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相手GKのこぼれ球から米倉恒貴が詰めて今季4ゴール目を決める

 米倉の劇的なゴールで、勝利を遂げた熊本戦。
 これで米倉は今季4ゴールと、決してゴール数が多いわけではありません。

 しかし、試合終了間際にゴールを決め、1‐1の引き分けに持ち込んだ第13節山口戦。
 87分に勝ち越しゴールをあげて、1‐0で勝利を遂げた第16節清水戦。
 そして、後半ATに得点を奪い、3‐3の引き分けに持ち込んだ第29節徳島戦と、試合終盤にゴールを上げてそのすべてが勝ち点に繋がっているため、非常に印象が強いですね。


 今回のゴールは高木が左サイドからクロスを上げると、相手GK田代がファンブル
 これをファーで呉屋が繋ぐと、ゴール前にいた米倉が合わせてシュート。
 相手選手がゴールライン際でクリアしようとしますが、ぎりぎりでラインを越えてゴールとなりました。

 綺麗な形でのゴールとは言い難いですが、それぞれの頑張りが感じられたシーンだったと思います。
 まず高木のクロスはターゲットの呉屋には合わなかった印象もありますが、相手GKのミスを誘う意図もあったのかもしれません。
 田代は天皇杯神戸戦でも中途半端に飛び出して失点に繋がる判断ミスを犯していますし、この日の前半もハイボールへの対応が怪しかったですから、高木はあえて滞空時間の永井ボールを蹴った可能性もあるのかなと。

 相手GKのこぼれ球を拾った呉屋も冷静でした。
 タッチライン際でうまく折り返したうえ、ゴール前にいた米倉の足元にしっかりと繋いでいる。
 見送っていてもCKでしたが、チャンスがあると半田して、折り返したのではないでしょうか。


 実際、ゴール前ではGKのファンブルもあって、熊本守備陣の足が止まっていた。
 その影響で米倉が完全にフリーになっていたところがあるのではないでしょうか。
 しかし、米倉もポジショニングが良く、冷静にシュートを流し込んでゴールを決めています。

 今年の米倉はポジションもあって、ゴール前の良い位置に侵入している印象がありますね。
 以前にも話しましたが、現在の右SHは中盤の構成に絡むことが少ないため、アタックに専念しやすいところがある。
 さらに米倉の場合は、フィジカルも強いので、より自由にゴール前で待ち構えることが出来ている部分があるのではないでしょうか。



 結果的に高木、呉屋、米倉と、途中投入の選手たちでゴールが生まれたことになります。
 スタメンの選手たちで試合を決められればそれに越したことはないわけですが、交代で入った選手たちが活躍すると勢いに乗りやすい部分もあると思います。
 今後も苦しい時には選手交代の選手たちが何とかしてくれるのではないかという希望も生まれるし、交代策によってチームの勢いが加速するパターンも作れるかもしれません。

 チームとしては前半のうちにチャンスを決めれてさえすれば楽な展開になったと思いますし、課題も残った試合だったと思います。
 しかし、こういった苦しい試合を勝ちに導けたことが重要ですし、途中投入の選手も含めてチームに貢献できたことで、より一体感が生まれる流れになるかもしれない。
 チームは良い状態が続いていると思いますし、このまま結果を積み上げていきたいところですね。