当ブログはプロモーションを含みます

「未来を決める9月」初戦は11戦未勝利も天皇杯で神戸を下した熊本戦

 風間曰く「未来を決める9月」に入りました。
 ジェフは藤枝戦、磐田戦と、共に3-2で相手を下し2連勝中。
 順位は11位のままですが、6位との勝点差は4と徐々に迫ってきました。

www.jleague.jp

 明後日はホームフクアリで、熊本と対戦します。
 熊本は現在11試合勝ち星なしと低迷。
 順位も20位で降格圏内から勝点2差と、苦しい状況に立たされています。

 昨年J2に昇格し1年目で4位と素晴らしい成績を収めた熊本ですが、オフには高橋、河原、菅田、坂本、杉山など主軸選手が流出。
 それでも今シーズン前半は良い成績を収め、8位で折り返しています。
 4月に対戦したジェフも、2-2の引き分けで終わっています。


 しかし、シーズン後半初戦の第22節磐田戦を0-2で落とすと、そこから現在まで11試合リーグ戦で勝ち星なし。
 7月末の長崎戦は1-4で敗れたり、前節いわき戦でも2-4で敗戦したりと、大敗も目立っています。
 順位も20位まで落ち、降格圏内の21位金沢と勝点2差に迫っています。

 チームのスタイルは今までと変わらず、3‐3‐1‐3とも言える特殊なフォーメーションから、パスを繋ぐ攻撃サッカーを展開。
 システムのミスマッチから相手の間やポケットを狙い、逆サイドを突く攻撃も健在です。
 攻撃回数は現状でも多く、ジェフにとっても脅威となるでしょう。


 ただし、以前に比べると攻守にスピード感が落ちて、前への勢いが緩くなった印象です。
 攻撃人数はかけるのですが、一歩目が遅いので、相手DFも戻ってしまい、ゴール前に渋滞が起きてしまう。
 以前の熊本なら、相手の守備が整い切る前に攻め込めていたことが多いと思うのですが、切り替えスピードが遅く、相手も警戒してきたことで、攻撃を封じられがちなのかなと思います。

 また、守備においては、1ボランチ脇を取られることが多く、そこからピンチを作られてしまう。
 さらに今年は全体的に高さがなくて、クロス攻撃への対応や攻守にセットプレーで苦労しているようです。
 前節いわき戦でも、PK含むセットプレー4発に沈んでいます。

 さらに今週水曜日には天皇杯で神戸と対戦。
 PK戦にまでもつれ込む接戦となっただけに、消耗も気になるところです。
 それでもその神戸にはPK戦で勝利しているだけに、この1勝で何かが吹っ切れれば変わる可能性もあるのかもしれません。


 対するジェフは特にここ2試合、かなりアグレッシブなハイプレスを展開しています。
 シーズン序盤もハイプレスで戦っていましたが、当時はチャンスは作れても決定力がもう1つで勝点を伸ばしきれなかった。
 しかし、そこから攻撃の練度も上がって、今はハイプレスからゴールを奪えるようになったと言えるのではないでしょうか。

 ただ、前半から飛ばしていくため、途中で失速してしまう。
 藤枝戦も磐田戦も前半のうちに3点を上げるも、後半から足が止まって2失点。
 守備にも課題を感じましたが、運動量が落ちてからの戦い方に不安が見られました。


 また、シーズン序盤のハイプレス期も、試合によっては前半から動きの悪い時があった。
 ハイプレスを継続するとなると90分のスタミナも心配ですが、長い期間その状態を維持できるのか、疲労の蓄積も懸念材料だと思います。
 さらに、Youtubeでも話しましたが、今はコンディションが良さそうに見えますが、それをシーズン終盤まで保てるのか。

www.youtube.com

 今後はコンディショニングやゲーム運びが今後のカギとなるのでしょうか。


 個人的にはシーズン序盤にも話しましたが、もう少し落ち着いた時間も作れるようになるべきではないかと思ってしまいます。
 ただ、磐田戦後に選手たちはトドメを刺せなかったことを、課題としてあげています
 後半の2失点よりも、4点目が取れなかったことを悔いているのかなと思います。

 しかし、3点リードともなれば通常なら「トドメ」と言って過言ではない点差だと思いますし、それでも万全ではないことのほうが心配ではないでしょうか。
 一度はとん挫したハイプレスなだけに、個人的には心配な部分も多く感じてしまうのですが、監督や選手からすればリベンジ的な意味合いにもなるのでしょうか。
 残り10試合とまだまだ先はありますし、勢いだけでなく賢さも身に付けて戦えるようになっていってほしいところです。


 熊本はアウェイですし、当然ジェフのハイプレスを警戒してくるでしょう。
 前半は何とか凌いで、後半ジェフの足が止まったところで、仕掛けてくるかもしれません。
 このままの戦いだと、凌がれて先行できなかった時に、どう戦うのかもポイントとなるのではないでしょうか。

 熊本は残留に向けて後のない状況で、必死に戦ってくると思います。
 しかし、ジェフも昇格を本気で考えるのであれば、後がないことには変わらない。
 相手が11戦未勝利であろうが、天皇杯で神戸を下していようが、勝たなければいけないことには変わりないわけですから、強い気持ちで戦ってほしいですね。