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最近1か月で2勝3分1敗のジェフ 首位町田相手に勝負強さを見せられるか

 新国立競技場で清水と対戦し、2‐2の引き分けに終わったジェフ。
 明日は町田と対戦します。

 町田は現在首位で、2位以降が潰し合っている印象もあって、勢いをキープしています。
 開幕前にも積極補強で話題をさらった町田ですが、シーズンが入ってからも松井、バスケスバイロン、鈴木準弥などを補強。
 A契約枠を空けるためか高江は山形に放出しましたが、柴崎獲得にも動くなど一気に金満チームになりました。

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 先週の秋田対町田戦は、豪雨のため中止に。
 それまでちょうど6月3日のジェフ戦から、7試合負けなしの4勝3分できています。
 しかも、7月12日の天皇杯横浜FM戦でも4‐1と大勝。


 町田は堅守で勝点を稼いできたイメージがありますが、ここ最近は攻撃力も上がってきたイメージがあります。
 それによって、チームが息切れせず、首位をキープ出来ているのかもしれません。
 横浜FM戦の4‐1だけでなく、前節東京V戦も2‐2、前々節大分戦も3‐0、その前の大宮戦も3‐2と、複数得点が続いています。

 鋭いカウンターを狙うスタイルは変わらないですが、ボールを奪ったら縦に素早く展開し、FWエリキのスピードを活かす攻撃が、より明確に作れているように思います。
 チームとしても自信を持ってやれている印象ですし、2列目にもスピードのある選手が多いので、エリキのサポートに付いていくことができる。
 攻守にクラシックなスタイルといったイメージではありますが、現在のジェフは青森山田出身の高橋などスピードには不安がある選手をDFに起用していますから、スピード対策がポイントになると思います。


 また、町田はハイプレスからのカウンターも武器で、東京V戦などでもその形からゴールを奪っています。
 Youtubeの動画でもお話ししましたが、町田のデュークは献身的に守備が出来てプレスのファーストディフェンダーになれる。
 東京V戦ではお休みでしたが、デュークが率先してプレスにいくことで、エリキや他の選手もプレス意識が高まっているところもあるのではないでしょうか。

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 町田は前からのプレスもあって、4‐4‐2でコンパクトな守備が形成出来ている。
 全体のポジショニングも綺麗で、チームとして守れるサッカーをしていると思います。


 後方からパスを繋ぐジェフとしては、当然そのプレスをいかに回避できるかということになるでしょう。
 長いボールを蹴っても前方に長身選手はいないわけですから、しっかりと繋いで相手を引き付けてから展開するという攻撃を、怖がらずにやっていく必要がある。
 前節清水戦ではGK変更や小林の不在もあってミスも増えていましたが、そこでやめてしまってはここまでの努力が無駄になってしまいます。

 また、守備においても、小林の離脱は懸念材料ですね。
 これまでは中盤中央を攻め込まれても最後は小林が止めてくれたところがありましたが、清水戦では小林がいないこともあって間を取られることも多く、ズルズルと下がって対応するパターンが目立ってしまいました。
 熊谷も長期間不在中ですし、高橋も右SBにコンバートしたことで、ボランチ候補が少なくなってしまったことになりますが、組織的な対応で修正できるかどうか。


 一方で清水戦では福満も復帰し、効果的なプレーを披露してくれました。
 風間、高木によるパスワークも見られましたし、田中や小森の裏抜けも効果的だった。
 大宮戦、金沢戦では内容がもう1つだったように見えて心配でしたが、清水戦で盛り返すことは出来たと思います。

 ただ、清水は前に出てきてくれたからこそ、ジェフの良さが出せた部分もあるかもしれない。
 大宮、金沢のように守備的な相手には苦労する傾向もありますから、堅守の町田を相手にどれだけやれるのか。
 裏狙いだけでは厳しいかもしれませんし、しっかりとボールを散らして揺さぶれるかがテーマとなるのでしょうか。


 ジェフはここ1ヶ月で1勝3分1敗。
 大宮戦しか負けていないわけですから、まずまずの結果とも言えるのですが、引き分けが多い。
 それによって、勝点と勢いを積み重ねられていない部分があると思います。

 ここからジェフに求められるのは、勝負強さではないでしょうか。
 対戦相手の町田はその点に長けていて、ここまでの試合でも悪いなりに勝ててしまう試合があったイメージですから、ジェフとしては怖い相手でもあります。
 しかし、怖がらずに自信を持ってプレーすることが、勝負強さを発揮するための最低条件だと思いますし、首位相手にも恐れずに戦ってほしいと思います。