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第33節 ジェフ 1-0 熊本 じりじりとした展開も米倉恒貴のゴールで3連勝

 ここ2試合はハイプレスから押せ押せの展開を作り、先行逃げ切りの勝利を上げてきたジェフ。
 熊本戦では、また違った展開となりました。

 熊本はリーグ戦での勝ち星から、長く遠ざかっていること。
 天皇杯による連戦もあったこと。 
 ジェフのハイプレスを警戒してきたことなどもあって、前半からかなり守備的なサッカーを展開してきました。


 攻守に前に出てくることが少なく、後方に人数を残して戦ってきました。
 それもあって、ジェフがハイプレスからハーフカウンターを仕掛けられる場面が少なかった。
 ジェフがボールを持ち、熊本が引いて守る試合展開となりました。

 ただ、ジェフが攻めあぐねたという印象は少なく、ボールを持たされながらもチャンスは何度か作っていました。
 特に前半はそこで決めきれず、苦しい展開となってしまった試合だったと思います。
 ドゥドゥ、小森のチャンスは決めきれたかったところですね。


 決定力の問題はありましたが、試合の流れは悪くなかったと思います。
 2試合連続で3点も先行した試合の後だったので、モヤモヤした部分もありましたが、藤枝、磐田は攻撃的なチームということもあって、裏を取りやすかったところもある。
 守備的な戦い方をしてきた熊本相手にも、しっかりと崩す展開を作れて勝利を上げられたことは、今後の試合を考えても大きいのではないでしょうか。

■チャンスを作るも決めきれない前半

 ジェフは前節負傷交代した佐々木がメンバー外で、新井一耀がスタメンに。
 控えにメンデスが入りました。

 熊本は水曜日の天皇杯神戸戦で、17歳のFW道脇が骨折し酒井も負傷。
 粟飯原も出場停止で、天皇杯に続いて竹本が前線に入り左WBに田辺。
 酒井の代わりにCB阿部が入りました。


 5分、ジェフの攻撃。
 風間が中盤で得たFK。
 田口が直接狙いましたが、ゴールの右。

 13分、ジェフのチャンス。
 右サイドからのCK。
 田口が蹴ってこぼれたところを高橋が競り、田中がミドルで狙いますが、GK田代がセーブ。


 序盤から、ジェフがボールを持つ展開に。
 熊本はかなり慎重なスタートで、守備を重視した戦い方をしてきました。
 ただ、ジェフもハイプレスからカウンターとはいかず、じっくりと攻めていきます。

 20分にもジェフの決定機。
 鈴木大輔からの縦パスを見木、日高で繋いで中央へ。
 風間がうまくキープしたところからスルーパスを出すと、ドゥドゥが抜け出してシュートを放ちますがGK田代がファインセーブ。


 その直後にもジェフの決定機。
 高い位置で田口がボールを奪うと、風間が素早く中央へ。
 小森がボレーで狙いましたが、バー直撃。

 22分にもジェフのチャンス。
 高橋のクリアから、ドゥドゥが持ち上がり中央へ。
 風間が右サイドへ繋ぐと、田中が狙いますが、サイドネット。


 31分にもジェフの攻撃。
 右サイドからのCK。
 ファーの小森がフリーで合わせますが、GK田代の帳面。

 その直後、熊本の攻撃。
 左サイドからのパスワーク。
 松岡が粘って阿部がカットインし、ミドルシュートを狙いますが枠の外。

 その後もジェフが優勢に進めますが、ゴールは奪えず。
 0‐0で折り返します。

■試合終盤に米倉がゴールを決めて勝利

 後半に入って熊本が前への姿勢を強めましたが、それでもジェフがボールを握る展開に。
 54分、ジェフの攻撃。
 中盤の見木が縦パスを出し、日高、風間と絡んで持ち上がり、最後は小森が狙いますが、ゴールの左。

