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波の激しい印象のあるジェフ 安定感のあるチームとなれるか

 甲府新型コロナウイルス感染症陽性者が出てしまったことで、週末の試合が延期となったジェフ。
 これにより、7月の試合は1勝3敗。
 残り1試合がありますが、結果的に負け越しが決まってしまいました。

 5月途中から6月にかけては好調だっただけに、少しかみ合わせが悪かっただけという見方もあるかもしれません。
 しかし、ここ最近のジェフは、好不調の波が激しい印象もあります。
 そこで昨年からの月別の平均勝ち点を、グラフ化してみました。

 

 今年はまだシーズン途中ですが、昨年は特に波が激しかったように思えます。


 ちなみに、目安として昨年優勝した磐田の年間平均勝点は2.2。
 昨年最下位だった松本の年間平均勝点は0.8だったそうです。
 例えばとして、ジェフの昨年6月は平均勝点0.5で最下位以下レベルでしたが、翌月は2.3で首位以上の成績を残していることになります(ただし7月は中断があったため3試合のみ)。

 2021年も新型コロナウイルス蔓延による延期もあって変則的な日程となりましたが、3連勝した後に6試合勝ちなしの時期があったり。
 しかも、その間、5敗1引き分けと大苦戦。
 しかし、その後に2連勝と結果を残したりと、不安定な結果が続いていました。


 体感的にも急に強くなかったり、一気に勝ち筋が見つからなくなったりと、波の激しい印象があります。
 コンディションやチームの勢いなどもあるでしょうから、ある程度の波があるのは仕方のないことでしょう。
 ただ、一番気になるのは、1つの戦い方で結果を残したとして、それを成長・発展できずに終わっているように感じること。

 これは昨年までにも指摘しましたが、戦い方を変えた直後は良い成績があげられるのですが、そこから徐々に成績が下がってしまう。
 成績が下がっていくと、戦い方を変えて……という流れが続いているように思います。

yukkuriikou.hatenablog.com

 今年もブワニカをスタメン起用した5月下旬頃から、前線にパワーが増えて前からの守備も向上して、成績が伸びてきました。

 しかし、それが7月に入ってからは相手に研究されていった。
 その研究に対して、ジェフの成長速度が劣るために、1つの戦い方を維持できない。
 そうして、好不調の波が激しく出てしまうのでしょうか。


 それも尹監督がチーム作りにおいて、攻守に強いこだわりがないからではないでしょうか。
 守備も前からのプレスを徹底するわけでもなく、攻撃でもセットプレー以外の明確な強みがない。
 後方を人数で固める守備というのがメインではあるのかもしれませんが、それもこだわりという程ではないと思います。

 一方で尹監督が就任してから、チームが大きく傾くのではないかというピンチが幾度かあったように思います。
 それを戦い方を変えることで乗り越えられたのは素晴らしいことだと思うのですが、それが出来たのも明確なこだわりがないからこそ目先の対応が実行出来たのかなと思います。
 ただ、目先の対応だけではチームが伸びてはいかず、ほどほどの成績は出せてもそれ以上強くなるといると、壁にぶち当たってしまうところがあるのかもしれません。

 ここからシーズン終盤に向けては、その壁を打ち破ることが出来るのか。
 1つの戦い方を伸ばすことで、安定した戦いができるかどうかが、来年以降を考えても大きなテーマとなるのかもしれません。
 補強もいくつかあって、また戦い方が変わるかの背うはあると思いますが、その先に昇格を目指せるような強いチームが見えてくるかが重要ですね。