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低迷続く角田 フェルスタッペンはモナコ初優勝

 新型コロナウィルスの影響で、2年ぶりの開催となったモナコGP
 角田に関しては、何ともコメントしづらい状況が続いてしまいました。

 決勝で前方のマシンを抜ききれず苦しんだ角田ですが、これは角田だけでなく王者ハミルトンすらも同様の展開に陥っていました。
 そもそもモナコは市街地で非常に抜きにくいコースですが、近年のF1はマシントラブルが少ないこと、ここ1,2年のF1は各チームのパフォーマンスが僅差であること、今年はタイヤの性能が向上し劣化が起こりにくいことなどもあって、さらに抜きにくい状況になったのだと思います。
 そのため角田はロングランでのタイムは悪くなかったものの、前車をパスできず下位に低迷したまま終わってしまいました。


 予選でもチームメイトのガスリーに約0.5秒差ということで確実に負けたことは事実ですが、極めて大きなギャップとまではいかない状況でした。
 さらに角田は予選中ランダムで行われる車検に引っかかり、アタック回数が減ってしまったとのこと。
 渋滞状態に陥りやすいモナコでは小さくない損失だと思いますし、実際角田に言わせれば最後のアタック中にもトラフィックの影響はあったという話でした。

 ただ、結果だけ見れば予選でも決勝でも、ガスリーは6位で角田は16位。
 このインパクトは非常に大きいものだと思いますし、内容以上に大差がついてしまっているように見えます。
 そして、最終的にはその結果で、評価される部分が大きいでしょう。


 マシン間の差が小さくなっているからこそ、予選での一発の差が強く出てしまうし、ドライバーの腕で左右される面が大きい状況となっているように思います。
 その中で元々そこまで一発の速さで勝負するタイプではないであろう角田は、苦労している部分があるのかもしれません。
 とはいえ、もちろんそこは言い訳にはできず、予選での一発も含めて実力で勝負していくしかない。

 FP2でのクラッシュも大きなはみ出しではなかったものの、ウォールにヒットしてマシンを壊してしまった。
 角田はここまでにもコースをはみ出すことが多いため、そこは修正すべきなのかもしれません。
 しかし、ここまではそれに対する代償がかなり大きく出ている印象で、運や流れも悪いように思います。

 F1に限らず流れが悪い時こそ、冷静に粛々とやるべきことをやり続けるしかない。
 それによってどこかで結果が出れば、挽回できる切っ掛けをつかめるかもしれないし、今はそれを待つしかないと思います。
 開幕戦での活躍から一気に我慢の時が来てしまいましたが、F1でも流れが変わることはありますし、それを信じて頑張ってほしいです。


 一方、優勝争いではレッドブルホンダのフェルスタッペンがモナコ初制覇。
 しかも、チャンピオンを争うハミルトンが、7位と大きく低迷しました。
 これによってポイントでもフェルスタッペンとレッドブルはハミルトンとメルセデスを抜き、チャンピオンシップが一気に面白くなってきましたね。

 しかし、フェルスタッペンの勝利以上に、ハミルトンの低迷が意外でした。
 確かにここはあまり得意ではないのかなとも思わなくもないですが、チームメイトのボッタスにも予選から後れを取っており、悩みを感じる週末となりました。
 戦略面の問題もあったとはいえ、単純にペース不足だったと思います。


 メルセデスが低迷し逆にフェラーリが急浮上してきましたが、モナコが特殊なレイアウトだからこそ変化が生まれたのでしょうか。
 ただ、フェラーリのルクレースはポールポジションを取りながらも、予選終盤にクラッシュして決勝でスタートできず。
 可哀想な印象もありましたが、振り返ってみればクラッシュは本人のミスですし、詰めが甘かったともいえるのかもしれません。

 それ以上に可哀想だったのが、決勝でも上位につけていたボッタスで、ピットでタイヤが交換できないトラブルでリタイアしており、こちらも運のなさを感じますね。
 様々なことがあったモナコでしたが、まだシーズンは序盤。
 角田もフェルスタッペンもハミルトンも、まだまだ今後どう転ぶかはわからないし、レベルの高いレースを期待したいです。