先週末行われたF1オランダGPですが、角田は不運続きでした。
FP1ではホンダPUのトラブルでほとんど走れず、予選でもQ2まで進出するもラストアタック直前にラティフィがクラッシュし15位止まり。
決勝でもタイヤを交換し14番手の位置から良いタイムで追い上げていましたが、PUトラブルでリタイアとなってしまいました。
残念なレースではありましたが、とはいえ予選で15位に終わったのは、Q3でスムーズに突破タイムが残せず、ニュータイヤを余計に使用したから。
それによってQ2ではオールドタイヤで抑えのタイムを残さざるをえなくなり、15番手タイムしか出せずに終わっています。
決勝でもリタイア直前は前車を上回るタイムで走ってはいましたが、ポイントまでは厳しかったように思いますし、チームメイトのガスリーが4位でフィニッシュしたのと比べると大きな差が生まれてしまいました。
そのレースを終えた火曜日の9月7日に、ガスリーと共に角田のアルファタウリ残留が発表となりました。
all set for @F1 2022! 🤙 pic.twitter.com/WfvEYzTksQ
— Scuderia AlphaTauri (@AlphaTauriF1) 2021年9月7日
一部では角田の残留は厳しいのではないかと言われており、角田自身も不安視するコメントが出ていました。
それだけに、これで一安心ではあります。
ただ、かといって、これで角田の活躍が約束されるわけではありません。
特にガスリーの残留も決まったということは、来季も同様にガスリーに負け続ける状況が続くことも考えられます。
チャンスを得る機会は増えることになりましたが、苦戦する機会も増えたわけで、ここからの挽回が必須となりますね。
やはり一番苦しいのは、単純にペースが足りないこと。
佐藤琢磨も小林可夢偉もF1では様々ないざこざもあったとはいえ、やはりチームメイトにタイムで劣っては何も言えないところがありました。
そのためにもまずはミスを減らしてしっかりと走り続けて、じっくりとマシン作りとチームとのコミュニケーション作りをしていくしかないのでしょうね。
次のレースは、今週末のイタリアGP。
イタリアはアルファタウリのホームレースになりますし、ホームで結果を残すとチーム内での評価も変わってくるところがあります。
まずは頑張って、ガスリーに食い付いていきたいところですね。
オランダGPでは、レッドブルのフェルスタッペンが優勝。
チームメイトのペレスが予選での戦略ミスなどもあり大きく後退する中、1人でメルセデスの2台とやり合う展開となりましたが見事に優勝。
力強いレースだったと思います。
フェルスタッペンの母国GPとなったオランダですが、オランダでのF1開催は1985年以来で近代F1では初と言われています。
そのオランダがF1開催にこぎつけたのも、次世代のエースであるフェルスタッペンの存在と熱狂的なファンの後押しによるものであり、近年は欧州各国のGPで多くのオレンジのファンが詰め寄せていました。
オランダGPも大盛況で今年の鈴鹿開催がなくなってしまったことがさらに悲しく感じてしまいますが、角田もここから成長して日本のF1熱を盛り上げてほしいですね。