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岡山戦でサウダーニャが移籍後初ゴール

 先日行われた岡山戦の22分、サウダーニャが移籍後初ゴールを決めました。
 それまでのジェフは岡山を相手に劣勢が続くかなり苦しい展開でしたので、サウダーニャの一発による先制ゴールは非常に大きかったですね。

 ゴールシーンを振り返ると、後方からのクリアボールをサウダーニャが相手CB井上と競り合います。
 これは井上が先に触りますが、こぼれたところを見木が拾って相手をいなし、サウダーニャにパス。
 サウダーニャは中盤で白井をはねのけると、フリーで持ち上がってミドルシュートを放ち、ゴール左隅に決めています。


 若干相手の守備対応にも、問題があったシーンだと思います。
 岡山はチームとしてポジショニングとカバーリングを重視することもあって、対面の井上は引いて絞って守ろうとしてしまった。
 これによってサウダーニャはフリーで持ち上がれた上にシュートコースも空いてしまったわけですが、サウダーニャはどんどんミドルシュートを打ちたがる選手だということはわかっていただけに、これまでの試合をしっかりとチェックしていれば、カバーよりも前に出て対応できていたのではないかとも思います。

 とはいえ、サウダーニャとしては、見事に少ないチャンスをものにしたことになります。
 加入前の動画などを見ても、サウダーニャは前が空いた状況でどんどんドリブルを仕掛けていくのが好きなタイプなのでしょう。
 このシーンでもカウンター展開でスペースのある状況だったため、前を向いてドリブルシュートまで持ち込めたわけで、サウダーニャの得意なパターンだったのではないかなと思います。


 一方で、デビュー戦から意外に感じたのは、フィジカルも強そうなこと。
 足元でのテクニックや足の長さによるキープだけでなく、踏ん張ってパワーでキープすることが出来ている。
 ブロックしてきた相手を跳ね返すシーンもありますし、球際で強いところがありそうですね。

 ただ、今後ゴールを量産できるのかという点においてカギを握りそうなのが、クロスに対する動きではないでしょうか。
 これまでのところ、ゴール前でクロスボールを上げようかというシーンにおいても、サウダーニャは動き出しが少ない印象を受けます。
 これがコンディションの問題なのか、周囲との連携不足によるものなのか、サウダーニャ自身の課題なのかはわかりませんが、ドリブルからのシュートだけでは得点量産は難しいと思いますし、ヘディングでもゴールを狙えるタイプなのかが重要ではないでしょうか。


 また、ドリブルに対しても相手が対策を取ってからが本番と言えるのかもしれませんし、岡山での得点シーンもスカウティングが出来ていれば相手はもっとうまい対応ができたのかもしれません。
 特に相手が簡単に飛び出してこずに、ドリブルを遅らされた時にどう対処できるのか。
 日本の選手は粘り強く遅らせて周囲と連携して守る動きがうまいところがあると思いますし、ドリブルを警戒された時に周りを活かすプレーが出来るのか、それとも遅らされても抜き去るだけのドリブルが期待できるのかが、注目なのかもしれません。

 守備に関してはある程度目を瞑らなければいけなそうですが、少なくとも岡山戦での一発は大きいものでしたから、攻撃面でプラスをもたらせたと言えるでしょう。
 あのゴールによってチームに勢いをもたらしたところがあったと思いますし、相手チームからすれば得体の知れないサウダーニャがいることで、そこを警戒して周りが空いたところもあったのかもしれません。
 それが現状ではうまくいっているところもあるのではないかと思いますが、怪我も含めてまだどう転ぶかわからないところもあると思いますので、じっくり見ていきたいところですね。