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福満隆貴の契約満了と来シーズンに向けたジェフの補強

 最終節直前の土曜日に、福満の契約満了が発表になりました。
 最後にフクアリで挨拶するため、という意味もあったのでしょうか。

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 今季のジェフは好調だったとはいえ、さらなる成長を考えれば選手の入れ替えは必要ですし、誰かしらが契約満了になることはわかっていたこと。
 とはいえ、福満はここ最近途中出場から決定的な仕事をしてチームを救ってくれていましたし、スタメン出場となった最終節のプレー内容も良かったと思います。
 正直、寂しい気持ちもありますね。


 ジェフでの福満の活躍を軽く振り返ると、2021年にC大阪からジェフに加入。
 当時の尹監督は以前福満を指導した経験があり、その伝手での補強ではないかという話もありました。
 加入1年目から、右SHで開幕スタメンを果たします。

 一方、その2021年にコーチとして入閣したのが現在の小林監督で、攻撃面を担当していました。
 小林コーチは左サイドに選手を集めてパスワークを構築する形を作っていきましたが、そこでアクセントとなったのが右SH福満で、フラフラと中央や左サイドまで流れてボールに絡んでいきました。
 この動きで数的優位を作っていたわけで、2021年初旬の福満は戦術において重要な役回りだったと思うのですが、チームの結果は伸びず早々にこのプランが廃れると、福満もスタメンから外れていきます。


 チームは3バックにシフトし安田や米倉が右WBで起用されますが、離脱者が続くと夏から急遽福満が右WBに。
 鋭い縦への突破やアップダウンがあったわけではないですが、クレバーな動きでポジションを埋めてビルドアップに貢献していきました。
 2022年も右WBの主力としてスタートしますが、西久保の台頭などもあって途中からはスタメンの座を外れることが増えていきました。
 
 そして、今年は小林監督が就任。
 シーズン序盤は出番が少なかったですが、怪我などもあったのかもしれません。
 夏頃からは、コンスタントに試合途中を果たしていきます。

 特にシーズン終盤は、トップ下のスーパーサブとして活躍。
 守備面でも貢献しつつ相手の間を取る難しい仕事をこなし、そこからポケットを攻略していきました。
 群馬戦での活躍も記憶に新しいですが、監督・チームの意図をしっかりと理解してプレーに出来る選手だからこそ、複数のポジションをうまくこなせる選手なのかもしれませんね。

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 ただ、一方でシーズンを通して見ると、小林監督は運動量やフィジカル、スピード面を重視していた印象もある。
 それが見木の愛用だったり、田中、小林の起用だったりしたのではないかと思いますし、福満はそこに当てはまらなかったのかなと思います。
 結果的に2021年は36試合、2022年は34試合に出場していますが、今年は15試合出場に留まりスタメンは3試合のみでした。


 また、チームとしても今年は順調に来ているので、このオフは「このタイプの選手が足りない」という補強よりも、主力選手と競わせる補強がメインになるのではないでしょうか。
 そうなると、スーパーサブのベテラン選手とはお別れをして、代わりに主力候補を獲得するというのは自然な流れなのかもしれません。
 福満は今年で31歳ですし、ジェフ3年目ということで契約の切れ目だった可能性もあるでしょう。

 ポリバレントな賢い選手ですから、特にチームが固まりきらない状況において、貴重な存在になるのではないかと思います。
 福満としてもスタメンで活躍できるチームを、希望した可能性もあるのかもしれませんね。
 個人的には今夏、主力から外れていたにもかかわらず、チームを盛り上げていた姿勢が印象に残っていますし、こういった選手がチームを支えてここまで来れたのではないかと思います。

 福満と一緒に昇格できないのは残念ですが、J1昇格を果たしてスッキリとした気持ちでお互いに別の道を歩んでいきたいところです。
 福満としてもプレーオフでヒーローになれば、次へのアピールに繋がるはず。
 最後まで大事な戦力になると思いますし、まずは残り2試合ジェフで思いっきり戦ってほしいと思います。