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第8節 ジェフ 2-2 徳島 2点を取るも2点を失い勝ちきれず

 これでも勝てないかぁという試合が、ずっと続いていますね。
 徳島戦もジェフはプレスから押し込んで、チャンスを作り続けていました。
 後半は小森の負傷交代もあってプレスが弱まってしまいましたが、それでも攻勢だったのはジェフの方だと思います。

 ただ、ここ数戦と違って、徳島戦は2ゴールをあげられた。
 止めのゴールが欲しかったところではありますが、2ゴールを上げられれば攻撃に関してはまずまずでしょう。
 それよりもこの日は守備の軽さが、浮き彫りになってしまったかなと思います。


 1失点目はプレスをかけ続けた中で、一瞬足が止まってその裏を取られてしまった。
 2失点目は右サイドで相手にかわされて、中央で柿谷をフリーにしてしまった。
 後半から運動量が落ちたことでやられてしまったところもあるのかなとも思いますが、ミスが続けばどうしても失点は増えてしまいますね。

 守備の回数が少ないからこそ守備のミスが際立ってしまうし、数少ない守備機会なのだから止めて欲しいという思いもあります。
 しかし、攻め込み続けているからこそ、守備に回った時の集中が切れてしまうところもあるのだろうなとも思います。
 そこは難しいところもあるのでしょうが、守備での集中力はちょっと足りていない印象がありますね。

■ジェフが攻め続けるも1‐1で折り返し

 ジェフのスタメンは変わらず。
 ベンチに末吉、佐々木が復帰しましたが、熊谷が不在で高橋が入り、西久保、高木も外れました。

 徳島はカカがスタメンに復帰し、森が控えに。
 エウシーニョがメンバー外で、浜下が復帰。
 柿谷はベンチスタートです。


 3分、ジェフの攻撃。
 右サイドからのFK。
 田口が蹴って松田がヘディングで狙いますが、枠の外。

 その直後にもジェフの攻撃。
 中盤で拾ったところから、田口がワンタッチで前線へ。
 風間が落として見木がシュートに行きますが、内田がブロック。


 ジェフがプレスから優勢に進めますが、11分に徳島が先制。
 中央から左サイドへ展開し西谷が持ち上がると、カットインからロングシュート。
 これが決まって0‐1に。

 19分にも徳島の攻撃。
 徳島のプレスから中盤で拾われ、中央の坪井へ。
 坪井がミドルシュートを放ちますが、ゴールの右。


 27分、ジェフの攻撃。
 中盤で日高から縦パス。
 小森が落として見木がミドルシュートを狙いますが、枠の外。

 29分にもジェフの攻撃。
 田中が右サイドで、相手をかわしてクロス。
 オウンゴールになりかけましたが、GK田中がセーブ。


 31分にもジェフのチャンス。
 左サイドのCK。
 松田がニアで合わせますが、相手DFに当たります。

 36分、ようやくジェフがゴールを上げます。
 新井一耀からの裏へのパス。
 小森がうまく抜け出して、シュートを決めて1‐1。


 40分にもジェフのチャンス。
 高い位置でボールを奪取。
 見木がシュートを放ちますが、GK田中がセーブ。

 その直後、ジェフは足を痛めた小森が呉屋に交代。
 その後もジェフは攻めの姿勢を見せますが、同点のまま折り返し。

■一度は逆転するも1点を失い2‐2

 後半開始と同時に徳島は児玉、坪井を下げて、杉本、山下を投入。
 杉森がトップ下、西谷が前線に入る中盤がダイヤの4‐4‐2に変更になりました。

 51分、ジェフが勝ち越し点。
 中盤で小林が奪ったところから、呉屋、見木と持ち上がって、再び呉屋へ。
 呉屋のシュートは相手GK、カカと当たってゴール。


 54分、徳島は田向が負傷し外山を起用。
 57分、ジェフのチャンス。
 右サイドからのCK、日高が蹴ると鈴木が合わせますが、枠の外。

 60分にもジェフの攻撃。
 FKの流れから鈴木が高い位置で粘って、風間が鋭いクロス。
 見木が飛び込みますが、シュートならず。


 66分、田中が足を痛めて交代し、末吉を投入。
 68分、ジェフのチャンス。
 中盤で見木がボールを奪ったところから、呉屋が中央へ繋いで風間が強烈なシュートを放ちますが、GK田中がセーブ。

