連戦中日 ジェフは7位にジャンプアップした長崎戦

 今週のJ2は連戦てジェフは明日、アウェイで長崎と対戦します。
 長崎は前節山口戦での勝利で7勝3分7敗とし、15位から7位にまでジャンプアップしましたが、ここまでは苦労している印象の方が強いですね。

 ただ、開幕前には優勝候補に名前の上がることの多かった長崎ですが、私は苦しむ可能性もあるのではないかと思っていました。

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 昨年の攻撃の主軸になっていた毎熊がC大阪に移籍してしまいましたが、代わりに加入した奥井、高橋峻希村松などはそこまで鋭い仕掛けがあるタイプではない。
 特に松田監督はサイドをダイナミックに縦へと仕掛けるスタイルが基本ですから、攻撃に厚みを作る上でもチャンスを作る上でもSBは非常に重要なポジションとなってくるはずです。


 さらに柏から加入したクリスティアーノも以前ほどのキレはないし、他の補強も少ない状況。
 逆に新里、亀川、名倉、ウェリントン・ハットなど、退団も目立ちました。
 また、チームとしても2トップが固まり切らなかったのも、気になっていたところでした。

 現在もスタメンが毎試合のように入れ替わっている状況で、それだけ悩みを抱えているのかなと感じてしまいます。
 昨年からの長崎は以前松田監督が指揮した栃木以上に、ポゼッションを重視していたように思います。
 長崎は上位候補ということでカウンターだけでは厳しいと見たのかもしれませんが、今年も右SBが残って後方3枚で繋ぐようなシーンもあり、よりじっくりとパスを繋ごうとしているようです。


 しかし、後方から鋭い縦パスが中盤に入ることもありますが、そこから先を崩すまでには至らない。
 結局サイドでドリブルを仕掛けて、個々で1枚はがしてクロスといった展開が多い状況だと思います。
 遅攻の意識が高まったせいか、速攻に入った時の勢いも揺らいでいるように見え、そこが大きな課題なのかなといった印象です。

 とはいえ、タレントが多いことには代わりなく、前節山口戦では2-1と複数得点で勝利。
 前線の選手たちが常に裏を狙っているのが印象的で、チームとしてそこを意識してやっているのでしょう。
 ハマれば怖いイメージです。


 対するジェフの方が攻撃面に大きな課題を抱えていて、17試合で13得点しかあげられていません。
 これは岩手、栃木に次いで少ない数字で、長崎以上に厳しい数字となっています。
 試合数よりもゴール数の方が少ない状況ですから、これではいくら守備的なチームを目指していると言っても、勝点は伸ばせないことになります。

 前節熊本戦も相手を押し込める時間が作れたこと、試合終盤にFKから追いつけたことは良かったですが、攻撃の停滞感は変わらず。
 サイドで複数人を集めてパスを繋いで奥を取るまではいいのかもしれませんが、そこからどうゴール前に侵入していくのか。
 バックパスでミドルエリアを狙っても、一度奥を取っているだけにゴール前には相手選手が集まっており、ミドルシュートのコースは少ない状況。


 前節はそこからのシンプルなクロスも増えましたが、見木、高木、風間、末吉、福満など中盤の選手にテクニカルな選手が多く高さがない。 
 その分、パスワークを作れてポゼッションは出来る恩恵を受けているわけですが、チームとしてパスワークから崩せるほどのこだわりも持っていない。
 そのあたりが悩みの種となっている印象で、熊本が組織的な攻撃を作っていただけに、その差が明確に出てしまったように見えました。

 明日の試合ではどちらも攻撃面に悩みを抱えているようにも見えますが、そうは言っても長崎は基本的には縦への鋭さがベースにあると思います。
 そこからチームの幅を広げようとした結果、苦労しているのかもしれませんが、戻るべきところもあるはず。
 一方のジェフは尹監督が就任してから、攻撃の軸らしい軸がなかなか作れていないだけに、より問題は深刻ではないかと思います。

 昨年後半から見られたように、ハイプレスをかけて押し込み相手のミスを待つ。
 あるいは、セットプレーからゴールを狙うしかないのでしょう。
 しかし、それらは流れの中での攻撃を自ら作れているわけではないだけに、根本的な悩みはまだまだ続きそうな状況ではないでしょうか。