 その直後には熊本の攻撃。
 左サイドからパスを繋いでいき、竹本が落として松岡がダイレクトでシュート。
 しかし、GK鈴木の正面。


 60分、ジェフはドゥドゥを下げて米倉を投入し、田中が左SHへ。
 63分、熊本は田辺に代えて豊田を投入。
 ジェフの運動量が落ちていき、試合は停滞状態に。

 70分、熊本は黒木、竹本を下げて、岡崎、大崎を投入。
 ジェフも田中、風間を下げて、高木、小林を投入。
 見木がトップ下に回り、攻撃時は小林が左インサイドに。


 75分には熊本のチャンス。
 小林のパスミスから、平河のパスを受けた大崎が持ち上がってシュート。
 しかし、GK鈴木がファインセーブ。

 77分にはジェフのチャンス。
 左サイドの高木の展開から、高橋が受けて米倉がクロス。
 小森が足元で合わせますが、GK田代の正面。


 その直後には熊本のチャンス。
 島村の展開から、大本がカットインしてミドルシュート
 しかし、ゴールの左を逸れます。

 78分、小森、新井一耀を下げて呉屋、メンデスを投入。
 85分、ジェフがようやく先制。
 高木のクロスをGK田代がキャッチミス、呉屋が繋いで米倉が合わせ1‐0。


 その直後、熊本は松岡、島村を下げて、土信田、東山を投入。
 87分にもジェフの攻撃。 
 中盤の田口からのスルーパスに反応した高木が抜け出して、シュートを放ちますがゴールの左。

 91分には熊本の決定機。
 左サイドの大本が、日高をかわしてグラウンダーのクロス。
 ファーの土信田が合わせますが決めきれず、ジェフが何とか逃げ切りました。

■守備的な熊本に勝利し遅攻の質も見られた試合

 冒頭で話した通り、熊本はかなり守備的なサッカーを展開してきました。
 本来は攻撃的なチームですが、現状を考えると仕方のないところもあるのでしょう。

 攻撃では前にかけていく人数も少なく、長いボールも多かった。
 GKからロングキックを選択する場面が目立ちましたが、ことごとくジェフのDF陣が跳ね返しボールを奪っていきました。
 それもあって、ジェフが攻撃を仕掛け続ける展開となりました。


 守備時もジェフのDFに、プレスをかけていくことが少なかった。
 5バックを維持することが多く、ウイングも下がって5‐4‐1状態になる。
 後方に多くの人数をかけて、守ることが多かったですね。

 特に風間と田中に対しては警戒していたのか、マンマーク気味に守ってきました。
 そのためここ数戦に比べて、田中が右サイドをフリーで駆け上がる展開も少なかったと思います。
 ただ、それでもうまく風間は相手をかわしてボールを受けていたし、田中もうまく攻撃に絡んでいた印象です。


 後方からのビルドアップも、佐々木が不在で若干連携面で苦労したところがあったと思います。
 それでもグラウンダーの縦パスから風間や小森が受けて、代わりにドゥドゥなどが前に出る展開などで、攻撃を作っていきました。  
 かなり流動的な動きになってきて、ワンタッチのパスなども挟み、スムーズな攻撃が作れていますね。

 ここ数戦はハーフカウンターからチャンスを作っていたので、逆に遅攻などの質は見えてこなかった。
 しかし、今回は熊本が守備的に戦ってきたため、ジェフがボールを持つ展開が増えましたが、それでも攻撃面の質は十分に見せてくれたと思います。
 なかなかゴールが決まらず、苦労した試合ではありましたが、こういった試合をモノにすることが大事ですね。


 守備面でも後半などは若干運動量が落ちて、スペースが出来かけていました。
 それでも最終ラインは粘り強く守れていたと思いますし、無失点で勝てたことも今後の自信に繋がるのではないでしょうか。
 小林の起用も良かったと思いますし、メンデスを試せたことも、どこかでプラスに働くかもしれません。

 熊本は動きも悪く、勝つべき試合ではあったと思います。
 それでも苦戦することがあるのがサッカーですし、勝ち切ることが大事だったと思います。
 こうして勝ち慣れていくことで、昇格争いに殴り込みに行きたいですね。