレーベは走れなくてもある程度ゴールに直結する結果も残せてしまう。
 ただ、近年のサッカーでは前線から走ることを求められるチームが多いし、さぼっていてはどこかで壁にぶち当たるかもしれない。
 最終的にはうまくさぼることも覚える必要があるのかもしれませんが、若いうちはまだがむしゃらにがばってほしいなと思っていました。


 そんな中、今季のジェフは大槻に加えてブワニカも加入となった。
 2人とも前線から走って体を張る選手だったため、チームとしても昨年からは打って変わって、前線からプレスに行くようになった。
 それならば昨年から山下や見木をもっと前線で使えばよかったのでは…とも思ってしまいますが、結果的に今年のチームは前線から走ることが前提となっている印象があります。

 そのため、ソロモンとしても、昨年以上にプレスの面を頑張っているところがあるのではないでしょうか。
 言い方を変えれば、大槻やブワニカといったライバルの登場によって、ソロモンにも良い効果が生まれているところがあるのかもしれない。
 なかなか高さ、うまさだけでは生き残れないところがあると思いますから、将来的に見てもソロモンによって良い刺激となっているのではないでしょうか。


 今年は1歳下にあたるブワニカの活躍もあって、ソロモンは難しい状況になる懸念もあり、心配していた部分もありました。
 ただ、水戸戦、相模原戦などでのソロモンの頑張りを見ると、むしろライバルが出来て相乗効果が生まれているところがあるのかもしれません。
 ブワニカとしてもソロモンから学ぶべきところがあるかもしれませんし、良い関係を気づいてほしいところです。

 ただ、FW争いにおいては、サウダーニャもチームに合流しましたし、川又も今後復帰するかもしれない。
 2人が本格的にチームに加われば、ポジション争いもより激しくなってくるでしょうから、ブワニカもソロモンも1ゴールずつ結果を残しているとはいえ、まだまだ立場は流動的なところがあると思います。
 チームとしても攻撃面における悩みが解決されない状況が続いていますが、だからこそ、若い前線の選手たちをうまく使うことによって、チームにも勢いが生まれてくるといいですね。