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甲府戦ではウタカ対策を取りつつジェフの強さも見せられるか

 ゴールデンウイーク連戦明けのジェフは、明日アウェイで甲府と対戦。
 ただ、そこからはまた連戦ということで、シビアな日程が続きますね。

 ジェフは土曜日に甲府、水曜日に清水、日曜日に栃木という流れになります。
 監督を交代して絶好調な清水との対戦を連戦中日に控えていますから、やりくりも難しくなってくるかもしれません。
 ただ、まずは甲府戦に、集中しなければいけませんね。

 昨年の甲府吉田達磨監督が指揮を執り、年末の天皇杯を制したものの、リーグ戦で18位と低迷。 
 今年は監督を交代し、篠田善之監督が指揮を執っています。

 今期ここまでの成績は7勝2分5敗で6位と、昨年に比べて好位置につけていることに。
 開幕から3戦は勝ち星がありませんでしたが、そこからは4連勝。
 ただし、ゴールデンウイーク連戦は1勝2敗で、前半に相手が退場者を出したいわきにしか勝てておらず、若干勢いが落ちているのかもしれません。


 オフには山田陸、浦上、石川などが退団しましたが、ウタカに加え、大卒から主力となっている井上、三浦などを補強。
 ただ、三浦に関しては、連戦中日のいわき戦で相手選手と激しく接触して、頭を打ち負傷交代となっています。
 無事で幸いという状況でしたが、脳震盪は復帰プログラムをこなす必要もあって、全治4週間ということになったそうです。

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 甲府も基本的には、オーソドックスなサッカーを展開しているイメージです。
 守備時には4‐4‐2になって、前からしっかりとプレスに行く。
 ボール保持時には、後方から丁寧にボールを繋ぎ、サイドを中心に回していく。


 ただし、ウタカが前線にいるというのが、大きな特徴ですね。
 サイドを中心としたボール回しながらも、中央にはウタカがいるため個人技でタメも作れる。
 当然ウタカによる、一発での打開も武器となっています。

 そのウタカを活かすため、前線で三平と2トップを組ませているところが、興味深い部分です。
 FWタイプの三平と組ませることで、ウタカが中盤やサイドに流れても、前線のターゲットをキープできるということではないでしょうか。
 また、守備面でも三平がハードワークで、ウタカをカバーするという狙いがあるのではないかと思います。


 ウタカは39歳ということでコンディションも気になりますが、今年はここまで好調なようで全試合スタメン出場を果たしています。
 シンプルなサッカーにしているのも、もしウタカに何かあった場合でも、問題なくやれるようにという思惑があるのかもしれません。
 それでも、ウタカが攻撃の軸であることは変わりないのでしょう。

 ジェフもそのウタカ対策が求められると思いますが、ウタカはチャンスメイクなども出来るものの、やはりゴール前でプレーさせるのが怖い選手だと思います。
 京都などもそうでしたが、ウタカをゴールから離れさせるような守備が出来れば、チーム全体の攻撃も弱まっていく。
 ここ最近の甲府も他チームにそういった対策を取られて、少しずつ苦労しているのかなと思わなくもありません。


 ジェフに関しては、ようやく少しずつ勝点を拾えるようになりましたが、波には乗り切れていないイメージです。
 極端なハイプレスをやめたことによって、失点は減ったけれど、攻撃面での迫力も落ちたように思います。
 以前取り上げたゴール期待値でも、ハイプレスを仕掛けていた金沢戦や岡山戦は2.0前後と高い数字だったのに対し、前節磐田戦は0.71とかなり低い数値になっています。

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 もちろん最終的にはバランスが重要だとは思うのですが、新体制でのジェフはハイプレスからのハーフカウンターを武器として戦っていくのかなと思われていただけに、現状だと強みが見えにくくなっているところもあるように感じますね。


 先週の3連戦中は、それまでの東京V戦、熊本戦ほど守備的ではなく、状況に応じてプレスにいく意識も見せていました。
 それだけにハイプレスを諦めたわけではないことはわかりましたが、大きな特徴と言えるほどのプレスでもなかった。
 そういった状況下で、どういったチームのカラーを打ち出せるのか。

 ウタカ対策も重要ではありますが、相手対策ばかりで自分たちの強みがぼやけてしまっては元も子もない。
 贅沢なことを言えば、守備ではしっかりと相手対策をすべきかとは思いますが、攻撃面においては自分たちの強みも見せて欲しいところではないかと思います。
 甲府戦は連戦初戦でもありますし、勢いに乗れるような試合をして、勝点3をゲットしたいですね。