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實好監督が就任し栗山・高木利弥も加入した愛媛

 東京オリンピック中断明けからのジェフを振り返ると、まず初戦の山形戦は中断前から実施していた引いて守ってカウンターで戦いましたが1‐3で完敗。
 すると、翌戦の新潟戦からハイプレスにシフトし、 そこから2試合は引き分け続いて、長崎戦で2‐0の勝利。
 しかし、続く相模原戦、磐田戦では後半から失速して2連敗と、また苦しい状況になってきました。

 明日の試合からは下位チームとの試合が増えるわけですが、その中でも特徴的なのがシーズン中に監督交代をしたチームが多いこと。
 なんとここから対戦する6チーム中5チームが、監督を交代していることになります。
 5試合ともジェフと前回対戦した時には別の監督が指揮を取っていましたので、相手チームの状況が読みにくい難しさもありますね。

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 次に対戦する愛媛は、今年4月と早い段階で和泉監督を解任し、實好監督がコーチから昇格しています。
 實好監督と言えば、昨年京都を率いて8位でシーズンを終えていますが、1年で退任となっています。

 ただ、昔からのジェフサポからすれば、ジェフが初タイトルに輝いた2005年ナビスコ杯決勝で対戦したG大阪のCBとしても有名ですね。
 あの時は宮本が負傷から回復しており、ナビスコ杯決勝に間に合うかどうかが、大きな話題となりました。
 結局、宮本は途中出場となりましたが、その試合でシジクレイ山口智と3バックを組んで120分間プレーしたのが實好でした。


 古い話になってしまいましたが、實好監督が就任した愛媛は攻撃的なスタイルを目指している印象です。
 攻撃時は3-1-4-2で戦い、2トップと2シャドーで中央のコースを作る。
 そこから縦パスを入れつつ、ポストプレーやハーフスペースなどで受ける形で攻撃の起点を作り、ワンタッチパスなども使って攻略していくイメージです。

 守備では攻守の切り替えが素早く、高い位置で奪い返す。
 そこが厳しければプレスに行ける時は行きつつ、セットした時には5‐3‐2で守る守備となっているように思います。
 監督交代の時期が早かったこともあるのかもしれませんが、今年の残留争いをしているチームは珍しくアグレッシブなチームが多い印象もあります。


 愛媛は實好監督就任後、G大阪からFW唐山、鳥栖からFW石井など若い選手を補強。
 山形から栗山、松本から高木利弥も獲得しており、さらに元ジェフの選手が増えたことになりますね。
 負傷中なのかGK秋元が不在となっているため、前節は岡本、栗山、高木がスタメン出場を果たしています。

 攻撃面においてはFW藤本が好調で、現在9ゴールを挙げており、警戒しなければいけない相手となっています。
 一方で失点が多いのが課題で、前節大宮戦も3‐3の引き分けと、お互いに大味な試合になってしまいました。
 3‐1‐4‐2ということで披カウンター時の人数不足や、サイドの守備に不安があるようにも思います。


 成績を見ても、総得点29は13番目に良い数字で、ジェフの総得点28よりも1つ稼いでいます。
 一方で、総失点48はJ2で下から二番目の成績。
 現在の順位は5勝11分13敗と大きく負け越していますが、それも失点数の多さが主因ということでしょうか。

 ただ、オリンピック中断明けからの成績は1勝4分1敗と、引き分けが多いものの悪くない成績を収めています。
 ジェフは1勝2分3敗ですから、ジェフよりも勝ち点を稼いでいることになります。
 下位から脱出するためには、この引き分けを勝ちに結びつけることが重要なのかもしれませんね。


 ジェフに関しては前半から飛ばしていくサッカーになっているわけで、長崎戦のように早々に先制点を取ること。
 そして、後半の早い段階までに、追加点まで奪いきること。
 それによって後半途中からは余裕をもって逃げ切るような展開にすることが、理想ということになるでしょうか。

 ただ、愛媛もそこは警戒してくると思いますし、まずは無理せずジェフの選手たちを疲労させて、後半からスパートをかけて来るかもしれない。
 前半から飛ばすスタイルだと後半は余力がなくなるだけに、理想的な展開にならなかった時にどう対処するのかが、非常に悩ましくなる問題がありますね。
 とはいえ、愛媛も下位に沈んでいるチームですし、磐田などよりは隙もあるだろうと思いますので、そこをしっかり突いて90分トータルで勝てる形を作り出したいですね。