第18節 ジェフ 2-0 長崎 相手のコンディション不良も突いて3試合ぶりの勝利

 連戦でアウェイ長崎戦に挑んだジェフ。
 長崎は多くのスタメンを入れ替えてきましたが、相手のコンディションが非常に悪く、敵ながら心配になるほどでした。

 特に前半の内容が悪く、一部選手を交代した後半途中からの方が挽回できていた印象で、結果的に前節までのスタメンが正解だったと示した形となるのかもしれません。
 しかし、それにしても代わりに入ったメンバーも実績ある選手たちでしたし、不可解なほど動きが重かったように思います。
 コンディショニングに苦労しているだけでなく、メンタル的な問題なども抱えているのでしょうか。


 ジェフはその長崎を相手にしっかりと勝利。
 相手の隙を突いたサイドチェンジなどもあり、守備でも集中して対応できていました。
 やはり早々に先制して守備に集中できると、強いのでしょうか。

 欲を言えば、押せ押せだった前半のうちに追加点が欲しい展開でした。
 また、流れの中から、自ら崩してのゴールがなかったことも残念です。
 とはいえ、久々の勝利ということで、ひとまずよかったと思います。

■早々に先制したジェフが押し込む展開

 ジェフはソロモンがメンバー外、福満が控えでレオンソと米倉がスタメン。
 ベンチからダニエル・アウベスが外れました。

 長崎はメンバーを大幅変更。
 元ジェフ高橋峻希、奥井、二見、クリスティアーノ、カイオ・セザール、大竹、山崎、都倉の8人が、前節から変わってスタメン出場。
 米倉と山崎、八千代高校の同級生対決になりました。


 開始早々、高橋峻希との接触で末吉が負傷。
 5分に末吉が交代して福満が入り、そのまま左WBに。
 しかし、その後もジェフは、積極的に前に出て相手を押し込んでいきます。

 9分、ジェフがセットプレーの流れから先制。
 中盤右で得たFKはGK富澤に跳ね返されますが、ジェフが拾って左サイドから高木がクロス。
 佐々木が頭で折り返すと、最後は新井一耀が合わせて1‐0。


 22分にもFKからジェフのチャンス。
 中盤後方からの長めのFKを佐々木が蹴ると、鈴木大輔が裏に抜け出しシュートを放ちますが、GK富澤がセーブ。
 15分頃から長崎がボールを持つ時間が増えていきますが、このプレーで再びジェフが押し返していきます。

 27分にもジェフのチャンス。
 熊谷からの大きなサイドチェンジ。
 福満が頭でゴール前に繋ぐと、見木がヘディングシュートを放ちますが、GK富澤がセーブ。


 28分には長崎の攻撃。
 高橋からのクロス。
 都倉がヘディングシュートを放ちますが、米倉が寄せて対応。

 48分には長崎のカウンター。
 熊谷のパスミスから、都倉が右サイドに大きく展開すると高橋がクロス。
 植中がファーで落として、山崎がシュートを放ちますが、ジェフDFにあたって終わります。

 前半途中からは長崎も巻き返すものの、基本的にはジェフペース。
 長崎は攻守に運動量が少なく、特に守備の緩さが目立つ展開に。
 しかし、ジェフも2点目を決めきれず、折り返します。

■後半からジェフが失速するも相手のミスから追加点

 ジェフは前半終盤に高木が負傷し、後半から風間が出場。
 後半からジェフの勢いが落ち、長崎がポゼッションする時間が続いていきます。

 51分、長崎の攻撃。
 右サイドからクリスティアーノがシンプルにクロス。
 都倉が飛び込みますが、GK新井がキャッチ。


 61分、ジェフの攻撃。
 中盤の左から佐々木がロングシュート。
 しかし、GK富澤の正面。

 63分には長崎の攻撃。
 左サイドのスローインから、都倉がポストプレー
 カイオ・セザールが受けてミドルシュートを放ちますが、GK新井がセーブ。


 67分、相手のミスからジェフが追加点。
 右サイド奥をジェフが攻め込み、ボールを失うもプレスをかけるとカイオ・セザールがパスミス
 これがレオンソへのラストパスのようになり、そのまま詰めて2‐0。

