第19節 ジェフ 2-1 水戸 サイド攻撃から押し込み今季初逆転・初連勝

 ジェフが水戸相手に勝利をあげ、今季初の連勝を遂げました。
 逆転勝利も今季初ということで、ようやく良い流れが出来つつあるのでしょうか。

 前節長崎戦に続いて、コンディションで相手を上回っていた印象もあります。
 立ち上がりの入りはあまりよくなかったですが、そこはメンバーの入れ替えも影響したのでしょうか。
 しかし、立ち上がり以降はしっかりと動けていたと思いますし、60分頃に一度運動量が落ちたようにも見えましたが、そこを守備で耐えたのが大きかったですね。


 特に前半はジェフのサイド攻撃が効いて、相手を押し込めていたと思います。
 水戸は3‐1‐4‐2のシステムで、ジェフとはミスマッチが生まれていた。
 それによってサイドに人数をかけるジェフの攻撃が、はまったのではないでしょうか。

 一方で水戸が4‐4‐2に代えた後半からは、そこまでチャンスは作れませんでした。
 そのため、他のチーム相手にここまでサイド攻撃が効くかはわかりませんが、後半に関しては気温の高い中、最後まで守備で集中を切らさなかったことが、大きかったと思います。
 この流れが夏に向けても続くかどうかが、注目ですね。

■先に失点するも逆転で折り返し

 負傷者が増えているジェフは、熊谷、末吉、高木がメンバー外で、風間、福満、ブワニカがスタメン。
 控えの川又、小林も外れて、ソロモン、サウダーニャ、佐久間、秋山、チャンがベンチ入り。
 見木がボランチ、右シャドーに風間、左シャドーにブワニカが入りました。

 水戸も大きくメンバー変更。
 出場停止の楠本、大崎、黒石、土肥、椿が外れて、タビナス、山田、村田、平塚、森がスタメンに。
 平塚が左WB、アンカーに前田を置いた3‐1‐4‐2になりました。


 11分、水戸が先制。
 水戸が後方でボールを回し、左CBタビナスが持ち上がって、風間、田口をかわす形となり、森が中央へ。
 新里がミドルシュートを放ち0‐1。

 その直後にも水戸のチャンス。
 木下のポストプレーから、森が中盤中央を持ち上がり平塚がクロス。
 ファーで安藤が合わせて、木下が頭で狙いますが、ゴールの右。


 立ち上がりはジェフのプレスが甘く、水戸が攻め込む展開に。
 しかし、15分頃からはジェフがサイドから攻撃を作り、押し込んでいきます。
 水戸はミスマッチもあって、ジェフの中盤を捕まえきれていない印象でした。

 20分にジェフが同点ゴール。
 中盤でフリーになった見木が縦パス。
 レオンソがヒールで繋ぐと、ブワニカが左足でシュートを放ち1‐1。


 21分、ジェフはアクシデントか、米倉を下げて秋山を投入。
 32分、ジェフの攻撃。
 風間が前線でキープしたところから、見木、田口とバックパスをつなぎ、田口がミドルシュートを放ちますが、GK山口がセーブ。

 37分、ジェフが同点。
 田口、見木と繋いで、レオンソがロングシュート。
 これをGK山口が前に弾くと、見木が拾って相手DF2人の間を通してゴール。

 その後もお互いにミスマッチを突く、一進一退といった展開。
 そのまま、ジェフの1点リードで前半を終えます。

■試合終盤は水戸がチャンスを作るも2‐1で逃げ切り

 1点を追う水戸は、後半に入ってタビナスを下げ大崎を投入。
 大崎が左SBに入って、平塚がボランチに回る4‐4‐2に変更。

 後半もお互いにアグレッシブな姿勢が目立つ流れになりますが、チャンスまでは生まれず。
 56分には水戸が森と木下に代えて、曽根田と椿を投入。
 安藤が1トップ、新里がトップ下の4‐5‐1になりました。


 65分には水戸のチャンス。
 左サイドで仕掛けた椿がクロス。
 曽根田がニアで頭から飛び込みますが、シュートはゴールの左。

 その直後、水戸は平塚に代えて、土肥を投入。
 ジェフもレオンソと風間を下げ、ソロモンとサウダーニャを投入。
 60分頃からジェフの運動量が落ちていき、水戸が攻め込む展開が増えていきます。
 

