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ジェフで5年間プレーした小島秀仁が契約満了に

 ジェフが小島の契約満了を発表しました。
 寂しくなる季節がやってきましたね。
 ただ、もっと契約満了選手は出るだろうと覚悟していたのですが、小出しになるのか、次のチームが決まり次第発表したいというケースもあるのでしょうか。

jefunited.co.jp

 名門前橋育英から浦和でプロ生活をはじめ、愛媛でブレイクした小島は2018年にジェフへ加入。
 選手の入れ替えが激しいジェフですから、古株の1人となっていました。

 小島はジェフ加入1年目から非凡なパスセンスを披露し、26試合に出場する活躍。
 特にパスワークに絡みながら前進する動きが際立っていて、パスの判断も素早く、ショートパスで攻撃を活性化できる選手だったと思います。
 エスナイデル監督時代もサイドに攻撃が偏っていただけに、小島の中央でのプレーには可能性も感じました。


 2020年からは尹監督が就任。
 すると、小島は自身の守備を改善しようと考えたのか、以前より球際で奮闘していたように見えました。
 ただ、一方でバイタルエリアを取られた時に歩いて戻る姿勢は変わらず、守備での課題を完全には克服できなかったようにも思います。

 また、攻撃面においても、シンプルに近い選手に捌く無難なプレーが増えてしまったようにも感じました。
 尹監督体制ではより中央での縦パスなどが少なく、ボランチは大きく左右に振る動きが基本だったので、そういった選択が目立ってしまったのかもしれません。
 もともと愛媛時代も間瀬監督の頃は、現山形の藤田が左右に展開し、小島が縦にスイッチを押す役割だったので、尹監督のスタイルでは合わなかったところがあったのではないでしょうか。


 そして、2020年からは、田口がジェフに加入した影響も大きかったと思います。
 小島は細かなパスワークの中で活きるタイプのボランチですが、田口は一人で展開できてしまうし、縦パスも出せてしまう。
 さらに守備でも貢献できる、1チームに1人欲しいタイプの天才司令塔でしたから、結果的に小島は居場所に悩む状況になってしまった部分があったように思います。

 さらに、小島は怪我にも悩まされることが多く、2年目には16試合出場にとどまってしまいました。
 3年目は20試合、4年目も17試合と試合出場が伸びずにいると、今年は7試合出場とついに一桁出場で終わっています。
 怪我が多い選手に関しては、本人からすれば不運と言える部分もあるかもしれませんが、クラブからするとどうしてもマイナス評価になってしまうところがあるでしょう。


 ジェフがパスワークにこだわるチームだったら、もう少し小島のチャンスもあったのではないでしょうか。
 来年からはジェフもそういったスタイルになるのかもしれませんが、田口、熊谷、小林が残るのであれば厳しい立場は変わらないようにも思います。
 そこはタイミングなども大きいでしょうね。

 ジェフに長く在籍してくれた小島ですが、まだ今年で30歳。
 ベテランではありますが十分にもう一花咲かせられる年齢だと思いますし、自身に合ったスタイルのチームがうまく見つかるといいですね。
 ありがとうございました。