開幕戦で盤石の優勝を遂げたレッドブルのフェルスタッペンが、引き続き優勝候補筆頭と思われたサウジアラビアGP。
しかし、フェルスタッペンは予選で、ドライブシャフトが故障するトラブルに泣き、まさかの15番手スタート。
フェラーリのルクレールもバッテリー交換で早くも10グリッド降格ペナルティを受けており、意外と各チームが信頼性に苦しんでいる印象も受けます。
それでもレッドブルはチームメイトのペレスがポールポジションを確保すると、そのままレースでも優勝。
フェルスタッペンも決勝で2位まで追い上げ、ワンツーフィニッシュを果たしました。
まだ2戦ではありますが、レッドブルが前人未到の全勝優勝を果たすのではないかという見立ても出てきています。
3位にはアストンマーチンのアロンソ。
グリッドポジションのペナルティを受けても表彰台をゲットしたということで、この強さは本物のように見えます。
レッドブルとの離別が決まっているホンダも、2026年以降本気で戦うのであればアストンマーチンに早く声を掛けた方がいいのかもしれませんね。
頼りなかったのが、メルセデスとフェラーリ。
メルセデスは4位ラッセル、5位ハミルトンに終わり、フェラーリも6位サインツ、7位ルクレール止まり。
早くもメルセデスはマシンコンセプト変更の噂もあり、フェラーリも内部分裂の話が出ています。
内部分裂と言えば、同じイタリアチームのアルファタウリも不穏な状況で、チーム売却の噂に続いてチーム代表がエンジニアを批判するようなコメントを出しています。
確かにマシンは低パフォーマンスに苦しんでいますが、チーム代表がここまで言うのは異例。
トスト代表自身も進退が危ういと言われていますし、焦りも出ているのでしょうか。
マシンの出来も悪く雑音も多い状況ですが、そんな中でも角田はしっかりと仕事をこなしています。
バーレーンとは異なり、常にデフリースのタイムを上回っていたわけではないですが、しっかりとタイムを出すべき状況ではチームメイトを上回っていました。
予選では0.01秒差でアルファロメオのボッタスに敗れてQ2進出を逃し、16位で終わっています。
しかし、決勝ではレースペースも安定。
セーフティカー導入時のピットタイミングも良く、一時は8位につけていました。
その後は我慢の展開となり、レース終盤までポイント圏内の10位につけていましたが、最後にハースのマグネッセンに抜かれて11位に終わっています。
2戦連続で惜しいポジションで終わっていますから、完璧とは言い難いところもあるでしょう。
ただ、走らないマシンでミスも犯さず、良いディフェンスを見せていました。
バトル相手のマグネッセンも、このように話していたようです。
次は相手を悔しがらせるレースを見せたいですね。
結果がついてこないのがもどかしいところですが、このパフォーマンスを続けられれば、いつかはポイントも勝ち取れると信じて頑張ってほしいところです。
次は一週間空いて、オーストラリアでの戦いということになります。