4‐0でジェフの大勝となった山口戦。
先制点を決めたのが風間でした。
このゴールは攻撃の起点となったのも風間のプレーからで、後方からのボールを胸トラップから反転。
そこからワンタッチで前をかわすと、鋭い前方へのパスでチャンスを作っています。
動きにキレを感じますし、コンディションも良くなっているのでしょうか。
このボールを左サイドのドゥドゥが落とし、小森がシュートにいこうとしますが打ちきれず。
そこへ風間がサポートに行って、ミドルシュートでゴールとなっています。
小森も冷静な落としの判断も良かったですし、風間のシュートも見事でした。
#7月29日#第28節 #レノファ山口FC 戦
— ジェフユナイテッド市原・千葉(公式) (@jef_united) 2023年7月29日
ゴールシーンをPLAYBACK🎥
前半23分#風間宏矢 選手のゴール✨#小森飛絢 選手の連続キックフェイントからのヒールパスを受け ゴール左スミに狙いすましたコントロールシュート👏
DAZN視聴はこちら💁♀️https://t.co/JtKiOqCnM1 #jefunited #WINBYALL pic.twitter.com/MGuaT5W6a3
ゴール前の動きももちろん素晴らしかったですが、それ以上にそこまでの展開が良かったかなと思います。
山口の守備にも問題はあったと思いますが、風間が中盤で受けたシーンでも右サイドでは田中が前を狙い、中央では小森が裏を取ろうとしていて、逆サイドにもドゥドゥが控えている。
これによって、風間の選択肢が増えたところがあったと思います。
また、このシーンでは異なりますが、山口戦では風間のポストプレーが機能していたシーンが何度がありました。
エスナイデル監督が就任した山口の守備は、ボールホルダーに対してともかく前に潰しにいく。
これが基本なので、風間が相手の間で受けようとしても、相手後方の選手がどんどん寄せに来る対応をしてきました。
山口としては、そこで潰せればいいのですが、風間はうまく体を使ってキープ。
パスセンスなどが光る風間ですが、身長も180cmと体格も良いので球際で踏ん張ることが出来るので、ポストプレーからうまく攻撃を展開していきました。
エスナイデル監督の守備は、後方の選手が前に出ても相手にキープされたりいなされたりすると、前に出る分ラインが凸凹になっているので、その裏を突かれてしまう大きな課題がありますね。
また、ここ数戦、小林の離脱もあってトップ下でのスタメン出場が続いている風間ですが、以前よりもゴールに近い位置でプレー出来ているように思います。
前は同じ位置でスタメン出場をしても、右サイドに大きく流れたり、低い位置でビルドアップの加勢に加わることが多かった。
そのため良いプレーを見せていても、アシストやゴールが増えていかないところがあったと思います。
しかし、ここ数戦はチームとして後方でのビルドアップに成長を感じる上、左右のSBが高い位置でプレーできるようになった。
特に高橋が右サイド後方から中盤にかけてパスワークに絡むようになったことで、その分風間がゴールに近い位置をキープできるようになったのかなと思います。
以前は後方からのビルドアップの受け口が風間だけだった印象でしたが、ビルドアップの改善でそのタスクに追われることなく風間がプレーできるようになってきたように思います。
このゴールで風間は今季初ゴール。
アシストもここまで1つということで、数字としては寂しいところがあります。
しかし、今後もより高い位置でプレーできる状況が続けば、成績も伸びていくのかもしれません。
ただ、風間のポジションも、安泰とまでは言えないでしょう。
小林などが復帰すれば、見木が再びトップ下でプレーすることになる可能性もあると思います。
それでも間で受けるプレーに加えて、ポストプレーなどキープ力を持った選手は現在のジェフでは貴重。
前を向ければ攻撃の変化も作れる選手ですし、どうにか風間を組み込んだチームを作りたいところではないのかと、改めて感じた山口戦でした。