まだ琉球戦の気になるポイントもあったのですが、続々と大きなニュースが飛び込んできているので、そちらを取り上げていきます。
まず、広州シティFWチアゴ・デ・レオンソが、ジェフに完全移籍で加入することが発表になりました。
広州シティは以前ストイコビッチ監督も指揮した広州富力が、昨年から名前を変えたクラブですね。
経歴が長いので詳細に関しては省きますが、Wikipediaやtransfermarktなどの情報をまとめると、ブラジル人FWチアゴは当初国内で出場機会に恵まれず、2013年に20歳でポルトガルへ渡ります。
サンタクララ、レイショエス、ファレンセなど、ポルトガル2部でプレー。
現在、サンタクララには守田や田川も所属していますね。
しかし、ポルトガルでは大きな活躍は出来なかった模様で、2017年にデンマーク2部のヴェンシュセルに移籍。
ここでリーグ戦32試合に出場し、13ゴールと結果を残しています。
この成果もあってか、2017年夏にキプロス1部のAELリマソールに移籍しますが、キプロスでは結果が出なかったようです。
半年後の2018年1月、香港1部のR&Fクラブに移籍。
このクラブは富力R&Fとも呼ばれ、広州富力のサテライトチームで現在は撤退しているそうです。
ここで1年目に11試合6ゴール、2年目に16試合11ゴールと活躍。
すると、2020年8月に中国2部の北京人和に移籍し、半年間で17試合8ゴールの結果を残したようです。
ただし、チームの3部降格は止められず、このクラブも現在は経営問題で解散となっているとのこと。
それでもチアゴは昨年中国1部広州シティに移籍し、19試合に出場して7ゴールとまずまずの成果を残しています。
Wikipediaなどによると、広州シティとは2年契約だったそうですから、ジェフは移籍金を払って獲得した可能性があります。
ただ、恒大グループの経営問題から中国の景気が悪化し、それが広州シティにも影響を及ぼしているのかもしれませんから、その隙をうまく突いたのかもしれませんね。
なお、先日、中国の長春亜泰がACL出場を辞退し他中国クラブも続くのではないかと言われているようですが、こちらは単純に新型コロナウィルスに伴う過密日程を嫌ったのではないかと言われている模様です。
注目のプレーに関してですが、動画で見る限り意外とスピードがあって足元のシュートがうまい選手なのかなと思います。
185cmでガタイも良いですが、いわゆる電柱タイプではないのかもしれません。
ただ、そのスピードが、日本人DFに通用するかどうかという問題はあるかもしれません。
当たり前ではありますが、実際に見るまでは何とも言えませんね。
というのも、動画で見てもすべてはわからないというのももちろんですが、ジェフもチームとして攻撃には不明瞭なところがある。
特に第1節岩手戦と第2節琉球戦は明暗が分かれてしまったし、起用したCFもソロモンとサウダーニャということでタイプが大きく異なります。
試合に勝てた琉球戦もゴールはセットプレーとカウンターからで、カウンターはサウダーニャの個人技で決まったもの。
その分、これまで実施してきた左寄せからのパスワークは失われてしまったし、チームとしての攻撃には課題があったと思います。
それだけにCFにどういったタイプの選手が欲しいのか、どんなタイプの選手ならハマるのかに関しては、言及しにくいところがあります。
理想で言えばオールマイティなFWを補強出来れば一番でしょうが、経験こそあるものの実績はそこまである選手ではないですし、多くを期待できるのかどうか。
鈴木GMは新体制発表会で、守備も担えて得点も決められるFWと交渉していると話していましたが、当時交渉していた選手とは破談となってしまったのではないかと思います。
今回獲得したチアゴもその流れを汲んでいるのか、それとも状況は変わったのか。
個人的には尹監督は頻繁に戦い方を変える傾向があるだけに、夏まで待ってチーム状況を見定めた上で、補強をしても良いのではないかと思っていました。
ただ、開幕戦でソロモンが物足りないと判断されてしまったのか、ソロモンがユース代表召集の可能性もあるかもしれないだけに早めに手を打ったのか。
あるいは、川又など他のCF候補が、思ったより時間がかかるという話にでもなったのでしょうか。
なお、3月に入って日本政府の新型コロナウィルスへの水際対策緩和もあって、外国人の新規入国制限も見直しとなりました。
状況にもよりますが、厚労省のサイトによると入国後の待期期間も3日間に短縮されたようですし、ダニエル・アウベスも含めて早期の合流も期待できるのではないでしょうか。
これらの変更に合わせて、チアゴ獲得も決まったのかもしれません。
今週に入ってジェフにも新型コロナウィルスの影響が大きく出てしまいましたし、現状が続く限りは総力戦を覚悟しなければいけません。
誰が出ても戦えるようにチームとして準備していかなければいけないと思いますし、特に今は1人でも多くの戦力が必要となっています。
チアゴもダニエル・アウベスも大きな活躍を期待するというよりは、まずはチームに馴染んで早期に試合に出場できる状態になることを期待したい状況ではないかと思います。