 74分にはジェフの攻撃。
 右サイドのスローインから、見木のパス交換をして福満のクロス。
 ソロモンが頭で狙いますが、ゴールの左。

 80分、水戸は前田に代えて梅田を投入し、4‐4‐2のダイヤに。
 82分、ジェフは負傷した福満とブワニカを下げて、西久保、チャンを投入。
 チャンがアンカー、ソロモンとサウダーニャの2トップからなる3‐1‐4‐2に。


 85分、水戸の攻撃。
 前線で安藤がキープして土肥へ。
 土肥が左足でシュートを放ちますが、ゴールネット。

 93分には水戸のチャンス。
 左サイドから安藤とパスを繋いで、カットインしてきた椿が強力なミドルシュート
 しかし、GK新井がセーブ。

 このプレーで得たCKで、水戸が決定機。
 右サイドから大崎が蹴り込むと、攻撃参加していたGK山口がヘディングシュートを放ちますが、GK新井がファンセーブ。
 その後のCKも何とか凌ぎ、ジェフが2‐1で勝利しました。

■システムのミスマッチを突いて逆転勝利

 水戸はこの試合でもシステムを何度も切り替えていることからもわかるように、頻繁にシステムを変えてくるチーム。
 5月21日(土)岩手戦でも3‐1‐4‐2で戦って3‐0で勝利したことから、今回も同じシステムで戦ってきたのではないでしょうか。

 しかし、ジェフは攻撃時にシャドー、WB、CB、ボランチなど、多くの選手がサイドに集まってパスを繋いでいく。
 それに対して水戸は、WBとインサイド、CBとアンカーが対応に来ていたわけですが、中盤のスライドが遅れがちだった。
 さらにCBとアンカーは中央の守備も気になるので、思い切ってサイドの守備に行けず、そこで少しずつ後れを取っていた印象です。


 加えて、インサイドとアンカーが外に行ってしまうと、中盤中央は1枚になる。
 逆サイドのインサイドはアンカーのポジションを埋めるべく、後方に引かざるを得なくなるため、ジェフの中盤が空いてしまう。
 そこをジェフの田口や見木が取って、フリーで展開することが出来ていた。

 前節長崎戦でもボランチがフリーになって、そこから優位に立てたジェフでしたが、今節も似通った現象が起きていました。
 ただ、前節は相手のコンディションが悪かったことも大きかったでしょうが、今節はサイド攻撃があったからこそ中盤が空いたとも言えるでしょう。
 そこは大きな違いなように思います。


 ブワニカのゴールが生まれたシーンも、中盤で見木が完全にフリーになった場面から。
 見木のゴールも中盤後方の寄せが甘かったですし、水戸がジェフの中盤を捕まえきれていなかった印象でした。
 それが可能になったのも、サイドで数的優位を作り、そこから派生したものだったと思います。

 水戸は攻撃意識の強いチームですし、サイドで数的不利が生まれがちなのもわかった上で、3‐1‐4‐2にしてきたのかもしれません。
 サイドに選手を寄せるジェフへの対策もしてこなかったことになりますが、それでも殴り勝とうという発想だったのかなと思います。
 水戸もミスマッチで中盤中央が1枚多くなり、アンカーがフリーになりがちではあったわけですが、ジェフは相手アンカーをフリーにしても後方で耐える展開が多いので、慣れていた部分もあるのかもしれませんね。


 これでジェフは初連勝。
 コンディションも良いですし、初の逆転勝利ということで、勢いにも乗りやすい状況だと思います。
 ただ、初連勝も初逆転勝利も遅すぎるくらいで、ここから挽回していかなければいけない立場ですね。

 特にここからの夏場や梅雨の蒸し暑い時期に、どこまで走れるかがまずは注目点となるのかなと思います。
 怪我人も多く心配な部分もありますが、ブワニカなどが結果を出したように、代わりに入った選手が活躍すればよりチームも活性化していくかもしれない。
 シーズン序盤に苦しんだ分、ここから一気に巻き返してほしいですね。