 その直後、長崎は植中、クリスティアーノ、山崎を下げて、エジガル・ジュニオ、澤田、米田を投入。
 74分にも失点に絡んだカイオ・セザールを下げて、鍬先を投入。
 追加点後も長崎がボールを持つ展開。


 75分、長崎の決定機。
 エジガル・ジュニオが前線でキープしてスルーパス。 
 澤田が佐々木の裏を取ってシュートを放ちますが、GK新井がファインセーブ。

 77分、ジェフは負傷した熊谷と米倉に代わって、小林と西久保を投入。
 81分、ジェフはレオンソを下げてブワニカを投入。
 後半途中から、ジェフは防戦一方になっていきます。


 長崎はパスワークから、ゴールを狙う展開が続きます。
 しかし、パスミスも多く、崩し切るまでには至らない状況に。
 86分、長崎は奥井を下げて、加藤聖を投入。

 92分には長崎のチャンス。
 セットプレー後の流れから鍬先がミドルシュート
 味方にあたってこぼれたところを植中が狙いますが、これもGK新井の正面で、2‐0でジェフの勝利となりました。

■連戦でもコンディションの落ちないジェフ

 改めて、長崎のコンディションの悪さが目立つ試合だったと思います。
 前半から好守に運動量が足りておらず、判断も非常に遅かった。

 ジェフがボールを持つと、簡単にボランチがフリーになるような展開でした。
 FWが行くのか、ボランチが行くのかもはっきりしていなかった上に、ジェフのボランチがフリーで持っても、慌てて寄せに来るような選手も少なかった。
 あれだけフリーな状況でボールを回せれば、さすがにチャンスも作れると思います。


 後半途中からは長崎も多少巻き返して、遅攻から攻め込む展開になっていきます。
 特に現在の長崎はハーフスペースエリアの前方にSHなどが位置して、そこに当てて落として他の選手が拾い、攻撃を作っていくという展開が多い印象です。
 ただ、そこはもう相手にも読まれている印象で、SHが間を取るのではなく前に張る傾向が強いため、そこで潰されることが多くなっているように思います。

 この辺りは試合前にも話した通りで、パスワークでの打開を目指している意識は感じますが、その質が上がっていかないという課題を抱えているのではないでしょうか。
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後方から鋭い縦パスが中盤に入ることもありますが、そこから先を崩すまでには至らない。
結局サイドでドリブルを仕掛けて、個々で1枚はがしてクロスといった展開が多い状況だと思います。

 特にこの日はパスミスも多かったですが、少しのずれというよりも大きく精度を欠くようなミスが多く、トータルで出来の悪い試合となってしまったように思います。

 それでもカウンターに入った時の勢いに関しては、さすが松田監督のチームといった印象でした。
 ただ、前半から守備が非常に緩く、プレスにも行けていないため、ずるずると下がっていっただけに、カウンターに持ち込める回数も少なかった。
 大幅スタメン変更からして後半勝負だったのかなとは思いますが、あれだけ前半の流れが悪いと取り戻すのも厳しいですね。


 ジェフとしては、その長崎のミスも突いての勝利でした。
 まずはコンディショニングがうまくいっていることが、一番の勝因ではないでしょうか。
 ただ、一方でこの日も複数の怪我人を出してしまっているように、故障者が増えているのが心配ですね。

 大きなサイドチェンジなど、長崎の4‐4‐2を攻略しようという意図も感じました。
 ただ、チャンスはセットプレーからが多く、流れの中での決定機はあまり作れなかった。
 あれだけ中盤にスペースのある状況だったわけで、もっとゴールに迫る形を作りたかったですね。

 とはいえ、久々の勝利ということで一安心ですね。
 今後もコンディションで相手を勝り、プレスから押し切る流れを作れるかどうかが、勝利のポイントとなるのでしょうか。
 ジェフは尹監督になってから、なぜか連戦でもコンディションが落ちないという特徴がある印象もあるので、次の試合も期待したいと思います。