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攻撃的な16位水戸を相手に主導権を握れるか

 連戦中のジェフは、明後日ホームで水戸と対戦します。
 これが5月最後の試合にもなりますね。

 水戸は元ジェフ秋葉監督が、3年目の指揮を執っています。
 今年もシステムなどは流動的で4バックが基本ですが、3バック相手には同じシステムで戦ってくることもあるので、ジェフ戦でもシステムを変えてくることも予想されます。
 また、メンバーも大きく入れ替えてくる傾向もあり、予測しにくいところがありますね。


 ただし、サッカーに関しては、秋葉監督になってから一貫して変わらず、攻撃的なスタイルを遂行。
 守備では前線から積極的にプレスをかけ、ボールを奪いに行く。
 そこからの鋭いショートカウンターが、武器の1つとなっています。

 攻撃時もボランチやCBからボールを散らし、縦へ鋭く仕掛けてくる。
 相手選手が囲ってきてもそこをパスなどでかわして前に出ていく意識が強く、それが水戸の特徴となっているように思います。
 相手のプレスをかわせればそこにはスペースが出来るわけですし、密集地でも逃げずに前を取ってチャンスを作ろうという発想ではないでしょうか。


 今年も浦和へ松崎、仙台へ中山、徳島へ藤尾、新潟へ伊藤と多くの選手が移籍してしまった水戸ですが、一方で有望な選手も獲得。
 スペインでプレーしていたGK山口瑠伊、山口の高井や楠本、愛媛の唐山、北九州の椿、宮崎の前田などを補強し、うまく新チームを確立している印象です。
 特に浦和から加入したFW木下は身長190cmと高さがあるだけでなく、前への姿勢も見せられる選手で、ここまで6ゴールと結果も残しています。

 ただ、攻撃的なスタイルを継続していることやスタメンを頻繁に入れ替えること、若手が多いことなどもあって、チームの波が激しいイメージもあります。
 また、ここまでの総失点数23はJ2でも6番目に多い数字で、裏へのケアが甘かったり、守備の軽さが目立つ部分も。
 前節新潟戦も前半は良い流れでしたが、後半に3失点を浴び0‐3で敗れて16位にまで落ちてしまいました。


 ジェフに関しては熊本戦、長崎戦と相手を押し込むことが、良い流れを作る前提となっていることが改めて分かったように思います。
 しかし、水戸もアグレッシブに前へと出てくるスタイル。
 その水戸を相手に主導権を握れるかどうかが、ポイントとなるのかもしれません。

 一方で、徐々に気温が上がってきた5月末の試合。
 前節長崎戦はナイトゲームでしたが、水戸戦は15時キックオフ。
 気温との戦いも要求されますので、ゲームプランはもちろん、スタミナが切れた状態での戦いも備えておかなければいけないのかもしれません。


 ただ、目下の試合に関してはコンディショニングなどが重要となることは確かですが、長期的に見ればコンディションや前への勢いだけに頼らないチームを作らなければいけないのではないでしょうか。
 今年もJ2は混戦模様となっていますし、チーム間の力の差は少ないカテゴリーになっています。
 その中でもジェフはそこそこ戦力を持ったチームですから、コンディションが良いだけでもそこそこの結果は残せるでしょう。

 ただ、そこから先の成長が乏しいがために、ここ数年苦労して中位以下の成績になってしまっている。
 それだけにコンディションが良くない状況でも結果を残せるようになることが、今のジェフに問われている部分だと思います。
 勢いだけのサッカーではなく、チームに"深み"を作れるかが、ここからシーズン後半に向けて求められるところではないでしょうか。