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高橋壱晟が町田戦で今季2度目のスタメン出場

 昨日行われた天皇杯大宮戦は、0-1でジェフの敗戦。
 残念ながら、天皇杯敗退となってしまいました。

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 相馬直樹監督から原崎政人監督にバトンが渡った大宮は、チーム再建中ということもあってか、大幅にメンバーを変えてきました。
 一方のジェフは離脱者が増えていることで、メンバー交代は一部にとどまっています。
 ただ、ブワニカや高木、佐々木などはスタメン出場せず控えに留まっていることを考えると、離脱者の影響だけではないようにも思います。


 連敗中だったことや相手がリーグ最下位の大宮で負けたくなかったこと、ある程度テストしたいことなどもあって、あのスタメンになったのではないでしょうか。
 松田が左SBで矢口が右SBだったようなので、より右SBに攻撃面をということで矢口を試したかったのかなとも思いますし、攻撃面改善のため末吉をテストしたい気持ちもわかる。
 新井章太はここでしか休ませられないという部分が、大きかったのではないでしょうか。

 しかし、大幅に選手を変えて来た大宮相手に0‐1で敗戦。
 相手はここ11試合勝ち星なしの状況でしたし、さすがに勝ってほしかったところです。
 ただ、試合を見られていないだけに、詳しいところは何とも言えません。


 話を戻して、今日は町田戦でボランチ出場として出場した、高橋に関して取り上げていきます。
 前回のスタメンは5月2日の山口戦でしたので、ちょうど1ヶ月ぶりとなりますね。
 これが今季2試合目のスタメンで、今年はここまでトータルで8試合に出場していることになります。

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 町田戦での高橋はボランチに入りながら、流れの中でインサイドにも上がることが多かった印象です。
 相手の中盤が低めに構えがちだったところもあるかもしれませんが、高橋はうまく中盤で受ける動きが出来ていたと思います。
 守備においても、大きなミスなく対応できていたのではないでしょうか。


 勝利には繋がりませんでしたが、この日の高橋は良いプレーを見せていたと思います。
 考えてみれば、今の戦術は攻守に高橋にあっているのかもしれません。
 離脱者が多数出たことによるスタメン起用ではありましたが、今回はフル出場も果たしました。

 今季のジェフは攻撃時にボランチの1枚がインサイドに上がっていくことが多いですが、高橋はもともとインサイドで可能性を見せた選手。
 プロ入り1年目の序盤は左インサイドに入って、そこからのカットインで活躍していましたが、その後警戒されて失速してしまった経緯があります。
 しかし、昨年も相手の間でボールを受けて前を向く形を何度か見せていましたし、意外と間で受ける動きも得意な選手なのかもしれません。


 また、守備においても現在の中盤はガツンと潰しにいってボール奪取を狙い、そこからのカウンターを仕掛ける形が狙いとなっている。
 高橋は中盤でバランスなどを取る守備はあまり得意ではないようにも思いますが、フィジカルは強いタイプ。
 小林と組めば広範囲をカバーしてくれますし、相性もいいのかもしれません。

 さらに高橋の場合はミドルシュートという強みもあり、町田戦でも一本惜しいシュートを放っています。
 チームとして高橋のミドルに頼るのもどうかとは思うのですが、実際問題としてチームの得点力に悩みのある状況。
 高橋を置いておいて、飛び道具的に期待するのも良いのかもしれません。
 

 個人的には高橋加入後、今が一番期待できる状況なのかなとも思うのですが、一方でもうプロ入り8年目の25歳。
 経験的には途中投入から可能性を見せたとか、久々にスタメン出場して良いプレーを見せたという段階では遅いと思います。
 本来はスタメンで出続けて、良い面も悪い面も出していかなければいけない時期ではないでしょうか。

 今回のスタメンも、風間、田口、熊谷などが離脱した状況でもありました。
 主力選手が戻ってくれば、ライバルの壁は高いと思います。
 風間は間で受けて攻撃に変化を付けられる選手ですし、熊谷も球際の強さがある。


 そして、長期離脱している田口は、試合を決められる選手の1人だと思います。
 プレースキックも含めて、一振りでチャンスを作れる能力がある。
 今年はまだそこまで活躍出来ていない印象もありましたが、やはり本来はチームの主軸となる選手でしょう。

 それでも離脱者の復帰がいつになるかは読めないですし、高橋としては大きなチャンス。
 このチャンスをものにできなければ、今後も期待しにくいかもしれません。
 チームも厳しい状況ですが、こういった時こそ控え組のチャンスではあると思うので、頑張って活躍してチーム全体も盛り上げていってほしいですね。