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中断明け直後は6連勝中の山形 ジェフは今後の発展性を見せられるか

 なんだかんだで盛り上がった東京オリンピックも間も無く閉幕。
 J2は8月5日(月)から早くも再開となります。
 新型コロナウィルスの感染拡大も不安視される情勢ではありますが、オリンピックで高まったスポーツ熱をつなげたいところではありますね。


 ジェフはオリンピック中断前を、4戦負けなしの2勝2分で終えています。
 6月は勝ち星なしで終わっていましたから、悪い流れを払拭して中断に入ったことになります。
 天皇杯川崎戦もPK戦まで粘りましたし、この流れを継続できるかどうかが注目です。
 
 しかし、上には上がいて、中断明け直後にジェフと対戦する山形は現在6連勝中。
 過去10戦で9勝1分と好成績を収めているだけに、非常に嫌な相手ですね。
 ただ、その1分がジェフとの試合だっただけに、チャンスはあるのかもしれません。


 山形は今年5月から、クラモフスキー監督が指揮を取り、そこから成績を上げています。
 前任の石丸監督が作ったパスサッカーをベースに、さらに攻撃の鋭さを増した印象で、得点数も増加しています。
 ポステコグルー監督の元でコーチをしていた監督らしく、ハーフスペースを使う意識も強いですね。

 ただ、それ以上に監督が交代して、縦に鋭くなったイメージで、縦パスのタイミングが速く、スペースがあったらどんどん狙ってくる。
 それによって得点力も上がったのではないかと思いますし、よりアグレッシブになりましたね。
 石丸監督の頃の山形もパスで崩す展開や複数人が絡むバスワークはできていましたが、時に攻撃が遅くなり行き詰まってしまっていたところもあったと思うのですが、それをスピードで解決しようということなのかなとも思います。


 ただ、その分ボールのロストは多くなるかもしれないし、アバウトになる恐れもある。
 90分間速い展開ばかりを狙っても相手が慣れてしまう可能性がありますし、アグレッシブに攻め続ければ、夏場の疲労による影響も考えられます。
 トータルとしてどうチームをマネジメントしていくのか、注目ですね。

 なお、コロナ禍で経営面も不安視されるJ2クラブですが、思ったよりも動きが多かった印象です。
 山形も外国籍選手の補強が噂されているようですが、現時点では発表になっていません。
 シーズン後半に向けて、各チームの補強の影響も気になるところです。


 一方のジェフも大槻、溝渕などの放出はありましたが、補強の動きは今のところありません。
 CBなど層の薄いポジションもありますが、このままいくのでしょうか。
 下位チームの移籍動向が活発なだけに、心配なところもありますね。

 ただ、総合的な戦力は決して追っているチームではないはずですし、焦って補強をしても良くないと思います。
 現状だとジェフは8勝8分7敗の勝点32で10位。
 全体の勝点差が広がる中で、昇格圏とも降格圏とも縁遠くなっていますから、急いで補強すべきではないという判断も賢明なのではないかと思います。


 それよりもジェフは来季以降も含めた長期的な視点でもって、運営を考えていくべきなのでしょう。
 そこが長年の大きな課題ではないかと思いますし、補強をするにしても次を見越した判断をして欲しいですね。
 今年就任した鈴木健仁GMの指向や傾向もまだ読めないところですが、目先に囚われない強化を期待したいところではないでしょうか。

 東京オリンピックで日本代表と対戦したチームを見ても、正直南アフリカニュージーランドの前半の戦い方は、あまり将来性を感じなかったようにも思います。
 守備的なサッカーがダメというわけではなく選手個々は頑張っていたとは思うのですが、ともかく目先の勝点を狙っていた印象もあり、そのサッカーをベースとした更なる発展は難しいのではないかと。
 もちろん代表戦は戦力差がよりハッキリするので、仕方がないところもあったのでしょうが、相手にするとああやって見えるんだなと思ってしまいました。


 ジェフの5バックでがっつりと引くサッカーも、根気を戦い抜く上では仕方がないと思いますが、来年以降もと考えるとどうなのか。
 これをベースに発展させてさらなる上が狙えるのであればいいのかもしれませんが、現状だと攻撃も個人技頼りですしなかなか難しいのかなと思わなくまありません。
 いつかはそこに触れなければいけないでしょうし、シーズン後半は発展性がテーマになるのではないでしか。

 一方、上昇気流に乗る山形は12勝6分5敗と勝点42の6位で、昇格圏内とは勝点6差。
 アグレッシブで自ら崩すサッカーを展開していますし、今年の昇格枠は2つしかないだけに難しいかもしれませんが、このサッカーが続けば来年も面白いのかもしれません。
 ただ、上がれるチャンスに上がっておくことはすごく大事で、来年も良い流れが続くとは限らないでしょうから、中断明け後も連勝街道を継続できるかが重要ですね。

 夏の暑さも気になりますが、まずはお互いに勢いを継続できるか。
 中断明け直後の大事な試合になると思います。