当ブログはプロモーションを含みます

名波監督率いる松本戦で今季初の3連勝を

 9月29日(水)、残留争いの渦中にいる山口の渡邉監督が退任。
 名塚ヘッドコーチが昇格し、指揮を執ることが発表になりました。

 J2は今年4チームも降格になる上に混戦状態になっていることもあって、監督を交代するクラブが増えています。
 以下の通り、下位9チーム中6チームがシーズン中に監督を変えていることになりますね。

f:id:aratasuzuki:20210929154334p:plain

 この中でも高木監督の相模原、久藤監督の群馬などは、良い効果が出せていると思います。
 また、中断勢でも山形のクラモフスキー監督や長崎の松田監督がシーズン途中に就任し、好成績を生んでいることになります。
 改めて大事なのは監督を交代するか継続するかという判断以前に、監督の目利き能力だと感じますね。

 松本は6月21日に名波監督が就任していますが、そこからの成績は3勝2分7敗。
 順位も前節北九数戦での勝利でなんとか18位まで戻しましたが、それまでは降格圏内でした。
 以前よりも低迷しており、監督を交代してもかなり苦労している状況となっています。


 戦術的には、磐田時代と同様に5バックがラインで守る意識が強く、中盤より前はボールに集まってプレスに行き、ハーフカウンターを狙っていきます。
 しかし、後方5枚は前に出てこないことも多いため、プレスがハマればいいものの、そこを回避すると中盤に広いスペースが生まれてしまう。
 そこから後手に回って、失点が増えている印象があります。

 攻撃においては中盤にタレントがいるため、パスを繋ぐことはできる。
 しかし、そこから崩しきるには至らないので、サイドからの攻撃やセットプレーからの展開がメインとなっているのではないでしょうか。
 攻守において、どこかジェフに近いところもあるのかもしれません。


 それでも、今夏韓国から復帰したセルジーニョは1人で展開も出来て、チャンスも作れて、プレースキッカーとしても脅威になれる選手。
 また、横浜FCから加入した伊藤翔も、ベストフォームではないのか以前ほどのキレはないものの、ストライカーとしてゴールに向かう姿勢には可能性を感じます。
 さらに、昨年水戸で大活躍を見せた山口一真も、怪我による長期離脱から復帰しています。

 前節北九州戦では、残留争いのライバルを相手に逆転勝利。
 前半に先制されPKも取られますが、それを相手がバーに当てて救われるという展開で、決して理想的な流れではなかったように思います。
 そこから後半にセットプレーからのゴールと、ロングボールからの落としを伊藤が受けて決めて、2-1で貴重な勝点3をゲットしています。

 松本としてはこれが7試合ぶりの勝利ということで、ここからチームの流れを変えられるかが注目だと思います。
 ただ、北九州戦ではチームの中心であるセルジーニョが試合中に負傷交代しており、出場如何でサッカーの内容も変わってくるかもしれません。
 出場できないのであれば、誰が代役を務めるのかも重要ですね。


 対するジェフも、鈴木大輔が累積警告で出場停止となります。
 ジェフは3バックになって左右CBが前に出てビルドアップをするようになっていますが、左効きのCBがいないことが悩みの1つとなっている印象があります。
 鈴木大輔も右利きでクロスの質に関しては物足りなさも感じていましたが、グラウンダーのパスを前線へ供給することによって攻撃面で貢献できるようになってきたところがあったと思います。

 岡野が右CBで新井一耀が左CBに回るのではないかとも予想できますが、新井一耀がうまく左CBからビルドアップに加われるか。
 また、右CB岡野の勢いのある攻撃参加にも可能性は感じていただけに、そこでプラス要素も出せるといいですね。
 代わりに出場する選手にとってはアピールのチャンスでもあると思いますので、頑張ってほしいと思います。


 試合のおこなれる日曜日は台風一過となる可能性もあって、気温が高くなりそうです。
 ホームフクアリでの試合ですが、14時キックオフですしスタミナ管理なども問われるかもしれません。
 前節群馬戦でも試合序盤のプレスがハマらなかった印象ですが、結果的にそれによって最後まで体力が持った部分もあると思いますし、うまくゲームマネジメントをしていかなければいけないのではないかと思います。

 現在のジェフは愛媛、群馬と、下位チームに勝利して2連勝中。
 明後日対戦する松本も下位チームで、悩みも感じられるサッカーをしている印象なだけに、チャンスはあるでしょう。
 ジェフが3連勝となれば今季初で、昨年8月以来となりますから1年ぶりとなりますし、ここで3連勝を果たしてほしいですね。