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角田、ポルトガルGP&スペインGPでの苦悩からモナコGPへ

 第1戦バーレーン、第2戦イモラでは可能性も見せていた角田ですが、連戦で行われたポルトガル、スペインでは大きく低迷。
 大きな壁にぶち当たってしまったのかもしれません。

 角田にとって初走行となったポルトガルでは、予選でチームメイトのガスリーが9番手につけたのに対して角田は14番手。
 決勝でもレースペースが上がらないまま、15位で終わっています。
 一方でガスリーは10位でフィニッシュし、ポイントを獲得。


 スペインでも予選で16位に終わり、まさかのQ1ノックアウト。
 チームメイトのガスリーもここまでより苦戦しましたが、それでも12番手。
 決勝での角田はマシントラブルの不運で早期リタイアとなりますが、ガスリーは10位と粘り強くポイントを獲得しました。

 明らかにここまでのレースに比べて、アルファタウリが苦戦しているのは事実。
 だからこそ、本来は2戦目までに、結果を残しておかなければならなかった。
 イモラ後にも話しましたが、ちょっとしたことで勢力図が急転するのがF1なわけですから、好調な時に結果を出して勢いをつけなければいけない。

yukkuriikou.hatenablog.com

アルファタウリも競争力は高い状況を維持していますが、先ほど説明した通りいつ失速するかはわからない。

 角田の流れが悪くなったのも、イモラの予選で大きなクラッシュをしてしまったところからではないでしょうか。
 ミスは仕方ないにしても、ミスによるダメージを最小限に抑えなければいけないはずです。

 多くの人はあのミスも勉強だと言っていましたが、新人とはいえコースに出れば状況はイーブン。
 ホンダの山本部長も「速いドライバーは1年目から速い」と言っていましたし、新人だろうと甘い目では見てもらえない。
 それがモータースポーツ最高峰のF1という舞台なのでしょうから、いつまでもミスをしてもOKとならないと思います。


 厳しいことを言うようですが、ドライバーの評価は1年目からある程度固まってしまうものだと思います。
 F1に限らず、スポーツは勝てる時に勝つ、ポイントを取る時に取ることが重要で、チャンスをものにできなければそのまま惜しい選手止まりになってしまう。
 そこに年齢や経験は関係ないと思います。

 スペインGP予選後に汚い言葉を発して批判を浴びた角田ですが、それ以上に心配なのがガスリーから毎回少しずつ遅れていること。
 単純に速さで負け続けては言い訳もできないですし、そこから焦りも生まれているように見えます。
 発言に関しては気を付けておけばなんとかなるでしょうが、速さに関しては才能ですからどうしようもないところがあるはずです。


 レッドブルホンダのフェルスタッペンも2戦連続の2位でハミルトンに負けており、こちらも惜しいところまで行って勝てないという展開が続くと、徐々に離されていくかもしれませんね。
 ただ、残念ながら角田とは次元が違うし、惜しいところまで行っている分、全力を出せている印象もある。
 角田の場合、このまま悪い流れにはまってしまわないか、不安に感じる展開となってきました。

 まずは、自分のできることをやるしかないのでしょう。
 少なくとも現在は一発のタイムではガスリーに勝てなそうですから、ひとまずはそれを認めて勝てないなりに、粘り強く戦うなどの努力をしていくしかないと思います。
 もともと一発のタイムよりもレースで順位を上げていくタイプのドライバーなわけですし、その強みを出せるように我慢しながら戦っていくしかないのではないでしょうか。