 72分、徳島は浜下、杉森を千葉、柿谷を投入。
 外山が右SB、左SB西谷、白井と山下のダブルボランチで、千葉が前線、柿谷は右SHに。
 2‐1になった後もジェフが攻め込む展開でしたが、徐々に運動量が落ちてきました。


 すると、78分に徳島が同点ゴール。
 西谷が左サイドで松田をかわして、グラウンダーのクロス。
 中央に入ってきた柿谷が、シュートを放ち2‐2。

 85分、松田、風間、田口を下げて、矢口、椿、高橋を起用。
 見木が中央に回り、椿が左サイドに。
 失点したジェフが再び攻勢を仕掛けていきます。

 87分にもジェフの決定機。
 左サイドからのCK。
 日高が蹴ると中央でフリーになった呉屋が合わせますが、ゴールの左。


 90分にもジェフのチャンス。
 新井一耀からのロングパス。
 外山が処理を誤り日高が触ってループ気味のシュートになりますが、バーの上。
 
 93分には徳島の攻撃。
 右サイド奥からのロングスローを一度はジェフのDFが跳ね返しますが、杉森がミドルシュートを放ち枠の外。
 後半もジェフが攻め込む時間が長かったですが勝ちきれず、2‐2の引き分けに終わりました。

■ハイプレスで攻め込むもその弊害も

 ジェフはこの日も、積極的にプレスにいきました。
 前から行ける時は、見木、風間が前に出て、小森がアンカーを見る。
 その分、田口が左MFに上がる、4‐4‐2のダイヤのようなシステムに。

 プレスに行けない時は見木が下がって4‐4‐2になる変則的なシステムでしたが、このプレスが効いていた。
 徳島は第1節大分戦でもプレスに苦しんだように、厳しい圧力に苦労するところがあるのでしょう。
 2CBとアンカーの少人数でビルドアップをするので、そこを狙われると弱いのかもしれません。


 そこから攻勢を進めたジェフは、この日もチャンスを作り続けました。
 プレスからチャンスを作る展開は、第2節山形戦にも近いものがあると思います。
 相手がポゼッションスタイルの徳島だからこそ、ハイプレスが効きやすかったところもあると思います。

 しかし、1失点目はその前掛かりなプレスの裏を取られて、やられてしまいました。
 また、2失点目はジェフの運動量が落ちたこともあって、柿谷をフリーにしてしまったところもあるのではないでしょうか。
 前半からプレスで飛ばしていた影響も、あったのではないかと思います。


 攻撃においても前に急ぎ過ぎることで、ゴールが生まれない部分もあるのかなとも感じました。
 緩急の"急"ばかりで"緩"がないことで、変化が生まれない。
 その結果、攻撃が詰まってしまうのかなとも。

 ただ、前への圧力や勢いによって、相手を圧倒して攻め込めているのも事実なだけに、悩ましいところですね。
 強いて言えば、4‐4‐2でセットして守る時には、相手にボールを持たせるような状況を作って、試合を落ち着かせる時間を作りたいところでしょうか。
 この日も守りに入った時に揺さぶられることが多かったですし、セットした状態での守備には課題があるように思います。

 あとは、単純に守備時の集中力。
 前掛かりになっている時にも、守備に回った時には頭を切り替える必要があるはずです。
 本当に勝ち星が遠い展開となってしまいましたが、選手たちは懸命にやっているように見えるのが救いだと思いますし、何とか結果に結びつくように頑張ってほしいと思います。