ジェフが甲府、福岡、町田などで活躍し、今年は今治でプレーしていたドゥドゥの獲得を発表しました。
個人的には数年前にも補強を考えてみてはと思っていた選手ですので、状態が良ければ良い補強なのではないかと思います。
ドゥドゥは今季ここまで8ゴールで、J3得点ランキング3位につけているとのこと。
ドゥドゥは縦にスピードがあるドリブラーで、献身的な守備も出来る。
180cmとサイズもそこそこで、得点力もある選手といったイメージです。
今治では主に前線で起用されていたとのことですが、甲府や福岡ではシャドーやSHでもプレーしていました。
今年33歳と年齢が気になる状況ではありますが、今治でのプレーを見た上で補強に行ったのでしょうから、コンディションは問題ないと見ているのでしょう。
細かなプレーやポストプレーなどはあまり得意ではない印象があるので、それが理由でフルシーズンプレーできた年は少ないのかもしれません。
そこは若干気になるところではありますが、真面目な選手だと思いますし、縦にスピードあるアタッカーはジェフのスタイルにも合いやすいと思います。
全盛期並みに走れるのであれば、SHでもプレーできるのではないでしょうか。
小技は効かないのでチームスタイルによっては、2列目で起用しにくいケースもあったのかもしれません。
しかし、今のジェフの右SHはサイドに張り付かせるのが基本で中盤との絡みは少ないので、純粋なサイドアタッカーを置きやすい形になっています。
ドゥドゥが右SHに置けるのであれば、縦にも走れてゴール前に飛び出せる、米倉役がこなせるのではないか。
昨日も話した通りそこは補強ポイントの1つだと思っていましたし、米倉は35歳とベテランで近年怪我も多くなっているため代役が欲しかったところ。
ドゥドゥはもともとFWですから、得点力の面では米倉よりも期待できるかもしれません。
SHではまらなければ、前線での起用もあり得るでしょう。
小森も怪我が多いタイプなのではないかという懸念もあるし、呉屋も決定力はもう1つで現状だと小森に似たタイプが少ない課題がある。
スタメンから小森と並べられるかどうかはわかりませんが、小森の代役やライバルも欲しいところだったはずです。
先日の清水戦では相手が前に来てくれた分、ジェフの意図がわかりやすかったですが、やはり今季のジェフは前線の高さやポストは二の次な印象がある。
1点目の見木のゴールがわかりやすいですが、後方から中盤にかけてパスを繋いでタメを作り、そこから前線が裏を取ることでゴールを狙うか、相手を押し下げて、中盤が受ける形を作る。
裏抜けからのパスが通れば、ポストも必要ないという発想なのかもしれません。
あるいは相手が守ってスペースがなければ、もっと相手を後方から揺さぶって間を取ろうというのが、第二の選択なのかなと思います。
この部分は先週も取り上げた通り。
もちろんそれでも前線に高さがあるに越したことはないし、ポストプレーもあった方がいい。
けれども、全てが出来るほど完璧な選手を取れるほどの予算は今のジェフにはないわけですから、チームにあった選手を取るのがベターでしょう。
ドゥドゥの場合はスピードもあって守備も出来るという現ジェフのベースを備えつつ、ある程度の高さや得点力もあるタイプということで、今いないタイプの選手を補う補強ではないわけですが、今のサッカーにフィットしつつプラスアルファを期待できる選手ということになるでしょう。
今はチームの方針が明確に決まっているだけに、逆に今の狙いとは全く異なる選手を補強しても、無駄になりかねない懸念もあると思います。
一番の注目は、現状でのドゥドゥのパフォーマンスがどこまで期待できるのか。
そして、その上でチームにはまるかどうかですね。
個人的にはドゥドゥが米倉役でうまくいけば大成功だと思いますが、前線などでも使える潰しも効くタイプではないかと思いますから、即戦力として期待したいところではないでしょうか。